9月頭にオーパス・ワン(Opus One)2016の出荷が始まりました(Opus One 2016 released - Liv-ex)。オーパス・ワンは米国外での流通は、ボルドーのネゴシアンを経由することになっており、日本にもネゴシアンからさまざまなインポーター経由で入荷することになります。

ネゴシアンからの出荷価格は€225(約2万6600円)。前年より8%値上がりしています。12本入あたりの価格は£2940で約38万7800円。
オーパス・ワン価格
グラフでは市場価格と、ヴィナスによるレイティングを示していますが、評価の高い低いは価格とはほとんど連動せず、ヴィンテージが古くなるほど価格が上がっていっています。

2016年はナパのカベルネ・ソーヴィニヨン系は非常にいい年と見られています。ワインメーカーが「この年は記憶にない」と言ってしまうほど、悪条件がほとんどなかったヴィンテージ。オーパス・ワンの評価もかなり高くなっています。ヴィナスでは96+、ワイン・アドヴォケイトでは97+。ジェームズ・サックリングは99点をつけているとのこと。

2016年の特徴としては、ヴィナスのアントニオ・ガッローニは「open-knit」、アドヴォケイトのリサ・ペロッティ・ブラウンは「decadant」と書いています。陽性で、ついついグラスが進んでしまいそうなワインということだと思います。

null

こちらのグラフは、ヴィンテージが進むにつれて値段が上がっていっている様子を示しています。

日本には例年10月後半から11月頃に入荷してきます。2016年は早く飲んでもよし、熟成させてもよし、買って損のないヴィンテージだと思います。2015年が最安で4万円強(税込み)ですから、2016年も同等か少し高いくらいになるでしょう。