土用の丑の日に、うなぎのかば焼きに合わせてカルディでセール中のローゼンブラムのジンファンデル「ヴィントナーズ・キュベ ロット42」を飲みました。


米国で14ドル程度で売っているこのワイン。カルディで1400円そこそこですからかなり安いです。しかもRosenblumといえば、かつてはジンファンデルの「3R」の一角として活躍したジンファンデルの名門。否が応でも期待が高まります。

ただ、カルディにときどき登場するこういった特売もの、今まで何回か買いましたが、「値段相応」と思ってしまうことも多くどこまで期待していいのかちょっと悩ましいところもありました。さらに、いち早く買って飲んだ人からは「薄い」とか「メルローみたい」といった声も聞こえており、期待と不安の入り混じったところでした。

土用の丑の日に開けたのは、うなぎのかば焼きのタレの甘さにジンファンデルの甘やかさがあるだろうと思ったから。

ワインを飲んでみると、エレガントさが目立ちます。
null
ワインの裏ラベルにはこのように「Go Big」と大きく書いてありますが、そういうタイプのワインではありません。プラムの甘酸っぱさが優しく感じられます。そういえば、以前はジンファンデルの特徴というと「プラムの香り」と思っていましたが、最近のジンファンデルはプラムっぽさを感じないことが多いです。このワイン、ジンファンデル80%にプティ・シラーを20%ブレンドしているそうですが、プティ・シラーっぽさもあまりなかったように思います。ミディアム・ボディで酸もしっかりあり、なかなかバランスよく美味しいです。

時間がたつとだんだん甘やかさがでてきて、よりジンファンデルらしさが出てきます。甘やかさが出ても、品は良く、好印象です。1000円台のジンファンデルやレッドブレンドにあるような甘さを強調したタイプではないのでちょっとおとなしく感じられるかもしれませんが、いいジンファンデルだと思います。

ところで、うなぎはスーパーで1尾1280円くらいの中国産のかば焼きを買ったのですが、ネットで「市販のかば焼きを美味しく食べる方法」を検索し、たれを一回洗い流してからお酒をかけてアルミホイルでくるんでオーブントースターで温めて食べました。安いうなぎってたれの味が悪目立ちする感じがありますが、こうすることでふくよかで上品になります。普通に温めて食べたら、このジンファンデルは負けてしまったかもしれませんが、いい感じで合って良かったです。