ナパで「カリフォルニアワイン・グローバル・イクスポート・カンファレンス」と題した会議が開かれ、カリフォルニアワイン協会が2030年までに20億ドルの輸出を達成するという目標を発表しました(California Wine Exports May Exceed $2 billion in Value by 2030)。

2019年の輸出額は15億ドルであり、今後10年で3割以上の成長が必要となります。そのために、現在のマーケットでモメンタムを作ること、新しいマーケットに進出すること、輸出するワイナリーを増やすことが必要だとしています。

また、講演に参加したジャンシス・ロビンソンは、カリフォルニアのワイナリーは英語圏であることを生かして、英国などにどんどん出かけるべきだと主張。また、サスティナブルが今後の大きなキーワードだとしながらも、世界的に見ると「オーガニック」の方が受け入れられているとも言っています。カリフォルニアではオーガニックの認定を受けた畑はまだ2%であり、12%に達したニュージーランドなどからは遅れを取っています。

米国内のワイン消費が踊り場に差し掛かった今、今後の成長の可能性としては国内マーケットよりも海外に目を向けるべきというのは当然の論理でしょう。この春には輸出プログラムの詳細を発表するとのこと。日本向けのプロモーションも増えることを期待します。