サンフランシスコに本社があり、シングルオリジンのチョコレート作りにこだわるチョコレートファクトリーショップ「ダンデライオン」がナパ・ヴァレー・ヴィントナーズとコラボして、ワインとチョコレートのペアリングのオンラインセミナーを12月13日15時半~17時に開催します。
【オンライン開催】ナパワイン x Bean to Bar チョコレート ペアリングワークショップ(2020年12月13日 15:30-17:00) | Peatix
受講申込は上のリンクから。無料でも受講できますし、ワインとチョコレートのセットを選んで受講することもできます。セットは白ワインとチョコ、赤ワインとチョコ、これら両方の全3種類。ワインセットの申込みは12月6日までですが、定数に達するとその前に打ち切ることもあります。
白ワインセット(6200円)は
ワイン:Honig ソーヴィニヨン・ブラン リザーブ ラザフォード2018
チョコレート:ベンチェ, ベトナム 70%バー
赤ワインセット(6800円)は
ワイン:Clos Du Val Estate ナパヴァレー メルロ 2017
チョコレート:アーモンドチョコレート
メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンとチョコレートの組み合わせは割とイメージしやすいし、実際ワインのつまみとしてチョコレートを食べることもありますが、ソーヴィニヨン・ブランとチョコの組み合わせはやったことありません。そういう意味では白ワインのセットがかなり興味深いです。
今やサンタ・バーバラのワインの中でも超一流の域に入っているのがポール・ラトー。ポーランド出身のポール・ラトーはレストランでの経験も長く、極めて上品でしかも畑の良さを生かしたワインを作っています。
彼が唯一コンサルティング・ワインメーカーとしてワイン造りに携わったのがヒリアード・ブルース。サンタ・リタ・ヒルズに畑を持つ栽培家でもあり、ポール・ラトー自身のブランドでもヒリアード・ブルースのブドウを使ったワインを作っています。
そのヒリアード・ブルースの廃業によって2009年や2010年のピノ・ノワールがしあわせワイン倶楽部において輸入元協賛で1万円を切る価格になっています。
ポール・ラトーではレストラン向けに早飲みスタイルで作っている「マティネ」だけが1万円を切りますが、単一畑もので万円切りはありません。そういう意味でも貴重なワインです。
2009年のムーンがワイン・アドヴォケイトで92点、2010年のムーンとサンはどちらも91点です。サンの方がエレガントなスタイルでムーンの方がリッチな味わいですが、品質的な差ではなくスタイルの違いだとのことです。畑はかつて「Ashley's」という名前だったところ(今もFess Parkerはその名前で作っています)。ブリュワー・クリフトンのAshley'sは非常に高い評価を得ていました。
彼が唯一コンサルティング・ワインメーカーとしてワイン造りに携わったのがヒリアード・ブルース。サンタ・リタ・ヒルズに畑を持つ栽培家でもあり、ポール・ラトー自身のブランドでもヒリアード・ブルースのブドウを使ったワインを作っています。
そのヒリアード・ブルースの廃業によって2009年や2010年のピノ・ノワールがしあわせワイン倶楽部において輸入元協賛で1万円を切る価格になっています。
ポール・ラトーではレストラン向けに早飲みスタイルで作っている「マティネ」だけが1万円を切りますが、単一畑もので万円切りはありません。そういう意味でも貴重なワインです。
2009年のムーンがワイン・アドヴォケイトで92点、2010年のムーンとサンはどちらも91点です。サンの方がエレガントなスタイルでムーンの方がリッチな味わいですが、品質的な差ではなくスタイルの違いだとのことです。畑はかつて「Ashley's」という名前だったところ(今もFess Parkerはその名前で作っています)。ブリュワー・クリフトンのAshley'sは非常に高い評価を得ていました。
久々にワインと関係ない話ですが、アマゾンでブラックフライデーセールが始まっています。12月1日まで。ワイン関係はダークホースの1250円というのが目につきましたが、タイムセールですぐに売り切れそうです。
