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Date: 2009/0227 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年やっていたカリフォルニア観光局によるCM「なんでもアリフォルニア」が今年も始まりました。

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Date: 2009/0226 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「サンタ・バーバラ応援月間」早速ご賛同の声が上がってうれしい限りです。で,それとは全く関係ありませんが,Amazon.co.jpで「神の雫特集」のページができたそうです。といっても必ずしもドラマに出てきたということではなく,漫画の方に出てきたものもあるようですが。ご参考まで。
Date: 2009/0226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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突然ですが,3月はサンタ・バーバラ応援月間ということに勝手にさせていただきます。Greg Brewerも来日しますしね(ワイン会は行けないのですが,涙)。

先日,サンタ・バーバラのワインショップWine Caskが閉店してしまったというニュースを書きましたが,今日Wine Spectatorにでていた記事を読んだところ,Santa Barbara全体が不況の直撃を受けて,大変な落ち込みになっているというのです。LAの売上減が20%程度であるのに対して「50~60%減」ということですから,さすがに商売は厳しいものがあります。

僕自身,Santa Barbaraは一回しか行ったことありませんが,いつかはもっとゆっくり回りたいところですし,昨日紹介したSea Smokeや,Loring,Melvilleなどおいしいピノを作るワイナリが山ほどあります。彼らが困っているのであれば見過ごせません。というわけで微力ではありますが,1カ月間サンタ・バーバラの話題を中心にお届けしたいと思います。

もちろん,ほかのブログでご賛同していただけるところがあれば大歓迎です。その際はこの記事にトラックバックしていだけたらと思います。

なお,トラックバックのアドレスは
http://californiawine.jp/action.php?action=plugin&name=TrackBack&tb_id=2045
です。それと,記事の中に
http://californiawine.jp/blog/item/2045
へのリンクがないと受け付けないのでお気を付けください。
Date: 2009/0226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコの新聞,SFクロニクル紙が窮地に陥っています。発行元であるHearst社では,現在提示しているコスト削減案が従業員に受け入れられなければ売却先を探し,それも見つからなければ廃刊する意向だということです(SFクロニクルのサイトに載った記事)。

昨年1年だけで5000万ドルの赤字であり,今年はそれを上回るペースだということなので,相当厳しいです。昨年末にワインセクションとフードセクションを合体するなどのコスト削減をしましたが,そういう小手先のことでは間に合わないレベルになっています。

米国の新聞業界は日本と大分構造が違うとはいえ(例えば米国では地域の様々な情報,例えば求人広告などを載せるClassifiedsセクションが大きな収入源で,そこがCraiglistに奪われてしまった),あまりにもの落ち込みのひどさには呆然とせざるを得ません。明日はわが身かも。
Date: 2009/0225 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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キタザワにSea SmokeのTen 2006が税抜き1万300円で出ています。前回国内のショップでTenを見たのは2005年が柳屋に入ったときだと思うのですが,そのときの価格は1万5000円程度。それに比べたら随分安いです。米国の実勢価格が150ドル程度ですから,それよりもかなり安いです。

Sea Smoke Tenは以前WAで96点だった2003年を飲んで,かなり好印象でした。ただ,takuyaさんは「自分には合わない」と書いているように,好き嫌い分かれるところはあるかもしれません。

なお,2006はWAでは91点。
The medium ruby-colored 2006 Pinot Noir Ten (which signifies the 10 different clones from which it is produced) reveals a sumptuous perfume of raspberries, black cherries, strawberries, underbrush, and spice. Volnay-like in the mouth with loads of red fruits, medium to full body, sweet tannins, and good acidity, this complex, evolved Pinot should be consumed over the next 3-4 years.

パーカーの好みからはずれてきたということは,意外と濃いピノが苦手な人には合うようになってきているのかもしれません。

Date: 2009/0225 Category: グルメ
Posted by: Andy
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子供達がカニ食べたいと,言い続けていたので,上の子の誕生日にかこつけて,カニを買いました。といっても財政引き締めのご時勢であり,買ったのは

を二つと

一つ。計4980円。

楽天でカニを安く売っている店は山ほどありましたが,レビューを見るとどうしてもはずれのときがあるようなので,今回は安心感を求めて日ごろからよく使っている「北前船のカワモト」にしました。それと,タラバ爪でボリュームがそれなりにあるので,ズワイ蟹の方は気分だけでも大丈夫かと保険をかけたのもあります。

