TTB(アルコール・タバコ税貿易管理局)が、ソノマのペタルマ・ギャップのAVA制定に関してパブリック・コメントの募集をはじめました(TTB Opens Public Comment Period on Proposed Petaluma Gap AVA)。募集期間は12月27日まで、その後はAVAとして認めるかどうかTTBが審査します。

現在のところ、コメントは7つはいっていますが、いずれもAVA策定に肯定的です。コメントしている人の中には著名ブログVinographyのAlder Yarrowもいます。

Petaluma Gap

ペタルマ・ギャップは、かねてより広すぎると言われていたソノマ・コーストAVAの東南側(上の図でわかるようにソノマ・コーストの完全に内側ではなく、南のマリン郡側に少しはみでています)。ここの地域の特性は風。西の太平洋から南のサン・パブロ湾に向かって強い風が吹き荒れます。その風の吹く通路が「ギャップ」と言われるゆえんです。

ペタルマ・ギャップで有名なワイナリーは、ケラー・エステートなどがあります。どちらかというと、ここに本拠地を持つというよりも、この地域のワインも作っているワイナリーが多い印象です。「Wineries | Petaluma Gap Winegrowers Alliance」にペタルマ・ギャップの業界団体に所属しているワイナリーの一覧があります。

ソノマ・コーストは以前から広すぎると言われていましたが、ペタルマ・ギャップのAVA化によって、ペタルマ・ギャップ側と「トゥルー・ソノマ・コースト」側に分かれていくのではないかと思います。

順調に行けば、おそらく2017年内にはAVAになるのではないでしょうか。