CiCi
ナパのワイナリー、トレフェッセン(Trefethen)がブドウの発酵時に発生する二酸化炭素をキャプチャーする装置を試験導入しました(Napa Winery Adopts Carbon Capture Technology | Wine Spectator)。

トレフェッセンは、ポルトガルのポート大手「テイラーズ・ポート」が主体となって始めたノンプロフィットの環境団体「ポルト議定書」に加盟しています。同議定書にはナパ・ヴァレー・ヴィントナーズや、コッポラ、スポッツウッドなども加入し、カーボン・フットプリントの削減などを目指しています。

トレフェッセンはテキサスのアースリー・ラブズという会社が開発した「CiCi」というシステムを導入。これは当初はブルワリー向けに開発したもので、発酵時に発生する二酸化炭素を冷蔵庫大の装置に格納し、後から使えるようにするというものです。ワイナリーで試験導入するのはトレフェッセンが最初だとのこと。ワインの醸造に使うステンレスタンクには温度調整などのためにパイプが備えられており、そのパイプを増やすだけなので装着は比較的楽だったそうです。

これまでの試験によると醸造で発生する二酸化炭素はそれほど多くなく、10トンのブドウから2/3トンほどの発生にとどまっているそうです。ちなみに自動車は通常年間4.6トンほどの二酸化炭素を発生しているとのこと。

トレフェッセンでは集めた二酸化炭素を使う予定はあまりなく、ブルワリーなどに使ってもらうことを考えているそうです。