今年買ったもので、どうして今まで買わなかったんだろうと後悔したのがAmazonのFire TV。テレビのHDMI端子に差し込んでストリーミングの動画を簡単に見るデバイスです。それまではPCからHDMIにつないでみていましたが、やっぱり手間が全然違う。YouTube見るだけでも大満足ですし、もちろんプライムビデオもある。HuluとかTVerも結構使ってます。YouTubeの場合はスマホやPCで見ている動画をFire TVに飛ばす機能もあります。
今は普通のFire TV Stickが3480円と圧倒的に安くなっていますが、4K版も4280円(普段は6980円)にまで下がっています。4Kテレビを今持っていなくてもこちらを買っておくのが賢明な気がします。
あと、Fire TVに先駆けて買ったのがEcho Show。画面付きのスマートスピーカーです。家電との連携といったことは全然していないのですが、娘の家とのテレビ電話として大活躍しています。最近だと実家の老親とのテレビ電話で使っている人も多いようですね。家族など親しい人の場合は通常の通話機能だけでなく、「呼びかけ」という応答側がアクションしなくてもつないでしまう機能も使えます。プライバシーの問題もあるのであまり多用するのは注意が要りますが、うちでは娘が寝坊しているときとかにこれで声をかけて起こすという、実は非常に重要な働きをしています。これのために使っていると言っても過言ではないくらい。
画面の大きさでいくつか機種がありますが、うちの使い方だと画面は小さくても全く問題なし。普段9980円が、今は半額で4980円。まさに買い時です。
今年買ったもので、どうして今まで買わなかったんだろうと後悔したのがAmazonのFire TV。テレビのHDMI端子に差し込んでストリーミングの動画を簡単に見るデバイスです。それまではPCからHDMIにつないでみていましたが、やっぱり手間が全然違う。YouTube見るだけでも大満足ですし、もちろんプライムビデオもある。HuluとかTVerも結構使ってます。YouTubeの場合はスマホやPCで見ている動画をFire TVに飛ばす機能もあります。
今は普通のFire TV Stickが3480円と圧倒的に安くなっていますが、4K版も4280円(普段は6980円)にまで下がっています。4Kテレビを今持っていなくてもこちらを買っておくのが賢明な気がします。
あと、Fire TVに先駆けて買ったのがEcho Show。画面付きのスマートスピーカーです。家電との連携といったことは全然していないのですが、娘の家とのテレビ電話として大活躍しています。最近だと実家の老親とのテレビ電話で使っている人も多いようですね。家族など親しい人の場合は通常の通話機能だけでなく、「呼びかけ」という応答側がアクションしなくてもつないでしまう機能も使えます。プライバシーの問題もあるのであまり多用するのは注意が要りますが、うちでは娘が寝坊しているときとかにこれで声をかけて起こすという、実は非常に重要な働きをしています。これのために使っていると言っても過言ではないくらい。
画面の大きさでいくつか機種がありますが、うちの使い方だと画面は小さくても全く問題なし。普段9980円が、今は半額で4980円。まさに買い時です。
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ・ジャパン(NPV)がワインに合うレシピブックを作りました。30種類くらいのレシピが載っているそうです。
NPVの日本共同代表を務める小枝絵麻さんは食のスペシャリスト。クッキングスクールの講師や様々なレストランのメニュー開発などに携わり、ワインと食事のマッチングにも力を入れています。
そんな小枝さんのレシピですから、ナパのワインに合わせるのに抜群のものがあるはずです。
本の市販はなく、下記サイトから1000円以上の寄付で送られてきます。
寄付申し込み
NPVの日本共同代表を務める小枝絵麻さんは食のスペシャリスト。クッキングスクールの講師や様々なレストランのメニュー開発などに携わり、ワインと食事のマッチングにも力を入れています。
そんな小枝さんのレシピですから、ナパのワインに合わせるのに抜群のものがあるはずです。
本の市販はなく、下記サイトから1000円以上の寄付で送られてきます。
寄付申し込み
