ヘス・コレクションというと最近は安価なシャーテイル・ランチなどが話題になっていますが、元々はナパのマウント・ヴィーダーを代表する「山カベ」(ナパのヴァレーフロアでなく山地で作られるカベルネのこと)のプロデューサーです。この「マウント・ヴィーダー カベルネ・ソーヴィニヨン」がなんと日本への割当無期限ゼロになってしまったとのこと。カリフォルニアワインあとりえでは最後の在庫の3割引セールをしています。

山カベといってもナパの東側のハウエル・マウンテンあるいはプリチャード・ヒルあたりのものと、西側のマウント・ヴィーダー、スプリング・マウンテン、ダイヤモンド・マウンテンのものとありますが、いかにも山カベらしい、でタニックで引き締まった味わいのものというと、斜度の大きな土地が多く、東の山よりも気温がやや低くなる西のもの、特に一番南で冷涼なマウント・ヴィーダーが一番イメージにぴったりします。ここを代表するのが近年高評価続きのマヤカマスと、このヘス・コレクションといっていいでしょう。

ヘスのワインの中でもアローミなどはナパのポープ・ヴァレーと呼ばれる別の地域の畑のブドウで作られていますし、ヘス・セレクトなどより安価なラインは、AVAが「ノース・コースト」になりますから、より広いエリアからの買いブドウを使っています。ヘスのヘスらしいワインといえばやっぱりマウント・ヴィーダーのカベルネ・ソーヴィニヨンというのは衆目の一致するところです。

一方のマヤカマスは近年の高評価もあって価格が2万を超えてしまいますが、カリフォルニアワインあとりえでのヘスは税込みでも1万円切り。しかも2014年はパーカーポイントで94点と、このワインの長い歴史の中でも上から2番めの評価。アントニオ・ガッローニも92点を付けています。

山カベの真髄をぜひ味わってください。