結果的には,大人二人子供二人でちょうどの量でした。おとなはズワイ蟹のミソで楽しめるからと子供は爪を三つにしたのですが,実際には子供はズワイ蟹の身を掘り出すのに夢中で,そっちの方が楽しかったようです。ズワイ蟹も600gあると,まあまあ見栄えします。味も悪くなかったです。
これが実際のカニ

ワインは「カニに合うのは何かなあ」とちょっと悩んだのですが,結局,家にあった中で一番応用範囲が広そうなこれにしました。


結果は,なかなかいい組み合わせだったと思います。口当たり良すぎて飲みすぎてしまうのだけが難点。

さて,子供達があまりにも喜んだので,冬の間にもう一回くらい食べてもいいかなという気になっています。今度は違う店で買ってみようかとも思っていますが,今回分かったのは「やっぱり600gくらいほしい」ということです。これが500gのカニだったら多分満足感はあまりないです。そういう目で,安売りの店のを見るとやっぱりかなり小さいカニが多そう。満足感を得るには少々値段が張るのはしょうがなさそうです。

最後におまけ。「カワモト」は会社名は川本昆布食品といい,海藻類,特にフリカケを得意としています。我が家に本当に欠かせないのは「ひじきごはん」。週に1,2回はこれでオニギリ作ってます。食べたことなかったら,ぜひお試しを。
Date: 2009/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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クラッシュパッドが2009年の醸造で契約可能な畑の一覧を公表しています(リンク先は日本語のPDF)。

以下で畑の名前と,AVA,12ケースの料金をずらっと書いておきます。
Pinot Noir
Amber Ridge, RRV, \918,000
Bohemian, RRV/Sonoma Coast, \918,000
Brosseau, Chalone/Monterey, \918,000
Doctor's, Santa Lucia Highlands, \896,400
Floodgate, RRV, \918,000
Hayley(Annahala), Anderson, \918,000
Hook, Santa Lucia Highlands, \896,400
La Encantada(完売), SRH, \961,200
Lone Oak, Santa Lucia Higlhands, \918,000
Split Rock(Gap's Crown), Sonoma Coast, \972,000

Cabernet Sauvignon
Carrefour, Napa/Coombsville, \1,036,800
Coombsville, Napa/Coombsville, \1,177,200
Georges III, Napa/Rutherford, \1,501,200
Godspeed, Napa/Mt. Veeder, \1,177,200
Ink Grade, Napa/Howell Mountain, \1,036,800
McFadden, Napa, \1,036,800
Neal3, Napa/St.Helena, \1,036,800
Rafael, Napa/Oak Knoll, \1,177,200
Reverence, Napa/Coombsville, \1,177,200
River Run, Napa/St.Helena, \1,036,800
Stagecoach, Napa/Pritchard Hill, \1,036,800

Merlot
Alder Springs, Mendocino, \885,600
Coombsville, Napa/Coombsville, \918,000
Lake Cynthia, Napa, \885,600

Syrah
Alder Springs, Mendocino, \885,600
Parmlee HIll, Sonoma, \842,400
Premiere Coastal, Santa Maria Valley, \842,400
Stolpman, Santa Barbara, \842,400
Thompson, Santa Barbara, \842,400
White Hawk, Santa Barbara, \842,400

Zinfandel
Beatty Ranch, Napa/Howell Mountain, \885,600
Grist, Dry Creek Valley, \885,600
Teldeschi, Dry Creek Valley, \842,400

Petite Syrah
Eaglepoint Ranch, Mendocino, \842,400
Teldeschi, Dry Creek Valley, \842,400

Sangiovese
Stolpman, Santa Barbara, \810,000
White Hawk, Santa Barbara, \777,600

Chardonnay
Alder Springs, Mendocino, \842,400
Durell, Sonoma, \842,400
Split Rock(Gap's Crown), Sonoma Coast, \777,600

Viognier
Catie's Corner, RRV, \680,400

Sauvignon Blanc
Galleron Road, Napa/Rutherford, \615,600

Marsanne, Rousanne
Alder Springs, Mendocino, \810,000
Saralee's, RRV, \615,600
Westerly(McGinley), Santa Ynez, \745,200
Date: 2009/0224 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かつてはColginのAnn Colginと夫婦で,共同でColgin-Schrader Cellarsを経営していたFred Schrader氏が分かれてから始めたのがSchrader Cellarsです。Colginに負けず劣らず高品質のカベルネを排出しています。特にAndy Beckstoffer氏の畑であるTo-Kalon Beckstoffer Vineyardからいくつものワインを作っています。

