麻薬探知犬ならぬTCA探知犬をチリの樽会社が訓練し、このほどナパでデモンストレーションをしました(Wine dogs sniff for trouble | Local News | napavalleyregister.com)。

tca探知犬
(写真はNapa Valley Registerより)

この犬の持ち主はTNクーパレージという樽会社。チリに本社があり、ソノマにもオフィスを持っています。

セールスマネージャーのアレハンドロ・ファントーニによると、爆発物の探知犬を見て、TCAを探知できないかと考えたそう。相談してみたところ「訓練すれば何でも探知できるようになる」とのことで、訓練を始めたそうです。現在4匹が訓練完了、2匹の子犬を訓練中で、今回は訓練を終えた2匹がナパにやってきました。

ブショネ、あるいはコルク臭と言われるTCA汚染ですが、原因はコルクとは限りません。木と湿気のあるところであれば、どこでも発生する恐れがあり、樽もその一つです。実際、昨年にはオーパスワンが樽が10個TCAに汚染されていたとして、樽の会社を提訴するという事件もありました。

今回はパインリッジでデモを行い、あらかじめ隠してあったTCAに汚染された木材を見つけたとのこと。

今はまだチリにしか常駐していませんが、需要があればカリフォルニアにも常駐させる意向だそうです。