ワイン蔵Tokyoが新たに輸入を始めたワイナリーの紹介を続けます(インポーター名はナニワ商会)。

エーカー・ワインズ(Acre Wines)は創設者のデイブ・ベッカーが2002年に1エーカーのブドウ畑を作ったことで始まりました。名前の由来もこの1エーカーの畑です。

現在のオーナーのヘンリー夫妻は2017年にワイナリーを購入、ベテランワインメーカーのリチャード・ブルーノとナパヴァレーの様々な地域のブドウからワインを作っています。ワインはどれも数百ケースと少量生産です。


ボトルにエッチングされたブドウの葉の柄が印章的です。

右のソーヴィニヨン・ブラン2022(希望小売価格6250円)から紹介します。
ヨントヴィルのモーゲン・リー(Morgaen Lee)というヴァレー・フロアの畑のブドウを使っています。この畑は有機栽培の認証を得ています。ソーヴィニヨン・ブラン95%にセミヨン5%。ステンレスタンクで発酵、6カ月シュールリーで熟成しています。

とてもコクのあるソーヴィニヨン・ブラン。マイヤーレモン、熟したライム、ハーブやスパイスの風味。酸がきれいに広がります。今飲んでも美味しいですが、数年熟成させるとさらに魅力が広がりそうなワインです。

次はメルロー2019(希望小売価格8400円)。
カリストガのカフェラータ(Cafferata)というサスティナブル農法の畑のメルローを100%使っています。フレンチオークの新樽70%、旧樽30%で20カ月熟成。
ソフトでほんのり甘やかなメルローです。甘草やシナモンを使ったフルーツケーキのような味わい。美味しいです。

次はジンファンデル2019(希望小売価格6850円)。
オークヴィルのリンカーン・クリーク(Lincoln Creek)という畑のジンファンデルを100%使っています。ヨントヴィル・ヒルズと呼ばれるヨントヴィルとオークヴィルの間にある丘の北側で、ト・カロン南端のオーパス・ワンのブロックからほど近いところにある畑です。
ジューシーでフルボディ、甘やかさのあるジンファンデル。スパイスやタンニンがストラクチャーを与えています。

最後はカベルネ・ソーヴィニヨン2019(希望小売価格12600円)。
ヨントヴィルのミル・レース(Mill Race)という畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを100%使っています。畑は上述のヨントヴィル・ヒルズの東側。ナパ・リヴァーの脇にあるヴァレーフロアの畑で、ヨントヴィルの名前の元になっているジョージ・ヨントが180年前に作った畑の一つだそうです。有機栽培の認証を得ています。「セガン・モロー」という有名樽メーカーのフレンチオークの新樽70%、旧樽30%で3年近く熟成してからボトル詰めしています。
ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンとしては比較的青さを感じます。カシスにセージ、杉。複雑でエレガントなカベルネ・ソーヴィニヨンです。ボルドースタイルのカベルネ・ソーヴィニヨンが好きな方にお薦めです。

ワインは
エーカー / ACRE【新入荷】
から購入できます。