クインテッサの2019年が柳屋で格安になっています。

参考:クインテッサ2019は傑作2018を超える!? « カリフォルニアワインのお勝手口

クインテッサは2017年からリリース時に試飲していますが、2018年2019年は甲乙つけがたい大傑作。実際ジェームズ・サックリングはどちらも99点を付けています。ワイン・エンスージアストでは2019年が100点と、同誌では6本目の満点となりました。

もちろん。2018、2019ともによいヴィンテージというのもありますが、ワイナリー自身の努力も見逃せません。今のGMのロドリゴ・ソト氏になってから、26区画ある土壌の特徴や栽培への影響をよく調べて灌漑の方法を変えたり、剪定の専門家を読んで剪定を変えたりと、毎年改善を繰り返しています。

この図でもわかるように、クインテッサの畑は斜面の向きもさまざまで土壌も違うナパの畑の中でも多様性が高い畑であり、それを最大限に生かそうとしているのがよくわかります。

クインテッサのワインのスタイルはエレガントでクラシック。もちろんナパらしい果実味はありますが、タンニンもきめ細かいですがかなりしっかりしていますし、スパイスの風味やきれいな酸もあり、ストラクチャーのあるワインです。オーパス・ワンにも通じるところはありますが、よりエレガントと言っていいでしょう。

ほかに似たスタイルというとアイズリーが思い浮かびます。ビオディナミを実践しているという点でもアイズリーと共通しています。ただ、クインテッサは開墾以来オーガニックですから一度も農薬を使っていないという点ではアイズリーを上回りますし、価格はアイズリーの半額程度です。オーパス・ワンとくらべても2万円以上安いです。このクオリティとスタイルで3万円台は貴重なワインです。

なお、クインテッサの創設者・オーナーは、チリのコンチャ・イ・トロの元CEO。チリ出身のこだわりとして毎年少しですがカルメネールをブレンドしているのも面白いところです。