布袋ワインズの試飲会から美味しかった、気になったワインを報告します。

基本的には品種別に並んでいます。まずはソーヴィニョン・ブランから。

新入荷のワイナリーShannon Family of Winesから「Shannon Ridge(シャノンリッジ)」と「Clay Shannon(クレイ・シャノン)」の2つのブランドのソーヴィニヨン・ブランです。このワイナリーはナパの北東にあるレイク・カウンティに1000エーカーもの有機栽培の自社畑を所有しています。レイク・カウンティはナパよりも内陸なので海の影響はほとんど受けませんが、標高が高いところが多く、冷涼感も得られます。ナパの開発が年々難しくなる中で、ナパを補完する存在としてのレイク・カウンティの重要さはこれからかなり増してくるだろうと思っています。Shannon Ridgeのブランドは標高が高いところの畑、Clay Shannonの方はトップレベルという位置付けのようです。Shannon Ridgeのソーヴィニヨン・ブランはリッチ感あり、Clay Shannonはさらにリッチ。あっさり系のソーヴィニヨン・ブランではなく、ナパのスタイルに近いソーヴィニヨン・ブランです。


続いて同じくクレイ・シャノンのシャルドネ。複雑さがあり、高級感ある味わいです。3900円は安い。


ジョーダンはカベルネ・ソーヴィニョンとシャルドネ1種ずつだけを作ってきたワイナリーです。かなり濃い系のイメージがありましたが、実際には相当エレガント。おいしいです。


フラワーズのシャルドネ。バランスの良さが光ります。


コスタ・ブラウンのダン・コスタが新たに始めたワイナリー。このピノ・ノワールはリッチなスタイルでロシアン・リバー・ヴァレーらしい味わい。


ザンダー・ソーレンのワインについては「カリフォルニアのピノの粋を表現する新ワイナリー、ザンダー・ソーレン」で紹介していますが、改めて試飲。このユーキ・ヴィンヤードはフリーマンの持つ畑。外部にブドウを供給するのはこれが初めてです。非常に得れたんとで香りが広がります。ウエスト・ソノマ・コーストらしさもある素晴らしいピノ・ノワール


キャッスル・ロックのピノ・ノワールはコスパ抜群。このメンドシーノのピノ・ノワールはバランスの良さが光ります。


平林園枝さんが作るシックス・クローヴズのピノ・ノワール アルダー・スプリングズ・ヴィンヤード。アルダー・スプリングズはメンドシーノの北方にある素晴らしい畑。畑のエネルギーを感じるワイン。


フラワーズのピノ・ノワールはウエスト・ソノマ・コーストの中でもフォート・ロス シーヴューにあるシー・ヴュー・リッジなどのブドウをブレンドしたもの。酸のきれいさ、力強さなど総合力がすばらしい。


シャノン・リッジのカベルネ・ソーヴィニョン。芳醇でテクスチャもあり、2000円台とは思えないハイレベル。


こちらの「OVIS」もシャノン・リッジと同じワイナリーのブランド。ラテン語で羊の意味で、サスティナブルな栽培のために活躍する羊へのオマージュ。リッチな味わいの高級カベルネ・ソーヴィニョン。


ファーディナンドはコングスガードのジェネラル・マネジャによるワイナリー。スペインなどの品種を中心に宇t食っています。このテンプラニーリョは3ヴィンテージのワインをブレンドし、NVとして販売。タンニンも酸もレベルが高いワイン。

最後はライブラリー・ワインとして熟成したものを提供するワインです。

レイミーのクラレット2008。クラシックな作り。美味しいです。


実はシルヴァー・オークを布袋さんが扱っていたのを知りませんでした。20年熟成したアレキサンダー・ヴァレーのワインは予想以上にバランスよく美味しい。

今回は特にシャノン・リッジのグループのコスパが目立ちました。お薦めです。