ソノマのロシアン・リバー・ヴァレーをピノ・ノワールの名産地として有名にした立役者がウイリアムズ・セリエム(Williams-Selyem)。その共同創設者の一人で初代ワインメーカーだったバート・ウイリアムズが亡くなりました。79歳。パーキンソン病だったということです。
williams selyem
バート・ウイリアムズはソノマの生まれ。1979年から近隣に住むエド・セリエムと自宅のガレージでワインを作り始めます。マルティネリ(Martinelli)やロキオリ(Rochioli)といった、ロシアン・リバー・ヴァレーの優秀な畑のオーナーと緊密な関係を築き、ブドウの供給を受けました。特にピノ・ノワールではロキオリやアレンなどの畑のワインが高い評価を受け、カリフォルニアのピノ・ノワールの生産者としては最初のカルト的存在になりました。

しかし、絶頂期の1998年にワイナリーを売却(といっても、畑も生産設備も持っていなかったため、実質的にはブランドの売却といえます)。その後はアンダーソン・ヴァレーでブドウを栽培していました。

2015年には畑も売却、その後病気が判明して闘病していましたが、亡き人になってしまいました。

ご冥福をお祈りいたします。