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Date: 2009/0227 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年やっていたカリフォルニア観光局によるCM「なんでもアリフォルニア」が今年も始まりました。

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Date: 2009/0226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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突然ですが,3月はサンタ・バーバラ応援月間ということに勝手にさせていただきます。Greg Brewerも来日しますしね(ワイン会は行けないのですが,涙)。

先日,サンタ・バーバラのワインショップWine Caskが閉店してしまったというニュースを書きましたが,今日Wine Spectatorにでていた記事を読んだところ,Santa Barbara全体が不況の直撃を受けて,大変な落ち込みになっているというのです。LAの売上減が20%程度であるのに対して「50~60%減」ということですから,さすがに商売は厳しいものがあります。

僕自身,Santa Barbaraは一回しか行ったことありませんが,いつかはもっとゆっくり回りたいところですし,昨日紹介したSea Smokeや,Loring,Melvilleなどおいしいピノを作るワイナリが山ほどあります。彼らが困っているのであれば見過ごせません。というわけで微力ではありますが,1カ月間サンタ・バーバラの話題を中心にお届けしたいと思います。

もちろん,ほかのブログでご賛同していただけるところがあれば大歓迎です。その際はこの記事にトラックバックしていだけたらと思います。

なお,トラックバックのアドレスは
http://californiawine.jp/action.php?action=plugin&name=TrackBack&tb_id=2045
です。それと,記事の中に
http://californiawine.jp/blog/item/2045
へのリンクがないと受け付けないのでお気を付けください。
Date: 2009/0226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコの新聞,SFクロニクル紙が窮地に陥っています。発行元であるHearst社では,現在提示しているコスト削減案が従業員に受け入れられなければ売却先を探し,それも見つからなければ廃刊する意向だということです(SFクロニクルのサイトに載った記事)。

昨年1年だけで5000万ドルの赤字であり,今年はそれを上回るペースだということなので,相当厳しいです。昨年末にワインセクションとフードセクションを合体するなどのコスト削減をしましたが,そういう小手先のことでは間に合わないレベルになっています。

米国の新聞業界は日本と大分構造が違うとはいえ(例えば米国では地域の様々な情報,例えば求人広告などを載せるClassifiedsセクションが大きな収入源で,そこがCraiglistに奪われてしまった),あまりにもの落ち込みのひどさには呆然とせざるを得ません。明日はわが身かも。
Date: 2009/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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クラッシュパッドが2009年の醸造で契約可能な畑の一覧を公表しています(リンク先は日本語のPDF)。

以下で畑の名前と,AVA,12ケースの料金をずらっと書いておきます。
Pinot Noir
Amber Ridge, RRV, \918,000
Bohemian, RRV/Sonoma Coast, \918,000
Brosseau, Chalone/Monterey, \918,000
Doctor's, Santa Lucia Highlands, \896,400
Floodgate, RRV, \918,000
Hayley(Annahala), Anderson, \918,000
Hook, Santa Lucia Highlands, \896,400
La Encantada(完売), SRH, \961,200
Lone Oak, Santa Lucia Higlhands, \918,000
Split Rock(Gap's Crown), Sonoma Coast, \972,000

Cabernet Sauvignon
Carrefour, Napa/Coombsville, \1,036,800
Coombsville, Napa/Coombsville, \1,177,200
Georges III, Napa/Rutherford, \1,501,200
Godspeed, Napa/Mt. Veeder, \1,177,200
Ink Grade, Napa/Howell Mountain, \1,036,800
McFadden, Napa, \1,036,800
Neal3, Napa/St.Helena, \1,036,800
Rafael, Napa/Oak Knoll, \1,177,200
Reverence, Napa/Coombsville, \1,177,200
River Run, Napa/St.Helena, \1,036,800
Stagecoach, Napa/Pritchard Hill, \1,036,800

Merlot
Alder Springs, Mendocino, \885,600
Coombsville, Napa/Coombsville, \918,000
Lake Cynthia, Napa, \885,600

Syrah
Alder Springs, Mendocino, \885,600
Parmlee HIll, Sonoma, \842,400
Premiere Coastal, Santa Maria Valley, \842,400
Stolpman, Santa Barbara, \842,400
Thompson, Santa Barbara, \842,400
White Hawk, Santa Barbara, \842,400

