人気歌手のピンクことアリシア・ムーアがワインを造っていたことが判明しました。SFクロニクルのエスター・モブリーが詳細な記事を書いています(The pop star who found a new stage)。



ピンクは5年前にサンタ・バーバラのサンタ・イネズ・ヴァレーに250エーカーの地所(うち25エーカーがブドウ畑)を購入し、夫で元モトクロス・レーサーのケアリー・ハートと移り住みました。そこで5年間の活動休止(実際にはアルバムは出しているので、ツアーをやらないということだと思います)を取りました。

ワイン造りのメンターはメルヴィルのチャド・メルヴィル。最初はパーティで出会い、チャド・メルヴィルは彼女のことを知らなかったそうですが、ピンクはチャド・メルヴィルのワインのファンだったようです。ワイン造りの実際については何も知らないピンクに畑作業から始まり、さまざまなことを教えていったそうです。

実際のワイン造りにはアシスタント・ワインメーカーとしてアリソン・トンプソンという人が入って手助けしていますが、畑作業やブドウの選別といったこともピンク本人が進んでやっているとのこと。有名人のワインというと、せいぜい最後のブレンディングに参加するくらいが普通ですが、それとは一線を画したのめり込み方をしています。

ワイナリーの名前はTwo Wolves。現在メールの登録ができるようです。
Two Wolves Wine

造っているワインはカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨン、セミヨンなど。サンタ・バーバラの中では比較的温暖なサンタ・イネズ・ヴァレーでありボルドー・ヴァラエタルを中心にしています。

ピンク自身が好きで思い入れがあるのはカベルネ・フラン。ただ、かなり早い時期での収穫を好むため、カベルネ・フランの欠点と言われるピーマン臭が出やすいとのこと。本人はそれも含めて好きなのだそうですが、万人に好まれるワインかどうかはわかりません。

かつてはシャトーヌフ・デュ・パプがワイナリーの名前だと思っていたというピンクですが、現在はWSETの勉強もして本格的に入れ込んでいるのは確かのようです。