オレゴンのWillamette Valley Wineries Associationが、2024年の収穫レポートを発表しています(Oregon's Willamette Valley Winemakers Celebrate a Spectacular 2024 Harvest: A Vintage to Collect)。

それによると2024年は「コレクター垂涎のヴィンテージ」になるとのこと。「2024年はワインメーカーにとって絶対的な夢でした。ここ数週間、最高気温は20度台前半で、ほとんど晴天が続いています。この時間の贈り物によって、糖分の蓄積とフェノールの成熟が冷涼な気温と連動して進み、鮮やかな酸が保たれ、素晴らしい風味を生み出すことができました」と」とマッツィンガー・デイヴィス・ワイン・カンパニーのワインメーカー、アンナ・マッツィンガーは語っています。

夏の間は38℃くらいに達する日もいくつかありましたが、9月半ばには最低気温が10℃強、最高気温が20℃程度の日が続いて、バランスよく糖とフェノールの蓄積が進みました。天候などによって、仕方なく収穫日を決めるのではなく、より最適なタイミングで収穫することができました。

温暖化はブドウの生育に大きな影響を与えていますが、オレゴンの場合は、収穫時期の天候の安定につながっていると、イヴニングランドのサシ・ムーアマンは語っていました。一方で、ブルゴーニュは天候の不安定さがより増しており、ブルゴーニュの生産者がリスク低下を求めてオレゴンやカリフォルニアに進出する大きな理由になっているようです。