Zinfandel
Beatty Ranch, Napa/Howell Mountain, \885,600
Grist, Dry Creek Valley, \885,600
Teldeschi, Dry Creek Valley, \842,400

Petite Syrah
Eaglepoint Ranch, Mendocino, \842,400
Teldeschi, Dry Creek Valley, \842,400

Sangiovese
Stolpman, Santa Barbara, \810,000
White Hawk, Santa Barbara, \777,600

Chardonnay
Alder Springs, Mendocino, \842,400
Durell, Sonoma, \842,400
Split Rock(Gap's Crown), Sonoma Coast, \777,600

Viognier
Catie's Corner, RRV, \680,400

Sauvignon Blanc
Galleron Road, Napa/Rutherford, \615,600

Marsanne, Rousanne
Alder Springs, Mendocino, \810,000
Saralee's, RRV, \615,600
Westerly(McGinley), Santa Ynez, \745,200
Date: 2009/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Napaで毎年2月に開催されるオークションPremiere Napa Valleyが今年は22日に行われました。売上は約150万ドルで,不況による不調が予想されていた中で,過去4番目の実績と,がんばりました。

過去の売上を見ると2005年が146万ドル,2006年が187万ドル,2007年が216万ドル,2008年が220万ドル超と毎年記録を更新してきていましたが,今年はさすがに1/3ほどの減収。それでも過去4位の収入ということで,主催するNapa Valley Vintnersはほっとしているようです。

6月に開催されるAuction Napa Valleyとは対照的に,Premiere Napa Valleyは完全に業者を対象としたオークション。ワイナリはオークション用に特別なロットを作り,ショップやレストランなどが試飲した上で,プレミア付きのワインとして売るために購入します。ラベルも毎年オークションデザインの専用のものが用意されます。

ちなみに今年の高額落札ロットのトップ2は
Lot 160 Scarecrow Wines $80,000
Lot 148 Ovid Napa Valley $42,000
どちらも5ケース(60本)の値段です。落札したのはともに中川ワイン販売の中川一三氏。氏の著作「魚には水、私にはワイン」の中にもこのオークションのことはでてきますが,高額落札者の常連です。2006年は3位,2007年は2位,2008年は5位,そして今年は再び2位の落札額でした。日本のショップでもこのオークションのものがときどき出ていますが,ほとんどは中川が落札したものだと思います。ちなみに今年の13位には「Tokyo American Club-Tokyo, Japan」なんていうのが入っています。お金あるんですねえ。

参考までにセール中のWassy'sとパリ16区からPremiere Napa Valleyものをあげておきます。

Date: 2009/0220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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takuyaさんのブログで知ったのですが,Santa Barbaraの著名ワインショップWine Caskが閉店してしまったそうです。また,併設のレストランやワイン・バーも閉めてしまったとのことです。

それからtakuyaさんのところからリンクされている記事を読んでこれも初めて知ったのですが,Wine Caskのオーナーは2年前に変わっているのですね。先日書いた記事は間違ってました。
Date: 2009/0217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Judd's HillのJudd Finkelsteinが新しいビデオ・ショーを始めています。名前はJudd's Enormous Wine Show。今出ているのはワイナリ紹介的なコメディ・タッチのビデオですが,今後これをどう発展させていくのかはよく分かりません。

Judd's Hillってあまり知らなかったのですが,オーナーのArt FinkelsteinはWhite Hall Laneを設立した人なのですね。1988年に大きくなりすぎてしまったWhite Hall Laneを売却して,Judd's Hillを設立したそうです。息子のJuddはバンドもやっていたりして,なかなかユニークな人物のよう。
Date: 2009/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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バラク・オバマ米大統領が2008年11月4日の大統領選の日に開けたワインは南アフリカのスパークリングだったそうです。
"US President Barack Obama is, by all accounts, a discerning, and moderate, wine drinker. And his palate runs to South African wine too, as his choice on election night was a bottle of Graham Beck Brut NV — the same beverage with which Nelson Mandela toasted his inauguration in 1994."

iafrica.com | food | features | wine features Obama likes SA wine

ネルソン・マンデーラ氏が1994年に南アフリカ大統領に就任したときと同じ「Graham Beck Brut NV」がそのワイン。日本にも少量入っていた節がありますが,現在扱っているところはなさそうです。米国では売上が急上昇中だとか。