余談ですが,このTo-Kalon。元はMondaviのフラグシップのカベルネやソヴィニョン・ブランの畑名として名を馳せましたが,Schrader-Beckstofferが使ったことでMondaviが提訴するという事件がありました。結果的にはMondavi側の敗訴。To-Kalonの名を堂々と使えるようになりました。

今回カリフォルニアワインあらかるとででているのは,他に何もつかない無印のTo Kalon。2002年はWA誌で95点付いています。
The 2002 Cabernet Sauvignon To-Kalon Vineyard Oakville reveals great ripeness, coming across like an exotic Pomerol, such as Le Pin. Roasted herbs, caramel, toffee, black currant liqueur, and sweet smoke characteristics are present in this explosively rich, unctuously-textured, pure, ripe Cabernet. Already flamboyant and accessible, it should be drunk over the next 10-12 years.

市場価格はWA誌のサイトによると375ドル! 別ヴィンテージで見ても200ドルで買えれば安い方なので,今回の税抜き1万9980円はかなりお買い得です。

Date: 2009/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Napaで毎年2月に開催されるオークションPremiere Napa Valleyが今年は22日に行われました。売上は約150万ドルで,不況による不調が予想されていた中で,過去4番目の実績と,がんばりました。

過去の売上を見ると2005年が146万ドル,2006年が187万ドル,2007年が216万ドル,2008年が220万ドル超と毎年記録を更新してきていましたが,今年はさすがに1/3ほどの減収。それでも過去4位の収入ということで,主催するNapa Valley Vintnersはほっとしているようです。

6月に開催されるAuction Napa Valleyとは対照的に,Premiere Napa Valleyは完全に業者を対象としたオークション。ワイナリはオークション用に特別なロットを作り,ショップやレストランなどが試飲した上で,プレミア付きのワインとして売るために購入します。ラベルも毎年オークションデザインの専用のものが用意されます。

ちなみに今年の高額落札ロットのトップ2は
Lot 160 Scarecrow Wines $80,000
Lot 148 Ovid Napa Valley $42,000
どちらも5ケース(60本)の値段です。落札したのはともに中川ワイン販売の中川一三氏。氏の著作「魚には水、私にはワイン」の中にもこのオークションのことはでてきますが,高額落札者の常連です。2006年は3位,2007年は2位,2008年は5位,そして今年は再び2位の落札額でした。日本のショップでもこのオークションのものがときどき出ていますが,ほとんどは中川が落札したものだと思います。ちなみに今年の13位には「Tokyo American Club-Tokyo, Japan」なんていうのが入っています。お金あるんですねえ。

参考までにセール中のWassy'sとパリ16区からPremiere Napa Valleyものをあげておきます。

Date: 2009/0222 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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一時期はほとんどのショップで売り切れていたカレラ・ピノ・ノワール・マウント・ハーラン2006がいくつかのショップで再入荷しています。自社畑ではないセントラル・コーストのピノや,セントラル・コーストに自社畑をブレンドしたキュベVと,値段はあまり変わらないので,こっちの方がお買い得です。

Date: 2009/0220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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takuyaさんのブログで知ったのですが,Santa Barbaraの著名ワインショップWine Caskが閉店してしまったそうです。また,併設のレストランやワイン・バーも閉めてしまったとのことです。

それからtakuyaさんのところからリンクされている記事を読んでこれも初めて知ったのですが,Wine Caskのオーナーは2年前に変わっているのですね。先日書いた記事は間違ってました。
Date: 2009/0219 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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「神の雫」のドラマ,視聴率で大分苦戦しているようで,打ち切りなんていう噂もありましたがどうなるのでしょうか? 僕はやっと先週の分まで見ました。

「みやび」役の子もだんだん見慣れてきましたし(好きじゃないですが),遠峰一青役の田辺誠一さんは怪演に磨きがかかって,思わず笑ってしまうほど。いやあ,これだけでも見る価値があるってもんです。どれくらい異常かは,ドラマでその部分だけ書いているブログがありましたので,ご参考に。もし一回目だけ見てやめちゃった人がいたらもったいないので,見たほうがいいです。そしてワイン会で遠峰一青の真似をして「おぉぉぉぉおおおおおお」と吼えましょう。引かれること間違い無しです。

