ナパヴァレー・ヴィントナーズ主催で「Napa Valley Wine Expert」をお持ちのワイン講師の方にお集まりいただいたネットワーキング会を開催しました。

ワイン講師だけの会というのは、アカデミー・デュ・ヴァンの講師会くらいしか参加したことがないので、どうなるのか、そもそも人が集まるのか心配でしたが結果的には5人の講師の方に参加いただきました。それぞれ、立場や教えている環境、経歴も異なり、私も勉強になり、刺激を受けました。

私からは今年のヴィンテージの話や、注目の品種、オーガニックやサスティナブルの進展といったことをプレゼンさせていただきました。少しはお役に立てたかな?

なんで紙を丸めて持っているのでしょう? 自分でもわからない。

この後、各講師の方から教えている内容や悩みなどの話があり、授業で心がけていることなど、講師会らしい雑談が繰り広げられました。授業そのものの話って、なかなか他の講師の方とする機会がないのでとても興味深かったです。

ワインはNVVからは次の5本を提供。
Cakebread Cellars / 2021 Chardonnay, Napa Valley / Jeroboam
Silenus Winery / 2021 OKD Chardonnay / ADV
Materra | Cunat Family Vineyards / 2019 Right Bank / Bonilli
Arkenstone / 2018 NVD Cabernet Sauvignon, Napa Valley / CWC
Aloft Wines / 2017 Howell Mountain Cabernet Sauvignon / CWX



Cakebreadはかなりエレガントな作り。Silenusはオーク・ノールのブドウでCakebreadと比べると、やはりちょっと温かさを感じます。


Materraはオーナーの奥さんが日本人で日本とのつながりもあるワイナリー。ワインメーカーはハイジ・バレットの娘のチェルシー・バレット。ハイジもメルローを得意としていますが、MaterraのRight Bankもメルロー主体でまろやかな味わい。



ArkenstoneとAloftはハウエルマウンテンのワイナリー。ArkenstoneのNVDはハウエルマウンテンAVA外ですが、ナパの東側の山カベという意味では共通しています。Aloftはロバート・モンダヴィの弟ピーターの孫娘姉妹によるワイナリー。

このあたりのワインはまたインスタなどでも詳しく紹介していく予定ですのでお楽しみに。

さて、実はこの日の白眉はこれらのワインではなくレコール・デュ・ヴァンの谷口慎一郎先生が差し入れてくださった。Robert Mondavi Fume Blanc To-Kalon I-Block 2000です。なかなか20年以上熟成したソーヴィニヨン・ブランを飲む機会なんてないですよね。しかもTo-Kaon I-Blockといえば、北米最古のソーヴィニヨン・ブランの畑であり、近年では多くの樹が病気に侵されて生産量も激減していると聞きます。

ボトルも今とは違うデザイン。とてもきれいに熟成していて素晴らしかったです。山本香奈さんにブラインド出題したら、熟成したソーヴィニヨン・ブランと答えられたのは見事でした。


この日のもう一つの白眉は「ブリッジ食材」。NVVの小枝さんがワインに合わせたブリッジ食材を用意してくださいました。白ワインに合わせる「塩ゆず」も美味しかったのですが、カベルネ・フランやカベルネソーヴィニヨンに「ゆかり」が合うというのもとても面白かったです。ワイナリーへのお土産に持っていくという話も面白かったです。