東京・新橋にあるカリフォルニアワイン専門のワインバー「ワイン蔵Tokyo」が新たに輸入を始めたワインを試飲する機会をいただきました(インポーター名はナニワ商会)。ワイナリーごとに紹介します。
カドレ

カドレ・ワインズ(Cadre Wines)はセントラル・コーストのエドナ・ヴァレーにあるワイナリー。2022年に策定されたSLOコースト(サン・ルイス・オビスポ・コースト、スロー・コースト)にも含まれています。
SLO Coast
地図を見てわかるように、このSLOコーストは太平洋に直接面していて、海からの距離もごくわずかです。カリフォルニアで一番冷涼なAVAと言われています。

冷涼さと、やや緯度が低いことが相まって、年間を通して大きな気温変化がなく、雨も少ない地域となっています。ブドウが芽吹くのは2月頃。収穫は10月に入ってからと、極めて長い生育期間を持ちます。

カドレは2000年代半ばに設立されましたが、オーナーのジョンの祖父は1973年にエドナ・ヴァレーで最初のブドウ畑を作った人。そのパラゴン・ヴィンヤードがカドレのワインの中核をなします。作っているワインは白のみ。アルバリーニョ、グリューナー・ヴェルトリーナー、ソーヴィニヨン・ブランとそれらのブレンドのみと、冷涼系白に特化しています。この地域の中核品種であるシャルドネもピノ・ノワールも全く作っていない潔さが素晴らしいです。ワインはどれもステンレスのタンクで発酵・熟成しています。


4種類のワインを試飲しました。ラベルもおしゃれです。ワインの味わいから連想されるものが描かれています。

アルバリーニョ100%の「カドレ シー・クイーン(Cadre Sea Queen)」(希望小売価格5600円、以下同)は名前の通りの「海のワイン」。ちょっと塩っぽさを感じる味わいは、海をそのまま凝縮したかのよう。かっちりした酸があり、柑橘類や花の香りが強く感じられます。アフターにオレンジピールのようなちょっとした苦みもあります。フレッシュでとても美味しい。

ソーヴィニヨン・ブラン95%にグリューナー・ヴェルトリーナー5%の「カドレ ストーン・ブラッサム(Cadre Stone Blossom)」は、ブドウの大部分がパラゴンで1973年に植樹された一番古いブロックからのものです。冷涼感と同時に凝縮された果実の風味があるワイン。さわやかな草の香り、グレープフルーツやハーブ、パッションフルーツにちょっとトロピカルな果実味さえ感じられます。「シー・クイーン」がアルコール度数13.2%なのに対してこちらは14.2%。スケールの大きなソーヴィニヨン・ブランです。

グリューナー・ヴェルトリーナー100%の「カドレ バンド・オブ・ストーンズ(Cadre Band of Stones)」はパラゴンのほかにジャック・ランチ・ヴィンヤードという畑のグリューナーも使っています。白コショウの風味に柑橘、酸。スパイシーさが特徴です。

「カドレ ビューティフル・ストレンジャー(Cadre Beautifule Stranger)」はグリューナー・ヴェルトリーナー50%にアルバリーニョ42%、ソーヴィニヨン・ブラン8%をブレンドしたワイン。4つのワインの中では一番酸が低く、豊かな果実味とこくのある味わい、後味にグリップを感じさせる苦みがあります。

四つのワインどれもそれぞれ違っていて魅力的なワイン。冷涼系白ワインを求めている人に飲んでほしいワインです。

カドレ / CADRE【新入荷】
から購入可能です。