まあ,ワインに興味ない人にとっては全然面白くないというか訳が分からないドラマだと思うので,視聴率が上がらないのはやむを得ないだろうなと思います。視聴率5%といっても20人に一人が見ていると考えたら,ワイン市場と比べてかなりの大きさとも言えます。実際

"作品に登場したワインの売れ行きは急増。通販サイト「楽天市場」のあるワイン販売店舗では、コート・デュ・ローヌの在庫300本が、放送中の30分で売り切れた。"

日テレ系 「神の雫」からワイン熱


ということで販売面では大きな影響がでているとか。カリフォルニアワインは全く出てこないのが私としてはちょっとさびしいような,ほっとするような。

コミックではシャトー・パルメが登場するのは以下のあたり。

Date: 2009/0218 Category: グルメ
Posted by: Andy
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Mountain View(Google社のHQがある市です,念のため)のレストランChez TJで3月12日,CaleraのJosh Jensen氏によるワインメーカー・ディナーが開催されるそうです。また3月10日~14日の五日間はCaleraのワインと食事をマッチさせた特別なコースを提供するということ。

問い合わせは (650) 964-7466または info@cheztj.com

Chez TJはペニンシュラでは2店あるミシュラン星付きの店の一つ(もう一つはWoodsideにあるThe Village Pub。このほかサウス・ベイではLos Gatos2店とSaratoga1店が星付き)。2008年に就任したシェフBruno Chemelは東京でマクロビオテックの修行を4年間したという人(Ambrosiaというレストランらしいのですが,検索では分かりませんでした)。フランスでミシュラン二つ星のレストランで働いたり,ニューヨークの著名レストランでも働くなど,かなりの経歴を持っているそうです。SF Chronicleの紹介記事では絶賛されています。
Date: 2009/0218 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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1880年に植えられたというRavenswoodでは一番古い畑のZinfandel。第一印象はあまりZinfandelっぽくなくサラサラ。薄いカベルネのような感じ。確かにWine Advocate誌の評価は85-88とあまり高くなく「where’s the beef?」と書かれてしまったほどですが,ちょっと力強さに欠けていました。

このワインが本領を発揮したのは三日目になってから。味わいもようやくZinfandelらしくなってきて,それに伴って力強さも増したような感じがしました。これならかなりいいですが,二日間待たなければいけないのではちょっと厳しい感じです。

Ravenswood Old Hill
Date: 2009/0217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでMerryvale Hyde Chardonnay 2004が36本限定税抜き5850円ででています。ワイナリ価格が45ドル程度なので,まあまあいい価格です。

MerryvaleのHydeって初めて聞くなあと思ってワイナリのページを見てみましたがどうやら2003~2006年しか作っていないようです。生産量も580ケースと少量。WAでもレビューされていません。ちなみにHydeのChardonnayで調べてでてくるのはKistler,Patz & Hall,Rameyといったそうそうたる名前。このほか,畑の名前は付けていませんが,Larry Hyde氏自身がDRCの共同オーナーであるAubert de Villaine氏と作ったHdVがHydeのブドウを使っています。いずれも50ドルは下らないワインです。

今後入手できる機会はめったにないでしょうし,Hydeのファンには買う価値があると思います。

Date: 2009/0217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Judd's HillのJudd Finkelsteinが新しいビデオ・ショーを始めています。名前はJudd's Enormous Wine Show。今出ているのはワイナリ紹介的なコメディ・タッチのビデオですが,今後これをどう発展させていくのかはよく分かりません。

Judd's Hillってあまり知らなかったのですが,オーナーのArt FinkelsteinはWhite Hall Laneを設立した人なのですね。1988年に大きくなりすぎてしまったWhite Hall Laneを売却して,Judd's Hillを設立したそうです。息子のJuddはバンドもやっていたりして,なかなかユニークな人物のよう。
Date: 2009/0216 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日,BS-iでやっている「世界ウルルン滞在記リターンズ」で斉藤由貴がブルガリアに行ってヨーグルト料理を作っていました。それ以来,ヨーグルト作りが気になっています。

