ヴェルメンティーノがソノマで急浮上、その理由は
ソノマでヴェルメンティーノを初めとしたイタリア系品種のワインが急速に増えています(Vermentino Rising: Is Sonoma's New Star Grape the Next Chardonnay?)
Magnetto - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
元々カリフォルニアのワイン業界はロバート・モンダヴィなどイタリア系の移民がかなり多くいます。それでも作るワインはシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンなどフランス系のいわゆる国際品種が主体でした。ここに来てイタリア系品種が台頭してきたことには2つ理由があります。
一つはワイン造りをするのが、第2世代に移ってきたこと。新しい世代のワインメーカーはメジャーな国際品種から、ちょっと違うものを求めるようになり、中でもルーツを持つイタリア系品種に興味を持つワインメーカーが増えたこと。
もう一つは気候変動。イタリアは地中海性気候で気温が高い地域も多く、イタリア系品種の多くは熱に強く、暑くても酸を維持する傾向が強くあります。特にヴェルメンティーノは干ばつに強いという特徴があります。カリフォルニアは2023、2024年は比較的水が豊富にありますが、その前5年間ほどは干ばつ続きで収量にも大きな影響が出ていました。今後さらに進むであろう温暖化と干ばつの時代に適応する品種としてヴェルメンティーノが選ばれているそうです。
もちろん、それだけでは積極的に選ばれる理由にはなりませんが、ヴェルメンティーノはソーヴィニヨン・ブランに似たフレッシュな酸味やかんきつの味わい、かすかな塩味があり、一方で樽を使った複雑な味わいのワインにもなります。ワインメーカーにとっては自由度が高いブドウ品種です。
ヴェルメンティーノ以外ではファランギーナやアルネイス、リボッラ・ジャッラなども増加している品種です。
ソノマはウエスト・ソノマ・コーストに代表される夏でも寒い冷涼地区と、ドライ・クリーク・ヴァレーなどの40℃を超えるような地区と、カリフォルニアの中でも最も幅広い気候を備えています。そういう意味では多くの品種が成功する可能性を秘めていると思います。ヴェルメンティーノがその一つになるのか、またその適地やスタイルがどうなっていくのか、興味深いところです。
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元々カリフォルニアのワイン業界はロバート・モンダヴィなどイタリア系の移民がかなり多くいます。それでも作るワインはシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンなどフランス系のいわゆる国際品種が主体でした。ここに来てイタリア系品種が台頭してきたことには2つ理由があります。
一つはワイン造りをするのが、第2世代に移ってきたこと。新しい世代のワインメーカーはメジャーな国際品種から、ちょっと違うものを求めるようになり、中でもルーツを持つイタリア系品種に興味を持つワインメーカーが増えたこと。
もう一つは気候変動。イタリアは地中海性気候で気温が高い地域も多く、イタリア系品種の多くは熱に強く、暑くても酸を維持する傾向が強くあります。特にヴェルメンティーノは干ばつに強いという特徴があります。カリフォルニアは2023、2024年は比較的水が豊富にありますが、その前5年間ほどは干ばつ続きで収量にも大きな影響が出ていました。今後さらに進むであろう温暖化と干ばつの時代に適応する品種としてヴェルメンティーノが選ばれているそうです。
もちろん、それだけでは積極的に選ばれる理由にはなりませんが、ヴェルメンティーノはソーヴィニヨン・ブランに似たフレッシュな酸味やかんきつの味わい、かすかな塩味があり、一方で樽を使った複雑な味わいのワインにもなります。ワインメーカーにとっては自由度が高いブドウ品種です。
ヴェルメンティーノ以外ではファランギーナやアルネイス、リボッラ・ジャッラなども増加している品種です。
ソノマはウエスト・ソノマ・コーストに代表される夏でも寒い冷涼地区と、ドライ・クリーク・ヴァレーなどの40℃を超えるような地区と、カリフォルニアの中でも最も幅広い気候を備えています。そういう意味では多くの品種が成功する可能性を秘めていると思います。ヴェルメンティーノがその一つになるのか、またその適地やスタイルがどうなっていくのか、興味深いところです。