ナパのプリチャードヒルにあるワイナリー「ブランド(BRAND)」がワインメーカーを変更したと発表しました。これまではフィリップ・メルカが、直接自身でワインメーカーをしていました(多くのワイナリーではアトリエ・メルカという会社として契約しています)。

新しいワインメーカーはグレーム・マクドナルド(Greame MacDonald)。自身のマクドナルド・ワイナリーのほか、ブランキエ(Blankiet)でもワインメーカーをしています。
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マクドナルドは19世紀にハミルトン・ウォーカー・クラブが作ったオリジナルの「ト・カロン・ヴィンヤード」の一部を自社畑として所有しています。そのブドウは長年ロバート・モンダヴィに供給しており、故ロバート・モンダヴィは「ナパヴァレーで最高のブドウの栽培家」とマクドナルド家を称えていました。グレームにはUCデーヴィスへの進学を勧めたといいます。

現在はモンダヴィへの供給はやめ、自身のワイナリーでカベルネ・ソーヴィニョンを作っています。ワイン・スペクテーターで2021年のカベルネが99点を取得するなど、非常に高い評価を得ています。

フィリップ・メルカが直接携わる数少ないワイナリーだったBRANDが、わざわざそれをやめてマクドナルドと契約したことが非常に興味深いです。