しあわせワイン倶楽部に「モンターニュ・ルース(Montagne Russe)」のソノマコースト・ピノ・ノワールが入荷しています。税込みで4000円そこそこという価格はワイナリー価格の32ドル(税抜き)とほとんど変わらない安さ。
ソノマコーストらしいきれいな味わいのピノ・ノワールがこの価格で入手できることはめったにありません。ちなみに先日はここのシャルドネを紹介しましたが、もう完売のようです。
ソノマコーストのお得ピノ・ノワールでこれと張れるものというとこちら(ショップは別です)。
ソノマコーストらしいきれいな味わいのピノ・ノワールがこの価格で入手できることはめったにありません。ちなみに先日はここのシャルドネを紹介しましたが、もう完売のようです。
ソノマコーストのお得ピノ・ノワールでこれと張れるものというとこちら(ショップは別です)。
コストコはいつも座間店に行っていますが、今年ワイン売り場が広がって、平置きの島が一つから二つになりました。その分1000円から5000円くらいのワインがだいぶ充実、カリフォルニアワインも増えています。
今回買ったのはこの3本。目玉はヘス・コレクションのライオンテイマー。4998円は現地価格とほぼ同じ。国内の普通の価格の半額近いです。
カベルネ・ソーヴィニヨンにプティシラーとマルベックをブレンドしたパワフルなワイン。
セブンデッドリージンは期間限定で1200円台になっていました。このブランドはマイケル・デイビッドが売却してしまったので、もしかしたら今後は入ってこないかもしれません。コストコにはマイケル・デイビッドのジンファンデルも入っているので飲み比べも面白いでしょう。
中央はそのマイケル・デイビッドのプティシラー「プティプティ」。あまりメジャーではないプティシラーを手軽に美味しく味わえる良品です。コストコにはとぎとき入ってくるので見かけるとつい買ってしまいます。
ちなみにこちらは、前回買ったワイン。どちらもマイケル・デイビッド。コスパ良いのでついつい買ってしまうんてすよね。
今回買ったのはこの3本。目玉はヘス・コレクションのライオンテイマー。4998円は現地価格とほぼ同じ。国内の普通の価格の半額近いです。
カベルネ・ソーヴィニヨンにプティシラーとマルベックをブレンドしたパワフルなワイン。
セブンデッドリージンは期間限定で1200円台になっていました。このブランドはマイケル・デイビッドが売却してしまったので、もしかしたら今後は入ってこないかもしれません。コストコにはマイケル・デイビッドのジンファンデルも入っているので飲み比べも面白いでしょう。
中央はそのマイケル・デイビッドのプティシラー「プティプティ」。あまりメジャーではないプティシラーを手軽に美味しく味わえる良品です。コストコにはとぎとき入ってくるので見かけるとつい買ってしまいます。
ちなみにこちらは、前回買ったワイン。どちらもマイケル・デイビッド。コスパ良いのでついつい買ってしまうんてすよね。
ベルグロス(Bell Gros)はナパの名門ワイナリー「ケイマス(Caymus)」のピノ・ノワール部門として人気の高いワイナリーです。そのサブブランドだったメイオミ(Meiomi)は、過熟で甘みの強いピノ・ノワールで特にピノ・ノワール入門者に大人気、ナンバーワン・ピノ・ノワール・ブランドとなりましたが2015年に売却しています。
このベルグロスの責任者であるジョー・ワグナーがワイン・ビジネスにかかわるようになったのはなんと15歳のとき。ソノマ・コーストのリンゴ畑をブドウに植え替える仕事を手伝ったことがきっかけでした。それから8年後にベルグロス
のワインを作り始めました。
ベルグロスはサンタルシアハイランズやソノマコースト、サンタ・マリア・ヴァレーのブドウからゴージャス系のピノ・ノワールを作っていますが、ジョー・ワグナーの原点といえるのは最初にかかわったソノマ・コーストのテイラー・レーンで、ここの畑のワインだけはマグナムで不定期に出荷されます。直近で出荷が始まったのは2011年(California Pinot Noir Producer Decides To Release Single Vineyard Wine After Almost A Decade Of Aging)。
