2000年代に急速に人気が上がったカリフォルニアのピノ・ノワール。映画『サイドウェイ』の影響など、さまざまな要因がありますが、数多くの人気ワインメーカーが登場したことも、その要因の1つと言えるでしょう。

その中でも人気が高い一人がエド・カーツマン(Ed Kurtzman)。90年代にはテスタロッサのワインメーカーとして活躍し、2000年代にはサンタ・ルシア・ハイランズの3大人気畑(ピゾーニ、ゲイリーズ、ロゼラズ)のうちゲイリーズとロゼラズを擁するロアー(Roar)のワインメーカーや、オーガスト・ウエストのワインメーカーとして人気が高まりました。

彼が作るワインの魅力は、親しみやすく、品があること。ひれ伏すようなワインではなく、飲んで楽しくなるワインです。特にサンタ・ルシア・ハイランズのロゼラズのワインは畑の個性と彼の個性がマッチして、一番魅力的になっていると思います。

また、彼自身の人柄もワインと同様、親しみやすく、だれもが「いい人」と思います。

その人柄のためか、彼に教わった日本人のワインメーカーも二人います。一人はホワイトハウスの晩餐会で使われたフリーマンのアキコ・フリーマンさん。もう一人が桃井隆宏さん。桃井さんのアーサーセラーズのピノ・ノワールは、「日本で飲もう最高のワイン」というコンクールで、2015年はプラチナ、2016年はダブルプラチナ(評論家と消費者の両方でプラチナを得ること)に輝いています。

エド・カーツマンは現在はロアーを辞め、オーガスト・ウエストと自身のプライベート・ブランドであるサンドラーでワインを作っています。どちらもilovecalwineが輸入。

フリーマンのワインはワインインスタイルが輸入元となっています。


アーサーセラーズは自社のオンラインショッピングのみ。1本税込み4860円と、かなりお買い得な価格を付けています。