元Patz&Hallで、現在はMaritana VineyardsやSecret Doorを持つドナルド・パッツさんがFacebookに挙げていた写真が面白かったので紹介します。

Patz

これはソノマのロシアン・リバー・ヴァレーにあるRegina's Vineyardのシャルドネとジンファンデルの1房です。シャルドネは高品質で知られるOld Wenteクローン。Old Wenteはブドウの実が小さく、凝縮した味わいになり、皮の比率が大きいことから、皮からの複雑さも生まれると言われています。

一方、ジンファンデルは皮が薄くて大きな実ができる品種。Old Wenteと比べたら一目瞭然で大きいのがわかります。おそらく房の重量だと3倍くらいになりそうです。ブドウ畑の列が1つ違うだけなのでテロワールはほとんど変わりませんが、ジンファンデルの方が収量は大きくなります。

Kongsgaard
参考のためにこちらは、コングスガードのジャッジの畑のシャルドネ。非常に痩せた土壌で、20年以上の樹齢にもかかわらず、幹の太さが直径5cmくらいにしかなりません。同じOld Wente(厳密に言うとOld Wenteにもいくつかバリエーションがあるので全く同じではないかもです)ですが、こちらはさらに房が小さく、にぎりこぶしよりも小さいくらい。

この房の小ささが素晴らしいワインを産んでるのですね。

ト・カロン
最後に、こちらはナパのオークヴィルのト・カロン・ヴィンヤードの中でも高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンを作る「モナスタリー・ブロック」のカベルネ・ソーヴィニョン。「ヘリテージ・クローン」と呼ばれるクローンで、ジャッジと比べても小さな房ができます。