どうしてこれほど時間がかかるのかというと、熟成した味わいが出てくるまで待っているわけです。ジョー・ワグナーが、美味しくなったと思ったときに出荷するわけで、ときには古いヴィンテージよりも新しいヴィンテージのほうが先に出るといったこともありえます。
その味わいは他のベルグロスのワインとは異なる繊細系。甘みより旨味のタイプです。ボトルのデザインも他の畑のブドウとは分けています。
残念ながら日本にはテイラー・レーンは入ってきていないよですが、どんな味わいなのか気になりますね。
日本に入ってきているのは以下の3種です。
このベルグロスの責任者であるジョー・ワグナーがワイン・ビジネスにかかわるようになったのはなんと15歳のとき。ソノマ・コーストのリンゴ畑をブドウに植え替える仕事を手伝ったことがきっかけでした。それから8年後にベルグロス
のワインを作り始めました。
ベルグロスはサンタルシアハイランズやソノマコースト、サンタ・マリア・ヴァレーのブドウからゴージャス系のピノ・ノワールを作っていますが、ジョー・ワグナーの原点といえるのは最初にかかわったソノマ・コーストのテイラー・レーンで、ここの畑のワインだけはマグナムで不定期に出荷されます。直近で出荷が始まったのは2011年(California Pinot Noir Producer Decides To Release Single Vineyard Wine After Almost A Decade Of Aging)。
どうしてこれほど時間がかかるのかというと、熟成した味わいが出てくるまで待っているわけです。ジョー・ワグナーが、美味しくなったと思ったときに出荷するわけで、ときには古いヴィンテージよりも新しいヴィンテージのほうが先に出るといったこともありえます。
その味わいは他のベルグロスのワインとは異なる繊細系。甘みより旨味のタイプです。ボトルのデザインも他の畑のブドウとは分けています。
残念ながら日本にはテイラー・レーンは入ってきていないよですが、どんな味わいなのか気になりますね。
日本に入ってきているのは以下の3種です。
カリフォルニアワインあとりえでフラワーズのソノマ・コースト・シャルドネとピノ・ノワールが2割引になっています。
ただ、価格もさることながら、今回の注目はワインの解説をワインライターの立花峰夫さんが書いていること。立花さんといえば、最近ではワイナートのカリピノ特集の執筆で名を馳せましたが、それ以外にも布袋ワインズのFacebookでコラムを書いていたり、カリフォルニアワイン協会のインスタグラムでコラムを書いていたりと、大活躍してます。
一方カリフォルニアワインあとりえのワイン紹介はこれまで代表の野村さんが書いていましたが、これもかなりマニアックな視点で面白いので、それが読めないのはそれはそれでちょっと残念でもあり。
で、実際紹介文を読んでみるとやっぱり上手ですね。
次回作も期待です。
あとりえと言えば、この激安チャールズハインツもお薦めです。併せてどうぞ。
ただ、価格もさることながら、今回の注目はワインの解説をワインライターの立花峰夫さんが書いていること。立花さんといえば、最近ではワイナートのカリピノ特集の執筆で名を馳せましたが、それ以外にも布袋ワインズのFacebookでコラムを書いていたり、カリフォルニアワイン協会のインスタグラムでコラムを書いていたりと、大活躍してます。
一方カリフォルニアワインあとりえのワイン紹介はこれまで代表の野村さんが書いていましたが、これもかなりマニアックな視点で面白いので、それが読めないのはそれはそれでちょっと残念でもあり。
で、実際紹介文を読んでみるとやっぱり上手ですね。
ところがですな、ゼンゼン違ってたんですよ。今回の取材訪問で試飲したワインの数々は。端的に言って「カッコいい〜」。激ウマいなんて、わざわざ言わなくてもいいぐらいのカッコよさ。こんな感じの峰夫節です。テイスティングコメントもいいです。
どれぐらい前と違うかというと、ジャクソン・ファイブだった頃のマイコーと、ビート・イットの頃の彼ぐらいの差です。
シャンタルのワイン造りは、実にキレキレです。スタイルとしては、IPOB/ニュー・カリフォルニアの流れに沿ったものなのですが、シャルドネもピノもアルコールは控えめ、酸がキリっ、電気ショックがビリビリ系の強烈なテンションとミネラル感がとにかく印象的で、細身なんですが出るところはしっかり出ていて、余韻がうっとりするほど美しいのであります。問題があるとしたら、文章の面白さでお腹いっぱいになってワインを買うのを忘れてしまいそうになることですね。
