リヴァモア・ヴァレーにあるウェンテ・ヴィンヤーズ(Wente Vineyards)が、1883年の創設以来初めてボトル詰めラインを一新しました。

Wente

新しいボトル詰めラインは、これまでよりも大幅に軽量化したボトルに対応します。ワインの生産から販売における二酸化炭素の排出量の中で一番大きな割合を占めるのがガラスボトル。製造時に発生する二酸化炭素のほか、重く・長い距離を配送することによる排出量が大きな問題になります。ガラスの軽量化は二酸化炭素排出を減らすための最重要ポイントとも言えます。

新しいボトルの重量は410グラム。従来の620グラムのボトルの約3分の2の軽さです。また、新システムでは加熱に使った熱量を回収し、すすぎ水を再利用することで、エネルギーと水を節約できます。ガラスサプライヤーから直接出荷されるバルクガラスの統合により、再梱包業者へのガラス出荷のステップがなくなり、年間16400マイルの二酸化炭素排出量を削減できるといいます。

このほか、充填装置とワインの処理ラインを自動的に掃除するシステムや充填と栓詰めをHEPAフィルターで空気を濾過した環境で行うなど、自動化と清潔化を推し進めています。

ボトル200グラム軽量化はかなり大きいと思います。ワインを入れた状態でも1.2kgくらいで済む計算です。