ロバート・モンダヴィなど、数多くのワインブランドを保有するコンステレーション・ブランズ(Constellation Brands)が、ワインビジネスをすべて売却する方向で検討しているという記事がWineBusinessに出ていました(Constellation Eyeing Exit from Wine Business)。

記事によると、ワインビジネスの停滞と、メキシコ産ビールビジネスの成功によって、ワインビジネス売却の方向に動いているとのことです。現在の交渉では、セントラルヴァレーのワイン事業はデリカート・ファミリーに売却し、ナパヴァレーなど沿岸地域のブランドは、先日バタフライ・エクイティに買収され、上場を撤回したダックホーンに売却する方針とのこと。

3社はWineBusinessからの問い合わせに対してコメントを控えています。

コンステレーションは2024年8月にサンタ・バーバラのシー・スモークを買収しており、その金額を補うために低価格ブランドの一部を売却することを検討しているとしていました。CEOは当時、2024年末までにワイン業界は好転すると見ていましたが、実際には2024年11月30日までの3か月間で、ワインの売上が16.4%減の510万ケース、純売上高が2023年比14%減の4億3140万ドルと低迷が続いています。同じ期間に、ビールの出荷量は1.6%増の1億270万ケース相当となり、純売上高は3%増の20億3000万ドルでした。

2月にはウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイがコンステレーションに投資したことが明らかになっていますが、これもおそらくビールビジネスの好調を受けてのものと思われます。