セシル・パークはナパで唯一の韓国人女性ワインメーカー。畑の管理ではケークブレッドやゴーストブロック、ナパワインカンパニーなどの80を超える畑を請け負っています。彼女のプライベート・ブランドがInnovatus(イノヴェイタス)。ラテン語でinnovationの意味です。

新橋のワインバー「ワイン蔵tokyo」がこのほど輸入を始めたので試飲してきました。ワイン蔵としてはDaou(ダオ)に続く2つ目のワイナリーの輸入となります。

今回入ってきたのは2012年のピノ・ノワール(初回特別価格7000円)、2014年のレッド・ブレンド(同6000円)、2016年のカベルネ・ソーヴィニヨン(同1万円)の3種類。

2012年のピノ・ノワールはInnovatusの最初のヴィンテージのもの。畑はクームスヴィルにあります。
ハーブやキノコ、腐葉土といった熟成による香りがたっぷりとしています。赤系の果実味もありますが、そちらはやや抑えめ。熟成ピノ・ノワールが好きな人にお薦めです。

2014年のレッド・ブランドはシラー47%にカベルネ・フランが23%、プティ・シラー15%、ピノ・ノワール5%というユニークな構成。畑はカーネロスだそうです。ナパのシラーというと濃厚なワインを想像すると思いますが、これは非常にエレガント。赤系の果実にホワイト・ペッパーなどスパイスを強く感じます。アルコール度数は14.5%と低くないのですが、軽やかさがあります。

2016年のカベルネ・ソーヴィニヨンはラザフォードの畑のもの。ほどよい果実味で非常にバランスのいいワイン。酸もきれいです。ナパらしからぬエレガント系カベルネ・ソーヴィニヨン(ほめてます)です。