我が家(実家)でも昔ヨーグルト作っていたことがありましたが,基本的にはヨーグルトの種に牛乳を混ぜて置いておけばよかったはず。「そういえばカスピ海ヨーグルトとかって流行ってたなあ」と思って少し調べてみたところ,市販のヨーグルトを種にしてもできるみたいでした。ただ,その場合は40℃くらいまで温度を上げなければいけず,カスピ海ヨーグルトの場合は20℃強程度なので室温で十分ということのよう。

温暖な我が家ではどちらかというと夏場の腐敗の方が危険かという気もしますが,さらに調べると温度調節できるヨーグルトメーカーなるものも結構たくさんでているようです。調べた範囲では↓が一番できが良さそう。



パン種の発酵にも使えるようなので,ヨーグルトで使わなかったらパンでも焼くかなどという不埒なことを考えています(結局どちらもやらないというのに一票)。

(値段はまあいいとして置く場所が一番問題です)
Date: 2009/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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バラク・オバマ米大統領が2008年11月4日の大統領選の日に開けたワインは南アフリカのスパークリングだったそうです。
"US President Barack Obama is, by all accounts, a discerning, and moderate, wine drinker. And his palate runs to South African wine too, as his choice on election night was a bottle of Graham Beck Brut NV — the same beverage with which Nelson Mandela toasted his inauguration in 1994."

iafrica.com | food | features | wine features Obama likes SA wine

ネルソン・マンデーラ氏が1994年に南アフリカ大統領に就任したときと同じ「Graham Beck Brut NV」がそのワイン。日本にも少量入っていた節がありますが,現在扱っているところはなさそうです。米国では売上が急上昇中だとか。

オバマ大統領のセラーにあるワインとして以前紹介されていたのはKendall-JacksonのVintner's Reserve Chardonnayだったし,オバマ大統領,自宅に1000本入りのセラーがあるといってもあまりマニアックなものでなく,コスト-パフォーマンスが高いワインを好んでいるようです。



オバマ氏就任ランチのワインの記事はこちら
オバマ氏自伝の記事はこちら
Date: 2009/0214 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Mondavi直系のContinuum(過去記事1過去記事2)がプレミアム酒販大平に少量入っています。元々の生産量が1000ケースと少ないので,デビュー・ヴィンテージを入手するなら,この辺で買っておかないといけないかもしれません。

Date: 2009/0213 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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英Telegraph紙の記事によると,いまやコカイン1gの値段はグラスワインやビール1パイントより安くなってしまったと,英内務省が発表したそうです。
"The Home Office has admitted that the street price of both cocaine and heroin has fallen by nearly half in the last ten years, making the most dangerous illegal drugs cheaper than they have ever been."

Cocaine cheaper than lager and wine as drug price falls by half - Telegraph

コカイン1gは安いところで20英ポンド(約2600円),一般的には40英ポンド(約5200円)で入手できるそうです。1998年には平均77英ポンドだったので概ね半額に下落したことになります。ヘロインも同様に,最安で25英ポンド(約3200円)で入手できます。

DrugScopeという慈善機関によると1gのコカインは鼻から吸引する場合,10回~20回分に相当するとのこと。すなわち最低1英ポンド,平均でも2~4英ポンドで1回分が手に入ってしまうことになります。

一方,ラガー・ビールは1パイント平均2.75英ポンド(最安で99ペンス),グラスワインは典型的には3.5英ポンド。コカインやヘロインよりも高いくらいです。

コカインやヘロインの値段が下がった原因の一つとしては利用する人が減っているというのがあるそうですが,これからが心配になります。日本でも,昨今のニュースを見ていると,酒もタバコもやらないけど,大麻は吸うなんていう若者が水面下で増えているのかもしれません。
Date: 2009/0212 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインのインポーターとして有名な中川ワイン販売の創設者である中川一三氏が,ダイナース・クラブ・カードの会員誌「Signiture」で連載していたエッセイを中心にまとめた本です。

野菜アレルギーで野菜を全く食べられなかったという中川氏が遊学先で言語学の権威である駒井明氏から受けたアドバイスが「それならば,ワインをお飲みなさい」とのこと。それをきっかけにワインを飲み始めたというのがとてもユニークです。さらに駒井氏の教え子からは「ワインを知るには,ひとつの銘柄のワインを最低十ケースは飲むことだ」と教わり,一つのワインを最低10ケース買っていったというからすごいものです。それだけ財力があったということでもあるのでしょうけど。

