MacPhail

ソノマのワイナリー「マックファイル(MacPhail)」を創設者であるジェームズ・マックファイルが買収しました。

マックファイルは2001年に設立。畑は持たず、買いブドウでピノ・ノワールを作る、当時雨後の筍のように増えいていたワイナリーの一つでした。ラベルにアメリカの子供のおもちゃとして有名な「ラジオフライヤー」社のワゴンのデザインを使うなど、ちょっとポップで明るい雰囲気を醸し出すワイナリーでした。

2008年に火事の後の煙の影響でワインを造るのをやめ、その後リーマンショックなどの影響で経営は厳しく、2011年にヘス・コレクションのオーナーであるヘス・パーズソン(Hess Pursson)に売却し、その後は他のワイナリーでコンサルティングワインメーカーとして働いていました。

ヘス・パーズソンはヘス・コレクションを中心にいくつかのワイナリーを持っており、マックファイルは子供のサブリナとティモシーが管理していました。ブランドの一貫性のためにいくつかのワイナリーを売買するなかで、マックファイルのようなブティック系のワイナリーは、ポートフォリオにあまり合わないと判断されたようです。

今後はアンダーソン・ヴァレーのピノ・ノワールなど単一畑の少量生産のワインを造っていきたいとのこと。

今年は3月にジェームズ・ホールがパッツ&ホールを買い戻すというニュースもありました。自身の名前の付いたワイナリーも売却することが珍しくないカリフォルニアで、その逆の動きが相次いで起こったのも興味深いことです。