アイコニック ワイン・ジャパンが2024年9月に開いた試飲会から美味しかったワインを紹介します。


まずはコスパで人気のブランドジ・アトム。定番のカベルネや今回初登場のピノ・ノワールもよかったですが、個人的には2022年のシャルドネ(2200円)がほどよい樽感で美味しかったです。


人気の689セラーズ、実は689以外にもいろいろなブランドがあり、いずれも秀逸なコスパなのですが、その一つが「ザ・ハイプ」(2020年、3100円)。濃厚なんだけど酸もあってバランスよく美味しいです。


スラムダンク(2021年、3300円)はいまさら紹介しなくても定番になっている気もしますが、やっぱりよくできているワインです。ワインメーカーはフィリップ・メルカの右腕であるメイヤン・コチスキー。普段は高級ワインを造っている人ですが、バリュー系でも腕を見せるのはさすがだと思います。


アルタマリアのシャルドネ ゴールドコースト・ヴィンヤード2015(3400円)。9年熟成で熟成感が出てきていますが、酸もきれいでおいしい。


ストルプマンのシラー「クランチー・ロースティ」(2022年、5300円)。カルボニック・マセレーションを使って作るユニークなシラーです。カルボニック・マセレーションならではのフレッシュ感とうまみがあります。


サンタ・バーバラを代表する銘醸畑ビエン・ナシードを擁するミラー家のもう一つの畑がソロモン・ヒルズ。ビエン・ナシードよりも海に近く極めて冷涼な畑。シャルドネ2021(12300円)は果実が柔らかく酸高いワイン。
もう一つビエン・ナシードのピノ・ノワール2021(16400円)はエレガントなワイン。時間をかけて飲みたい
味わい。


バレル・バーナーのカベルネ・ソーヴィニヨン。樽香に特徴のあるワイナリーです。カベルネ・ソーヴィニヨン2021(3500円)はバーボン・バレルを使って熟成したワイン。樽感は意外とほどよいレベルで、樽香除いてもうまい。


ユニオン・サクレのリースリング2021(4100円)。ドライ・リースリングとありますが、少し甘みもあります。酸良くおいしい。



同じくユニオン・サクレからゲヴェルツ・トラミネールのオレンジワイン(4100円)。きれいでおいしい。


もう一つユニオン・サクレからピノ・ノワール2022(5800円)。ジューシーできれいな味わい。


動物のラベルが印象的なフィールド・レコーディングズからアルバリーニョ2023(3800円)。フレッシュでおいしいワイン。


フィールド・レコーディングスのワンダーウォール・ピノ・ノワール(2023年、4000円)はきれい系ピノ・ノワール。もう一つのフィクション・レッド(3800円)はバランスよくジューシーなワイン。


同じくフィールド・レコーディングスのリジェネレーター・ジンファンデル2022(3800円)。ジンファンデルのスパイシーな面が出たワイン。グリップ感ありうまい。


グラウンドワークのシラー(2020年、4400円)は力強くおいしい、ローヌ系白ブレンドの「コート・デュ・コースト」(2022年、5500円)はローヌ系らしいやわらかさと芳醇さがありバランスもいい。


ピーチーキャニオンのジンファンデル系赤ワイン「インクレディブル・レッド」(2021年、3200円)。ラベルがこれまでと大きく変わってびっくり。味わいは変わりません。コスパ抜群。


同じくピーチーキャニオンのウエストサイド ジンファンデル(4500円)。ブラインドで飲んだ人が「ピノ・ノワール」と答えたほどのエレガントさ。このレベルで5000円を切るのはジンファンデルはコスパ高いです。


ロアーのシャルドネ、ロゼラズヴィンヤード2022(12000円)とサンタルシアハイランズのピノ・ノワール2022(11000円)。ロゼラズのシャルドネは果実味が前面に出るというよりも美しさを感じるワイン。サンタルシアハイランズのピノ・ノワールはバランスよく、かみしめるようなうまみのあるピノ・ノワール


サンドラーのキュベ・海老原 ピノ・ノワール(2023年、9300円)。サンドラーの前インポーターで2023年に亡くなった海老原さんを偲んで作られたキュベです。オーナー、エド・カーツマンは2000年代初期のピノ・ノワール・ブームで非常に注目されていたワインメーカーの一人です。海老原さんも彼のファンで、当時輸入されていなかったサンドラーやオーガスト・ウエストをエドさんが「扱っていいよ」と言ってくれたことから、インポーターになったと生前語っていました。
ワインは優しい果実味がエドさんらしい味わい。親しみやすく美味しいピノ・ノワールです。


コブのドックス・ランチ・ピノ・ノワール(21年、17600円)とライス・スピーヴァック・ヴィンヤード ピノ・ノワール。前者は酸がきれいでうまみがあるピノ・ノワール。後者は今年から扱いはじめました。後者はうまみが素晴らしく、あとから果実味がやってきます。すばらしい。


ジョージのセレモニアル・ヴィンヤード2020(15400円)。ジューシーで果実味がすばらしい。ハンセン・ヴィンヤードピノ・ノワールは鰹節系のうまみが感じられるワイン。


バーマスターのカベルネ・ソーヴィニヨン ヨントヴィル2019(5900円)。うまみあり非常に美味しい。この日のベストワインの一つ


最後に紹介するのはプロヴィナンスのカベルネ・フラン カリストガ 2016(9000円)。
カベルネ・フラン感もありつつ非常に美味しい。