世界で最も哀れなブドウの種類ってなんだと思いますか? W.ブレイク・グレイ氏によると「Colorino(コロリーノ)」というブドウだとのことです(The world’s most pathetic wine grape)。

このコロリーノ、イタリアのキャンティで使われているブドウです。とはいってもメインのブドウではありません。キャンティはサンジョベーゼを主体としたワイン。コロリーノは主に赤みを付けるために使われています。「フレーバーは?」、と問われると、生産者でさえ困ってしまうほど。

しかし、このブドウにとってはさらに不幸な転機が訪れます。2006年に、キャンティに白ワイン用の品種を加えることが禁止されたのです。

コロリーノの唯一のメリットは赤い色であり、キャンティやキャンティ・クラシコに白ワイン用のブドウを加えることが認められていたときには、色付け用としての意味を持っていました。

いまやその役割さえも奪われてしまい、存在意義を失いかけています。