この氏をして「私が最も好きで,なおかつ世界的にも最高と評価できるワイン」は何かというと「カリフォルニア産のピノ・ノワールである」というのだから,カリフォルニアワイン・マニアでない人が読む本としてはびっくりするようなことが書いてあります。

ただ,登場するワインは,古酒など一部のストックものを除けば,やはり中川が輸入しているものばかりであり,ピノの話は割と前半で収束してしまうのは,物書きのプロでないだけにしょうがないところでしょう。

といったことを割り引かなければいけないとしても,でてくるワインはかなりマニアック。WesMarやNarsai,Georgeなどがフルページのカラーででてくる本なんてほかには考えられません。カリフォルニアワイン・ファンならば持っておくべきでしょう。

なお,後半に収録されている著者へのインタビューでは,著者が開催するワイン会に来た有名人の話が,こんなに書いてしまっていいのだろうかと心配になるくらい載っています。これも必見かも。

また,このインタビューの最後には「飲みたくても飲めない。買いたくても買えない。ここにカリフォルニア・ワインの大きな問題があります。これを何とか変えていく努力を,私は微力だけれども試みていきたいと思います」とあります。その努力,期待しています。まずはインポーターの仕切りの価格を下げていただくのが…

Date: 2009/0212 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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今年のヴァレンタイン・デーは土曜日。会社で義理チョコをあげる人はこういうときはパスするのでしょうか? それとも前の日に配る? まあそんなことはどうでもいいのですが,ヴァレンタイン・デーはワイナリのイベントがたくさんあります。たくさんありすぎてきちんと紹介するのが面倒なのでリンクだけ載せておきます。興味のあるワイナリのところを見てくださいませ。なお,リンク先はワイナリ直接ではなく,localwineevents.comのページです。

ナパ
Peju Province

Trefethen Family

St. Supéry

Merryvale

Judd's Hill

Clos Pegase

ソノマ
Topel Winery

Ravenswood

Arrowood

Russian River Vineyars

Gloria Ferrer

Michel-Schlumberger

サンタ・バーバラ

Santa Barbara Winery

Wine Cask

East Beach
Date: 2009/0212 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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最近はOpus Oneの隣で,値段がずっと安いというのを(日本では)売り物にしているFranciscan。ここの最上級キュベの扱いである「Magnifica」の2004年がカリフォルニアワインあらかるとで5460円(税抜き)で出ています。ワイナリのリリース価格が50ドルなので,まあまあ安い値段です。



別ヴィンテージだと2000年が税込み4600円なんていうのもあります。ただし,WAでは87点とあまり高く評価されていません(2004はレビューなし)。「the 2000 Magnificat is a good commercial-styled wine exhibiting a deep ruby/plum color, and plenty of toasty oak, notes of melted licorice, chocolate, and black currant fruit offered in a lusty, straightforward, and satisfying style」ということなので,単純だけど悪くないということだと思います。なお,Opus One 2000は84点なので,それよりは評価高いです。

Date: 2009/0211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Fred FranziaのBronco Wine Companyといえば,数年前に「2 Buck Chuck」の愛称で知られる「Charles Shaw」ブランドで,スーパーマーケットにおける安ワインの世界を一気に変えてしまった実績があります。そこが今狙っているのがレストランのワインでの価格破壊。750mlで10ドルのワインを普及させようとしているのです。

その具体策として,1週間のプロモーションとして全米に800のレストランを持つ「Ruby Tuesday」でBroncoの「Coastal Vines Wine Chardonnay」を10ドルで提供することになったそうです(元記事)。

不況でコスト・コンシャスになってきていますから,こういった動きには消費者も敏感に反応しそうです。
Date: 2009/0210 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでタンタラのディアバーグがセールです。シャルドネの2005が税抜き5680円,ピノ・ノワールの2005が税抜き5980円。タンタラ評判高いですが国内の値段が高いのでめったに紹介してませんでした。これでも安いとはいいにくい(シャルドネが米国で税抜き40ドル,ピノが45ドルくらいが相場)のですが,国内価格としては頑張っていると思います。2月11日の16時40分まで限定です。

