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ヴィノスやまざきさんが、11月に上野の「パルコヤ」(パルコが松坂屋併設でオープンする新店舗)に店舗を開くのを機会に開いたワインメーカーズディナーに参加しました。

マイク・ファイン氏(パライソ・ヴィンヤード)
サンタ・ルシア・ハイランズのパライソからはマイク・ファイン氏。パライソは元々ナパなどのワイナリーにブドウを売っていたのを、自社でもワインを作るようになってきたとのこと。ヴィノスやまざきにはパライソ・ブランドのワインのほか、ヴィノスやまざき専用に作っている「ディアリッチ」を卸しています。ちなみにディアリッチ(DearRich)はヴィノスやまざきの社長が、パライソの当主だったリチャードさんに送った手紙の冒頭「Dear Richard」から取った名前だとのこと。ラベルにもそのときの手紙の文が描かれています。
ディアリッチ シャルドネ2016
ディアリッチのシャルドネ2016はさわやかな香りと酸味に、ヴァニラやオレンジ、はちみつの風味が豊かなワイン。リッチさと軽さのバランスがよくできています。2780円という価格としては非常にいいできのワイン。

ちなみに会場は東京アメリカンクラブ。料理もおいしいです。
マグロのポキ
ホタテのたたき

次はナパのウォーターストーンからブレント・ショートリッジ氏。ウォーターストーンは畑も醸造設備も持たないワイナリー。テイスティング・ルームも構えず、コストを抑えてワインを作っています。今回の火事の被害も特にはなかったようです。現在のワインメーカーはベリンジャーから来たモーリーさんという女性。
ブレント・ショートリッジ氏(ウォーターストーン)

「スタジオ」の白はオレンジの風味。おだやかな酸味にカスタードやヴァニラ、メロンなどリッチな味わい。ヴィオニエとマルサンヌ、ルーサンヌのブレンドとのこと。ワインの酸が苦手という人が喜びそうなワイン。2980円はかなりのコスパ。
ウォーターストーン「スタジオ」
写真を撮り忘れましたが、次は各種チーズに合わせてディアリッチのピノ・ノワール。ピノ・ノワールはコストが厳しいという理由でこのところなかったのをなんとか作ってもらったとのこと。濃いめのピノ・ノワールで樽がしっかり利いています。酸味が苦手だったり、パワフルなピノ・ノワールが好きな方に向くワイン。クローン7種をブレンドすることで複雑さを出しているとのこと。これも2980円ですからがんばってますね。
ディアリッチ ピノ・ノワール

次はウォーターストーンの「スタジオ」の赤。これはカベルネ・ソーヴィニヨンにプティ・シラーなどをブレンドしています。タニックでスパイシー、カシスや鉛筆の芯のような風味。樽もかなり利いています。赤ワインはガツンとこなきゃ、という人に向きそう。3980円でこの凝縮感は立派でしょう。
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サーロインステーキ。
サーロインステーキ

ステーキに合わせて、両ワイナリーから特別なワインが。
Alexander Smith
アレキサンダー・スミスのシラーは赤系の果実にスパイス、タニック。パワフルですが、おもすぎずおいしいワイン。

ウォーターストーン カベルネ・ソーヴィニヨン リザーブ
ウォーターストーンからはカベルネ・ソーヴィニヨンのリザーブ2012年。こちらはミディアムボディのカベルネ・ソーヴィニヨン。なかなかおいしいです。

ヴィノスやまざきのワイン、ものすごく高級だったりマニア向けだったりはしないですが、多くの人が喜びそうな味わいをそこそこの価格で実現しているのは立派だと思います。どちらのワイナリーのワインも普段使いプラスアルファ的にはとても優れていると感じました。