次回作も期待です。
あとりえと言えば、この激安チャールズハインツもお薦めです。併せてどうぞ。
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズは2021年のオークション・ナパ・ヴァレーを開催しないと表明しました。また2022年以降は別の形での開催を考えるとしています。
オークション・ナパ・ヴァレーは1981年から毎年6月に開催。2月に開催されるプルミエ・ナパ・ヴァレー・オークションがプロ向けなのに対し、こちらは富裕層などの一般向け。出品もワインだけでなく、旅行やディナーなどを伴うものが大半です。また、収益はすべて地元の子供たちのために寄付されます。
2020年は新型コロナウイルスで初めて開催中止になりました。また、9月のグラス・ファイヤーで会場として毎年使われてきたメドウッド・リゾートが大きな被害を受けました。
今後はイベントの形自体を見直して続けていくとのこと。また、2021年も地元への寄付は行う予定です。
オークション・ナパ・ヴァレーは1981年から毎年6月に開催。2月に開催されるプルミエ・ナパ・ヴァレー・オークションがプロ向けなのに対し、こちらは富裕層などの一般向け。出品もワインだけでなく、旅行やディナーなどを伴うものが大半です。また、収益はすべて地元の子供たちのために寄付されます。
2020年は新型コロナウイルスで初めて開催中止になりました。また、9月のグラス・ファイヤーで会場として毎年使われてきたメドウッド・リゾートが大きな被害を受けました。
今後はイベントの形自体を見直して続けていくとのこと。また、2021年も地元への寄付は行う予定です。
ワイン・アドヴォケイトが初めて年間100のワインを発表しました。といってもよくあるトップ100ではなく、レビュアーがこの1年に見つけたワインで(初めてのレビューとは限らない)、コストパフォーマンスがいいか、熟成する価値があるか、サステナブルに作られているか、革新的な部分があるか、の少なくとも一つの要素がないといけません(各ワインにはこれらのどの要素があるかわかるようになっています)。その中からいくつか気になったワインを紹介します。
Fingers Crossedはシネ・クア・ノンのマンフレッド・クランクルの息子ニコラス・クランクルによるワイナリー。最初はFAETHMという名前になる予定でしたが商標の問題で名称を変更しました。シラー「Off the Record」はビエン・ナシードと、両親の持つ畑「サード・ツイン」「キュムラス」のぶどう、さらにセバスティアーノ・ヴィンヤードのぶどうで作っています。ルシアンヌを3%加えているのがユニーク。97点がついています。
もう一つ、ワイナリー2世のワインで「Trois Noix」。アラウホ(現アイズリー)を持っていたアラウホ夫妻の娘ジェイム・アラウホのワイナリーです。2018年のNoisette Cuveeは94+の評価。56%カベルネ・ソーヴィニヨン、36%カベルネ・フラン、8%プティ・ヴェルドという構成です。ナパ各地のブドウを購入し、両親のカスタム・クラッシュで醸造しています。「生産量が少ないことだけが難点」とリサ・ペロッティ・ブラウン。
ウイリアムズ・セリエムで長らくワインメーカーを務め、現在はスリー・スティックスでワインを作っているボブ・カブラルが自身の名前のついたBob Cabralで少量ワインを作っています。ピノ・ノワール「トロバドール2017(Troubadour)」は92+の評価。何よりユニークなのは利益をすべて地元の子供達への寄付に使っていることです。
ヘビメタなラベルが目立つHertelendyのカベルネ・フラン2018は97点の評価。価格も95ドルとナパにしては比較的安いです。ハウエル・マウンテン近くの畑といくつかの買いブドウから作っています。ワインメーカーはシャペレーや自身のタイタスで知られるフィリップ・カロリオ・タイタス。