Date: 2009/0210 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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おととし使ったタイトルをまた引っ張り出してしまいました。バレンタイン向けのワインというとハートのラベルのカロン・セギュールがあまりにも有名です。これでは「有名すぎてこっぱずかしくて買えない」という人も多いと思いますが,そういう人にお勧めのワインを紹介します。

ヴァレンタインという名前の付いたワイナリがカリフォルニアには二つあります。一つはTerra Valentine。もう一つはValentine Vineyards。前者のヴァレンタインはオーナーの父親のファースト・ネーム,後者はオーナーの苗字がValentineです。また,後者はタレントの服部真湖さんのご主人の家族がやっているそうです。最近ではZinfandelなどで人気のCarlisle(カーライル)のワインメーカーがワインを作っているよう。

Terra Valentineはカベルネとピノ,サンジョヴェーゼ中心のAmore,白ワインではヴィオニエがあります。ヴァレンタイン・デー向けなのはあまりにも直球ですが「愛」そのもののAmore。


Valentineはカベルネがあります。


また,ラベルにハートが付いているワインとして人気が高いのはイル・クオーレ。ポップなデザインで価格も安いので気軽な関係の相手にお勧めです。


ちょっと気がつかないくらいハートが地味なのはKali Hart。


ワインの実力では随一ではないかと思われるのがフィリップ・メルカが作るメルカ・ワインのカベルネ。


欧米ではヴァレンタイン・デーは恋人同士がカードを交換して祝うのが主流。日本でも最近「逆チョコ」という言葉を聞くようになりましたが,ワインは男性が買って女性にプレゼントしてもおしゃれかもしれませんね。

「おしゃれとほど遠いお前が何を言う」というツッコミはなしでね。
Date: 2009/0209 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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1週間私事で更新をほぼさぼっていましたが,今日から通常モードに戻ります。というわけでまずはこぼれねたから。

ワインセラーパリ16区で,実店舗10周年記念として2月一杯掲載価格から10%オフになるそうです。この店,扱っているワインの種類があまりにも多く,どれが売り切れているかも分かりにくいのでワインを探すのが大変ですが,レアものの値段はたいてい他のショップより安く,現地価格並みのものもよくあります。さらに10%オフということで,ここはちょっと上のワインに手を出すのが正解ではないかと思います。

というわけで,在庫があるものの中からめぼしいものをピックアップします。

まずはシン・クワ・ノンのAtlantisグルナッシュ。既に国内の在庫がほとんどない上に,2万9800円から10%引きというのはかなりの安さです。残り1本。


マーカッサンのシャルドネも1本あります。Upper Barn Alexander Mountain Estate 2001。米国でも200ドルは超えます。WAで93点というのはこのワイナリにしては低い方ですが。


サクサム(サクソン,Saxum)は日米価格差(日本の方が安い)が一番大きいワイナリ。James Berryのプロプライアタリ・レッドは米国では120ドル以上です。

シラー系のブレンドで,WA誌のRobert Parkerは95+をつけています。
The 2005 James Berry Vineyard (70% Syrah, 20% Mourvedre, and 10% Grenache) exhibits the super precision, minerality, and clarity this site seems to provide. It is a dense, concentrated wine bursting with notes of creme de cassis, blackberries, smoke, earth, and jus de viande. This textured, French-styled 2005 can be drunk early or cellared for 10-12 years. The bottled 2005s are all performing well.


ランジュヴァン(L'Angevin)のシャルドネも高評価。2006年のCharles Heintz ChardonnayはWAで95点。
Sensational aromas of nectarines, crushed rocks, and peaches soar from the glass of the 2006 Chardonnay Charles Heintz Vineyard. It hits the palate with stunning concentration, loads of tropical fruit, and notes of lemon oil and orange blossom. A complex, full-bodied Chardonnay with terrific minerality, it, too, can be drunk over the next 3-4 years.



