米国のワイン業界に大きな影響力を持つシリコンバレーバンクの年間レポートが公表されました。

Silicon Valley Bank State of the Industry Report

米国のワイン業界のアンケートから様々な面を分析していますが、その中から干ばつの影響について紹介します。

水不足の懸念
水不足を非常に心配していて深刻な影響がありえるという回答が43%、懸念しているがなんとかなるだろうという回答が51%と懸念している人が9割を超えています。

2022年の対応
2022年に干ばつに対応して何をするかという質問に対しては新しい技術を使うという回答が32.2%と約3分の1を占めて一番多い回答でした。一方で2番めに多い回答は、特に新しいことをしないというもので、対応は分かれています。3番めに多い回答は新しい井戸を掘るでした。

水不足のインパクト
実際に干ばつの影響を受けているかどうかについてはパソ・ロブレスでは9割近くが受けていると回答。ナパやソノマ、サンタ・クルーズ・マウンテンズとモントレーでも8割近くが受けていると答えています。ワシントン州では30%とかなり低く、ヴァージニア州ではゼロでした。

今のところ、今年の雨季は比較的雨もしっかり降っているようですが、まだまだ心配は大きいようです。また、干ばつとともに山火事も懸念されるわけですが、これまでより保険に入りにくいといった状況も生まれています。これもまた難しい問題です。