ロス・カーネロスのソノマ側にあるワイナリー「ドナム(Donum)」がアンダーソン・ヴァレーにあるサヴォイ(Savoy)ヴィンヤードを買い取りました。Savoyのこれまでのオーナーはナパのクリフ・レイディで、Felというブランドでサヴォイのワインを作っていました。Felのブランドは2022年で終了する予定です。Savoyの畑のシャルドネとピノ・ノワールは高品質で知られており、リトライ(Littorai)などが使っています。アンダーソン・ヴァレーで最も有名な畑といっても過言ではないでしょう。また、今後も他のワイナリーとの協業は続けていくとのことです。

サヴォイの畑は有機栽培の認証を得ており、今後はリジェネレーティブへと発展させる予定。

一方、ナパのスタッグス・リープ・ディストリクトにあるシェーファーは、アトラス・ピークAVAにある4ヘクタールの畑「Altimeter」を買収しました。すべてカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。

AltimeterはAileronというワイナリーのオーナーであるシャノン・オショネシー(ナパのオショネシーの家族の一員)が2019年に購入した畑。Aileronはフィリップ・メルカやメイヤン・コスチスキーが参画しているワイナリー。まだ購入してから4年しか経っていない畑を手放すというのはなにか事情があるのでしょうか。

シェーファーにとっては昨年8月にワイナリーのすぐ脇にある9ヘクタールの「Woldfoote」ヴィンヤードを買収して以来、半年で2件目の畑の購入となります。

ワインメーカーのイライアス・フェルナンデスは「ワインメーカーとしてトップの畑から一番いいブドウだけを選べるというのは夢みたいなことだ。今回の購入で、どんなヴィネテージでも最高の状態のカベルネ・ソーヴィニヨンを手に入れられる。この買収の意味は品質に尽きる」と語っています。