Modus Operandiの「アンティテーシス(AntithesiS)」は非常にユニークな醸造法を使っています。ワインの色を濃くするためのテクニックとして果汁を抜き取って果皮の比率を高める「セニエ」がありますが(抜き取った果汁から作るのがセニエのロゼになります)、このワインでは醸造後に果汁をすべて抜き取り、残った果皮の上に新たにブドウを加えて醸造しています。つまり果皮が2倍の状態で醸造することになり、非常に濃い抽出のワインができます。評価は98点と非常に高いです。
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのフラッグシップ「カスク23(Cask23)」。ワイン・アドヴォケイトで過去最高の99点の評価がついた2013年のワインが国内再入荷しています。
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズといえば1976年の「パリスの審判」でカベルネ・ソーヴィニヨンの1位となったことで知られています。そのときのワインの畑がSLV(Stags Leap Vineyard)。創設者のウォーレン・ウィニアルスキがこの土地を買ったのは、隣の畑で作られたカベルネ・ソーヴィニヨンが素晴らしかったからだったのですが、その隣の畑フェイ(Fay)も後にオーナーの引退時に購入しています。このFayとSLVのいいとこ取りをしたのがカスク23。ナパの高級カベルネの中でもエレガントで長熟型なことで知られています。
2013年はロバート・パーカーが99点という過去最高の評価。ヴィナスでも97+で過去最高の評価となっています。スケールが大きくタニックで長熟なワインと評価されています。
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズといえば1976年の「パリスの審判」でカベルネ・ソーヴィニヨンの1位となったことで知られています。そのときのワインの畑がSLV(Stags Leap Vineyard)。創設者のウォーレン・ウィニアルスキがこの土地を買ったのは、隣の畑で作られたカベルネ・ソーヴィニヨンが素晴らしかったからだったのですが、その隣の畑フェイ(Fay)も後にオーナーの引退時に購入しています。このFayとSLVのいいとこ取りをしたのがカスク23。ナパの高級カベルネの中でもエレガントで長熟型なことで知られています。
2013年はロバート・パーカーが99点という過去最高の評価。ヴィナスでも97+で過去最高の評価となっています。スケールが大きくタニックで長熟なワインと評価されています。
2014年のメルロー・スリー・パームス・ヴィンヤードがワイン・スペクテーターのワイン・オブ・ザ・イヤーを受賞して改めてその実力が見直されたダックホーン(Duckhorn)。そこから新入荷のワインを紹介します。
まず、今回日本初入荷で非常にレアなのがスリー・パームス・ヴィンヤードのカベルネ・ソーヴィニヨン。これは私も未試飲ですが、それほどわずかしか入荷していないようです。
ちなみに、2017年のメルロー・スリー・パームス・ヴィンヤードは試飲しましたが、相変わらずのハイクオリティ。赤系・黒系の果実に非常にきめ細かなタンニン。上質を絵に描いたようなワインです。
もう一つのカベルネ・ソーヴィニヨンはかなりユニークです。ダックホーン・ファミリーの中で最安価なワインを作るデコイ(Decoy)。そこの限定版高級カベルネです。しかもソノマのブドウを基本とするデコイのなかでこれはナパ・ヴァレーのワイン。味わいは驚くほどエレガント。酸がきれいでフィネスがあります。4000円台のナパ・カベルネというと、ナパ・ハイランズを思い出しますが、ナパ・ハイランズがオークヴィルらしいきめ細かいタンニンとふくよかさとストラクチャーを持っているのに対し、こちらはかなりスタイルが違います。
まず、今回日本初入荷で非常にレアなのがスリー・パームス・ヴィンヤードのカベルネ・ソーヴィニヨン。これは私も未試飲ですが、それほどわずかしか入荷していないようです。
ちなみに、2017年のメルロー・スリー・パームス・ヴィンヤードは試飲しましたが、相変わらずのハイクオリティ。赤系・黒系の果実に非常にきめ細かなタンニン。上質を絵に描いたようなワインです。
