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Wine Advocate誌の224号が発表されました。メインはボルドーの2015年で、今年はついにパーカーがフューチャーの担当から外れるという記念の年になっています。

代わるレビュアーはニール・マーティン。2015年のボルドーは非常に評判がいいだけに、どういうレイティングが付くか興味深いところでした。

現時点の最高である(98-100)というスコアが付いたのは、シャトー・マルゴー、オー・ブリオン、ペトリュス、ヴュー・シャトー・セルタン、カノン、イケムの計6本。業界の期待からはちょっと低いのではないかな、という気がしました。これからニール・マーティンのレビューにどういう評価が出てくるのか気になります。

というのは、ここでは置いておいて、同じ号ではカリフォルニア(こちらはパーカーがレビュー)でターリーとパッツ&ホールの特集が出ています。

ターリーは2014年のレビュー、といってもそれだけで34本もあるので大変です。

最近のターリーは飲んでいないのですが、昔の濃い濃い作りからは変わってきていて、エレガントさも出てきていると言われています。一時はちょっと低迷気味だった評価もここ数年はまた急上昇しており、今回も95点以上が13本という高得点でした。ジンファンデルだけでも9本が95点以上。

実はWine Advocate誌で、これまで95点以上ついたジンファンデルは109本。その1割近くが今回のターリー2014なわけです。

一番高得点は97点のハイン(Hayne)。ここは昔からターリーのトップとなっています。96点はエステートとペセンティ、そしてベッドロック(!)のジンファンデル。ラトルスネイク・リッジのプチ・シラー。ベッドロックは本家のものよりも高い評価となってしまいました。

ターリー、また機会があれば飲んでみたいです。

もう1つのパッツ&ホールは2014年のものと、ダットン・ランチのシャルドネの垂直、ハイドのピノ・ノワールの垂直でした。特にハイドのピノ・ノワールは評価が高いものが多く、2009年と2012年は95点。最新の2014年も94点でした。

このほか、初の自社畑となるMoses-Hall Vineyardの2014ピノ・ノワールも94点。

一方、ダットンランチは概ね新しいヴィンテージはよく、古いのはあまり評価が高くないという結果。ダットン・ランチのシャルドネは若いうちに楽しむのがいいと思っているので、この評価はわかるような気がします(なぜ垂直の対象をダットン・ランチにしたのかはちょっと不思議ですが)。