オバマ大統領のセラーにあるワインとして以前紹介されていたのはKendall-JacksonのVintner's Reserve Chardonnayだったし,オバマ大統領,自宅に1000本入りのセラーがあるといってもあまりマニアックなものでなく,コスト-パフォーマンスが高いワインを好んでいるようです。



オバマ氏就任ランチのワインの記事はこちら
オバマ氏自伝の記事はこちら
Date: 2009/0213 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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英Telegraph紙の記事によると,いまやコカイン1gの値段はグラスワインやビール1パイントより安くなってしまったと,英内務省が発表したそうです。
"The Home Office has admitted that the street price of both cocaine and heroin has fallen by nearly half in the last ten years, making the most dangerous illegal drugs cheaper than they have ever been."

Cocaine cheaper than lager and wine as drug price falls by half - Telegraph

コカイン1gは安いところで20英ポンド(約2600円),一般的には40英ポンド(約5200円)で入手できるそうです。1998年には平均77英ポンドだったので概ね半額に下落したことになります。ヘロインも同様に,最安で25英ポンド(約3200円)で入手できます。

DrugScopeという慈善機関によると1gのコカインは鼻から吸引する場合,10回~20回分に相当するとのこと。すなわち最低1英ポンド,平均でも2~4英ポンドで1回分が手に入ってしまうことになります。

一方,ラガー・ビールは1パイント平均2.75英ポンド(最安で99ペンス),グラスワインは典型的には3.5英ポンド。コカインやヘロインよりも高いくらいです。

コカインやヘロインの値段が下がった原因の一つとしては利用する人が減っているというのがあるそうですが,これからが心配になります。日本でも,昨今のニュースを見ていると,酒もタバコもやらないけど,大麻は吸うなんていう若者が水面下で増えているのかもしれません。
Date: 2009/0211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Fred FranziaのBronco Wine Companyといえば,数年前に「2 Buck Chuck」の愛称で知られる「Charles Shaw」ブランドで,スーパーマーケットにおける安ワインの世界を一気に変えてしまった実績があります。そこが今狙っているのがレストランのワインでの価格破壊。750mlで10ドルのワインを普及させようとしているのです。

その具体策として,1週間のプロモーションとして全米に800のレストランを持つ「Ruby Tuesday」でBroncoの「Coastal Vines Wine Chardonnay」を10ドルで提供することになったそうです(元記事)。

不況でコスト・コンシャスになってきていますから,こういった動きには消費者も敏感に反応しそうです。
Date: 2009/0204 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌によるとナパのPine RidgeやオレゴンのArchery Summitの創設者であるGary Andrus氏が亡くなったそうです。享年63。肺炎からの合併症だそうです。

Gary Andrus氏は元オリンピックのスキーヤー(種目は滑降)。1978年にPine Ridgeを,1993年にArchery Summitを設立しました。2001年に奥さんと離婚した際に,これらの権利を売ってしまいましたが2004年には新しい奥さんとオレゴンにGypsy Dancerというワイナリを設立しています。
Date: 2009/0203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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●今回の不況は米国経済全般に及んでおり,ワイン業界も例外ではありません。特に高級ワインの消費は昨年後半からめっきり減っているようです。Kendall-Jacksonは,この状況に対応するため,約170名の人員削減をする見込み。Kendall-Jacksonはそれほど高級ワインに偏ったラインナップをもっているわけではないのに,人員削減に踏み切るということは,他のワイナリはもっと苦しいのではないかと思います。あまり元気が出ないテーマなので,これまで取り上げるのを避けてきましたが,不況関係のニュース,これからちょっと気をつけていきます。

●一方で,このJackson Family Wines(K-Jグループの全体名),ソノマ(といってもナパの北に接している)のKnights Valleyに新しいワイナリとテイスティング・ルームを作る許可を得ました。Knights Valleyでは初のテイスティング・ルームということで,かなり抵抗もあったようです。

●ソノマのワイナリB.R. Cohnでワイナリ犬として活躍してきたMooseが亡くなりました。B.R. CohnにはMooseの名を付けたワインもあり,収益を犬の保護のために寄付していました。B. R. CohnではMooseをしのんだパーティを2月7日に開催するそうです。

●カリフォルニアの旱魃は,1990年代初頭以来のものになりそうだとか。ワインにも影響が出てくるのでしょうか。