カリフォルニアのロウダイ(Lodi)地区といえば、温暖な気候で知られており、古くからジンファンデルの産地となっていました。この地域(AVA)を盛り立てようと始まったのが「ロウダイ・ネイティブ」のプロジェクトです。その仕掛け人への取材を含む記事が公開されていました(Lodi Group Finds Success With Native Wines - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。

このプロジェクトを始めたのはランディ・カパローソという人。2010年にLodi Winegrape Commisionsによって招かれ、ロウダイのAVAの認知を高めることがミッションとされました。

カパローソは、世界の偉大なワイン栽培地域はすべて素晴らしい畑で知られていると考え、畑を前面に押し出すために、「野生酵母のみを使う」「新樽は使わない」などとワイン作りの成約を決めた「ネイティブ」のプロジェクトを始めました。これまでのワイン作りとは大きな隔たりがあるワイン作りです。

その結果、ワイン評論家などはこのプロジェクトを高く評価しました。

また、ユーザーに、従来のスタイルのものとロウダイ・ネイティブのワインを飲み比べてもらうと、約半数はロウダイ・ネイティブを好むこともわかりました。従来のスタイルを好む人がほとんどだと考えられていたため、これは生産者にとっても大きな発見でした。

生産者の数は現在11。これを12に増やして1ケースに1本ずつ入れるのが当面の目標です。