ワイン・スペクテーターの記事によると、ソノマのチョークヒル(Chalk Hill)などのオーナーであるビル・フォーリー(Bill Foley)が、ソノマのドライ・クリーク・ヴァレーにある人気ワイナリー「フェラーリ・カラーノ(Ferrari-Carano)を買収することで同意したそうです(Exclusive: Bill Foley Expands Empire with Sonoma Jewel Ferrari-Carano | Wine Spectator)。
ferrari-carano
ビル・フォーリーは90年代にサンタ・バーバラでリンコート(Lincourt)やフォーリー・ワイン・エステートを設立したのに始まり、数々のワイナリーを買収してきました。中には現在、拠点を構えるソノマの名門チョークヒルやソノマ・ヴァレーのセバスティアーニ(Sebastiani)、ナパのメラス(Merus)、セントラル・コーストのシャローン(Chalone)といった有名ワイナリーが含まれています。

フェラーリ・カラーノはリノ(Reno)でカジノ・リゾートなどを経営するカラーノ夫妻が1981年に設立したワイナリーでフュメ・ブランやシャルドネなどが人気。ワイナリー自体もきれいな庭や豪華な建物で人気観光地になっています。

ビル・フォーリーによると、フェラーリ・カラーノのフュメ・ブランは15ドル以上、シャルドネは20ドル以上で売られており、フォーリーのポートフォリオのプレミアム化に役立つとのこと。

また、生産設備を2つ持っており、設備老朽化でリニューアルを迫られているセバスティアーニを補完することもメリットです。

買収金額は公表されていませんが、2億5000万ドル程度と見られています。