80周年を迎えるBVのフラッグシップ
カリフォルニア最初のプレミアム・ワインとして知られるボーリュー(BV)のジョルジュ・ドゥ・ラトゥール・プライベート・リザーブ・カベルネ・ソーヴィニヨン。今年の6月で誕生80年目を迎えます。ヴィナスでステファン・タンザーが、それを記念した記事と、1965年まで遡る垂直試飲を書いています(Beaulieu’s Georges de Latour Private Reserve: 1965–2016 (Apr 2019) | Vinous - Explore All Things Wine)。
ボーリューは19世紀最後の年1900年にナパのラザフォードに設立されました。創設者の名前がジョルジュ・ドゥ・ラトゥールです。禁酒法の時代をカトリックの教会向けのワインを作ることでむしろ生産量を増やして乗り切ります。
1938年にロシア生まれのアンドレ・チェリチェフをワインメーカーとして迎えます。チェリチェフは仕込み済みの1936年のカベルネ・ソーヴィニヨンを試飲し、それをフラッグシップとして売り出すことを提案。1940年に発売しました。それがジョルジュ・ドゥ・ラトゥール・プライベート・リザーブの誕生でした。
1969年に大資本のヒューブレインに売却されて以降、ボーリューも資本の波に巻き込まれます。ナビスコに買収され、ダイアジェオの手に渡り、2016年からはトレジャリー・ワイン・エステートの傘下になっています。この過程で持っていた畑の中でナンバー3、ナンバー4は売却されてしまいました。これらは現在はそれぞれベクストファー・ジョージIII、ベクストファー・ト・カロンとなっています。
1973年にアンドレ・チェリチェフがやめて以降、ワイナリーもやや低迷したこともありますが、近年はよりモダンなスタイルに生まれ変わってまた高品質なワインを作っています。
垂直試飲で最も評価が高かったのはアンドレ・チェリチェフ時代の1968年についた98点。アンドレ・チェリチェフ自身、このヴィンテージを彼の最高作と言っていたそうです。
多くのヴィンテージが90点台前半の点数ですが、2001年、2007年が95点。また、2014年から2016年は95、95、96と高い評価を続けています。2017年からの新しいワインメーカー、トレヴォー・ダーリング(Trevor Durling)はよりクラシックなワイン造りを志しており、さらなる品質向上が期待されます。
日本には長いこと正式輸入がありませんでしたが、1年ほど前から入ってきています。ジョルジュ・ド・ラトゥール・プライベート・リザーブの価格は1万6000円程度と、ワイナリー価格の150ドル程度と比べて遜色のないレベル。20年前も100ドルは超えていましたから、他のワインと比べると値上がりも少なくお買い得度は増しています。
国内最新ヴィンテージは2014年。今回のレビューでは95点です。ワイン・アドヴォケイトでも97点と高評価(同誌におけるこのワインの最高評価)。
2013年は今回のレビューでは92+。アドヴォケイトでは95点。
1985年のマグナムです。今回のレビューでは92点。アドヴォケイトでは87点。
1971年です。今回はレビューなし。アドヴォケイトでは75点。
ボーリューは19世紀最後の年1900年にナパのラザフォードに設立されました。創設者の名前がジョルジュ・ドゥ・ラトゥールです。禁酒法の時代をカトリックの教会向けのワインを作ることでむしろ生産量を増やして乗り切ります。
1938年にロシア生まれのアンドレ・チェリチェフをワインメーカーとして迎えます。チェリチェフは仕込み済みの1936年のカベルネ・ソーヴィニヨンを試飲し、それをフラッグシップとして売り出すことを提案。1940年に発売しました。それがジョルジュ・ドゥ・ラトゥール・プライベート・リザーブの誕生でした。
1969年に大資本のヒューブレインに売却されて以降、ボーリューも資本の波に巻き込まれます。ナビスコに買収され、ダイアジェオの手に渡り、2016年からはトレジャリー・ワイン・エステートの傘下になっています。この過程で持っていた畑の中でナンバー3、ナンバー4は売却されてしまいました。これらは現在はそれぞれベクストファー・ジョージIII、ベクストファー・ト・カロンとなっています。
1973年にアンドレ・チェリチェフがやめて以降、ワイナリーもやや低迷したこともありますが、近年はよりモダンなスタイルに生まれ変わってまた高品質なワインを作っています。
垂直試飲で最も評価が高かったのはアンドレ・チェリチェフ時代の1968年についた98点。アンドレ・チェリチェフ自身、このヴィンテージを彼の最高作と言っていたそうです。
多くのヴィンテージが90点台前半の点数ですが、2001年、2007年が95点。また、2014年から2016年は95、95、96と高い評価を続けています。2017年からの新しいワインメーカー、トレヴォー・ダーリング(Trevor Durling)はよりクラシックなワイン造りを志しており、さらなる品質向上が期待されます。
日本には長いこと正式輸入がありませんでしたが、1年ほど前から入ってきています。ジョルジュ・ド・ラトゥール・プライベート・リザーブの価格は1万6000円程度と、ワイナリー価格の150ドル程度と比べて遜色のないレベル。20年前も100ドルは超えていましたから、他のワインと比べると値上がりも少なくお買い得度は増しています。
国内最新ヴィンテージは2014年。今回のレビューでは95点です。ワイン・アドヴォケイトでも97点と高評価(同誌におけるこのワインの最高評価)。
2013年は今回のレビューでは92+。アドヴォケイトでは95点。
1985年のマグナムです。今回のレビューでは92点。アドヴォケイトでは87点。
1971年です。今回はレビューなし。アドヴォケイトでは75点。