もう一つのカベルネ・ソーヴィニヨンはかなりユニークです。ダックホーン・ファミリーの中で最安価なワインを作るデコイ(Decoy)。そこの限定版高級カベルネです。しかもソノマのブドウを基本とするデコイのなかでこれはナパ・ヴァレーのワイン。味わいは驚くほどエレガント。酸がきれいでフィネスがあります。4000円台のナパ・カベルネというと、ナパ・ハイランズを思い出しますが、ナパ・ハイランズがオークヴィルらしいきめ細かいタンニンとふくよかさとストラクチャーを持っているのに対し、こちらはかなりスタイルが違います。
ブリュワー・クリフトン(Brewer-Clifton)やダイアトム(Diatom)のワインメーカーとして知られるグレッグ・ブリュワー(Greg Brewer)がワイン・エンスージアスト誌の2020年ワイン・スター・アワーズにおいてワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました(‘The Sta. Rita Hills is My Identity,’ Says Greg Brewer, Winemaker of the Year | Wine Enthusiast’s 2020 Wine Star Awards | Wine Enthusiast Magazine)。
グレッグ・ブリュワーはサンタ・バーバラ・ワイナリーで働いた後、1995年にスティーブ・クリフトンとブリュワー・クリフトンを立ち上げ、サンタ・バーバラの南側にあるサンタ・イネズ・ヴァレーの西半分にあるいくつもの畑からテロワールを重視したシャルドネやピノ・ノワールを作りました。これらの畑はいずれも現在サンタ・リタ・ヒルズに含まれており、このAVAの立ち上げおよび、知名度向上に大いに寄与しました。また、20年近くワインメーカーを務めたメルヴィル(Melville)も、サンタ・リタ・ヒルズを代表するワイナリーに育ちました。
さらに、樽を使わずに珪藻土からなる土壌の特徴を生かしたエレガントなシャルドネのブランド「ダイアトム(Diatom)」や「EX POST FACTO」ブランドのシラーなど、さらにサンタ・リタ・ヒルズの冷涼感を持ったワインを作っています。
これらサンタ・リタ・ヒルズへの貢献によって今回ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。
また、グレッグは日本通でもあり、ダイアトムでは一時期漢字をラベルに使ったワインを作っていました。現在は漢字ラベルのワインは杉本夫妻によるシャトー・イガイタカハの漢字シリーズとして引き継がれており、ブリュワー・クリフトンの畑のブドウを使いながら独自の味わいに仕立てています。
漢字シリーズの「園」はピノ・ノワールのフラッグシップ。JALのファーストクラスのワインとしても使われています。
シャルドネのフラッグシップは「侍」。2006年のダイアトムが作った「Samurai Beauty」がワイン・アドヴォケイトで95点という高得点を取ったのにちなんだワインです。
グレッグ・ブリュワーはサンタ・バーバラ・ワイナリーで働いた後、1995年にスティーブ・クリフトンとブリュワー・クリフトンを立ち上げ、サンタ・バーバラの南側にあるサンタ・イネズ・ヴァレーの西半分にあるいくつもの畑からテロワールを重視したシャルドネやピノ・ノワールを作りました。これらの畑はいずれも現在サンタ・リタ・ヒルズに含まれており、このAVAの立ち上げおよび、知名度向上に大いに寄与しました。また、20年近くワインメーカーを務めたメルヴィル(Melville)も、サンタ・リタ・ヒルズを代表するワイナリーに育ちました。
さらに、樽を使わずに珪藻土からなる土壌の特徴を生かしたエレガントなシャルドネのブランド「ダイアトム(Diatom)」や「EX POST FACTO」ブランドのシラーなど、さらにサンタ・リタ・ヒルズの冷涼感を持ったワインを作っています。
これらサンタ・リタ・ヒルズへの貢献によって今回ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。
また、グレッグは日本通でもあり、ダイアトムでは一時期漢字をラベルに使ったワインを作っていました。現在は漢字ラベルのワインは杉本夫妻によるシャトー・イガイタカハの漢字シリーズとして引き継がれており、ブリュワー・クリフトンの畑のブドウを使いながら独自の味わいに仕立てています。