最後は本命ともいえるDuMOL。そもそもこれだけの種類を集めているショップがほかにありません。高評価なのはシャルドネとシラーですが,入手困難度はずっと上のピノの単一畑もあります。

Date: 2009/0208 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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おいしいピノが飲みたくて,表題のワインを引っ張り出しました。以前のヴィンテージと比べると,やや抑制された味わい。「Yummy!」という感じではないですが,バランスよくおいしいです。

ちなみに今日の料理は全く脈絡ないですが「ぶり大根」。大根が大分余っていたのと,朝圧力鍋をテレビショッピングでやっていたのでなんとなく食べたくなりました。大根は味が染みておいしくなったけど,ぶりの方にはあまり味が染みなかったので今ひとつの出来。家族は食べてくれましたが。

ぶりは「かま」のところがなかったので背骨の周りだけ。でも3パックで300円くらいだったので安いです。
Date: 2009/0204 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌によるとナパのPine RidgeやオレゴンのArchery Summitの創設者であるGary Andrus氏が亡くなったそうです。享年63。肺炎からの合併症だそうです。

Gary Andrus氏は元オリンピックのスキーヤー(種目は滑降)。1978年にPine Ridgeを,1993年にArchery Summitを設立しました。2001年に奥さんと離婚した際に,これらの権利を売ってしまいましたが2004年には新しい奥さんとオレゴンにGypsy Dancerというワイナリを設立しています。
Date: 2009/0203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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●今回の不況は米国経済全般に及んでおり,ワイン業界も例外ではありません。特に高級ワインの消費は昨年後半からめっきり減っているようです。Kendall-Jacksonは,この状況に対応するため,約170名の人員削減をする見込み。Kendall-Jacksonはそれほど高級ワインに偏ったラインナップをもっているわけではないのに,人員削減に踏み切るということは,他のワイナリはもっと苦しいのではないかと思います。あまり元気が出ないテーマなので,これまで取り上げるのを避けてきましたが,不況関係のニュース,これからちょっと気をつけていきます。

●一方で,このJackson Family Wines(K-Jグループの全体名),ソノマ(といってもナパの北に接している)のKnights Valleyに新しいワイナリとテイスティング・ルームを作る許可を得ました。Knights Valleyでは初のテイスティング・ルームということで,かなり抵抗もあったようです。

●ソノマのワイナリB.R. Cohnでワイナリ犬として活躍してきたMooseが亡くなりました。B.R. CohnにはMooseの名を付けたワインもあり,収益を犬の保護のために寄付していました。B. R. CohnではMooseをしのんだパーティを2月7日に開催するそうです。

●カリフォルニアの旱魃は,1990年代初頭以来のものになりそうだとか。ワインにも影響が出てくるのでしょうか。
Date: 2009/0203 Category: 技術系
Posted by: Andy
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1月は別ブログの記事へのアクセスが多くなりました。

1.
Foodyn CMS開発日誌 - 「日本語が亡びるとき」水村美苗を読んで
2. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
3. 今さらだけどドラマ「神の雫」第1回感想
4. カレラ ジェンセンあります
5. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
6. Ridge/Lytton Springs
7. Calera Wine
8. オバマ新大統領就任ランチのワイン
9. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました
10. Foodyn CMS開発日誌 - 今,Railsを学ぶのに良い本

1位は話題の本の感想ですが,はてなブックマークから大半のアクセスが来ました。2は定番。最近気付いたのですが,漫画「ソムリエール」にもサランラップでブショネを救う話が載っていたようです。もしかしたら堀賢一さんがこのブログでヒントを得たのかもしれません。
3位も今月の記事ですが,「神の雫」と書いただけでアクセスが上がったのにはちょっとびっくり。視聴率はあまりよくないようですが,それでも影響力はたいしたものです。
4~7位までは定番。8位もはやりもの。9位はちょっと時間がたった記事なのですが,不思議にまだアクセスがあります。
10位も1月の記事。それほど急にアクセスがきたわけではありませんが,コンスタントに読まれました。

1月の記事は4本トップ10入り。割と多いほうですが,流行りもの中心なので,短期的なアクセスで終わりそうです。
Date: 2009/0202 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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プレミアム酒販大平でカレラ・ジェンセンがいろいろ出ています。2004,2005,2001のレギュラーボトルに加え,2005,2001のマグナム,2000のハーフボトルがあります。

ハーフはたまに見かけますが,マグナムはレアではないでしょうか。ハーフと2004以外は本数も数本なので,早い者勝ち状態です。
Date: 2009/0201 Category: グルメ
Posted by: Andy
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多分、日本一安いPP99点、’94Dominusです! - California Wine Garden」ということで,麻布十番のCWGでDominus 1994がワインショップより安い値段で飲めます。(なんとなくこのブログを見てキャンペーンをはじめたのではないかという気もしないでもないですが)。

ランチは野菜カレーも始まったということなので,またいかねばです。