ニューカリフォルニアと呼ばれる、マイナー品種への取り組みやSO2を極力排した作り、アルコール度数の低さなどを特徴とするワイナリーの中でもかなり先鋭的な2生産者、ブロック・セラーズとLo-Fi(ローファイ)ワインズが来日し、試飲会が開かれました。サンフランシスコの対岸バークレーの街中にあるブロック・セラーズ、南のサンタ・バーバラにあるLo-Fiと対象的なワイナリーです。

最初にごくごく個人的な好みを打ち明けると、ブロック・セラーズのワインはかなり好きなのですが、Lo-Fiはなぜかもう一つ好みにあったことがありません。世間的な評価で見ると両者の差がそれほどあるとは思えないのですが、こればっかりは好みだとしか言えません。

今回も、ブロック・セラーズのワインの紹介の方がかなり多くなってしまいました。


パソ・ロブレスのシェル・クリークという畑のブドウを使ったシュナン・ブランです(5000円)。オレンジの風味。とても複雑な味わい。これまで飲んだシュナン・ブランと比べてもその複雑な味わいはかなりのレベルです。


ヴァルディギエ(ガメイ・ノワール)を使ったロゼのペティアンです(5000円)。一見あっさりしているのですが、実は奥に複雑味があります。


ヴァルディギエ、ジンファンデル。トゥルソーを使ったロゼ。3400円という価格も優しい。飲んで楽しくなるロゼです。


クノワースという品種はこれまで飲んだことなかったかもしれません。ナパのマヤカマス山中にある小さな畑からです。ちょっとタニックで、旨味がすごくあります。


ジンファンデルはここの定番中の定番。2017年ヴィンテージになりました。ジューシーな味わい。


このカリニャンも旨味がすごいです。


最後に1本だけLo-Fiです。SO2を使っていないというワイン。これはおいしいです。