漢字シリーズの「園」はピノ・ノワールのフラッグシップ。JALのファーストクラスのワインとしても使われています。
シャルドネのフラッグシップは「侍」。2006年のダイアトムが作った「Samurai Beauty」がワイン・アドヴォケイトで95点という高得点を取ったのにちなんだワインです。
ワインの偽造によって2012年に逮捕されたルディ・クルニアワン。未だに彼が作った600億円分を超える偽造ワインが市場に出回っているとも言われています。
有罪が確定したあとはエルパソの刑務所に収監されていましたが、11月6日に釈放されました。
もともと不法滞在もあったため、その後は国外追放になると目されていましたが、まだ移民局にいるとの情報があります。どうやら、未払いの罰金のためのようですが、詳しいことは分かっていません。
米国内のどこかに雲隠れする可能性も高くなったようです。
クルニアワンは古いワインの偽造を主に行っていましたが、現在では偽造ワインの主流は新しいワインに移っており、そちらの方がはるかに容易だと言われています。彼がまたワインの偽造を始めるのではないかと、業界は戦々恐々としています。
有罪が確定したあとはエルパソの刑務所に収監されていましたが、11月6日に釈放されました。
もともと不法滞在もあったため、その後は国外追放になると目されていましたが、まだ移民局にいるとの情報があります。どうやら、未払いの罰金のためのようですが、詳しいことは分かっていません。
米国内のどこかに雲隠れする可能性も高くなったようです。
クルニアワンは古いワインの偽造を主に行っていましたが、現在では偽造ワインの主流は新しいワインに移っており、そちらの方がはるかに容易だと言われています。彼がまたワインの偽造を始めるのではないかと、業界は戦々恐々としています。
先日の試飲会で美味しかったワインを、特にコスパの良いものを中心に紹介します。
ディストリクト7のシャルドネ(2300円)はバランスいい味わい。先日「超優良ワイナリー」として紹介したシャイド・ファミリーのブランドの一つと知って納得です。やっぱりシャイドはコスパ・リーダーのワイナリーです。
ナーリー・ヘッド(Gnarly Head)の1924ダブル・ブラック(2300円)はジンファンデル主体のワイン。1924というのは中心となる古木のジンファンデルの植えられた年のようです。アルコール度数も16度と非常に高いですが、味わいも濃厚。ガツンとくる濃い系のワインを飲みたい人にお薦め。
エド・カーツマンがワインメーカーを務めるオーガスト・ウエスト(August West)のサンタ・ルシア・ハイランズのピノ・ノワール。この品質で6000円は相当安いです。うまみあり、バランスよし。
Daouのレギュラーのシャルドネ(3800円)は非常にコスパ高いシャルドネ。
レイモンドのリザーブ・メルロー。リザーブといっても3000円台と非常にリーズナブル。この価格帯で秀逸なメルローは案外見つかりません。
昨年、入荷するやいなや、あっという間に品切れになってしまった「オッド・ロット」。ユニークなラベルに目が行きがちですが、プティ・シラーとプティ・ヴェルドのユニークなブレンドはカリフォルニアらしい果実味に溢れた美味しさです。
コスパ代表格のランチ32。これもオッド・ロットも冒頭のワインと同じシャイド・ファミリーによるワインです。もし飲んだことない人がいたらぜひ飲んでください。
ボーグルもコスパの代表的ブランド。どれも水準以上ですが、個人的にはオールド・ヴァインのジンファンデルが一押しです。
ウェンテは赤もいいのですが、やはりシャルドネは外せません。モーニング・フォグのシャルドネは2000円台前半のシャルドネとしては出色のでき。
人気急上昇の缶入りワインですが、実は最初に始めたのはコッポラです。最近ダイヤモンド・シリーズも仲間入りしました。
ディストリクト7のシャルドネ(2300円)はバランスいい味わい。先日「超優良ワイナリー」として紹介したシャイド・ファミリーのブランドの一つと知って納得です。やっぱりシャイドはコスパ・リーダーのワイナリーです。
ナーリー・ヘッド(Gnarly Head)の1924ダブル・ブラック(2300円)はジンファンデル主体のワイン。1924というのは中心となる古木のジンファンデルの植えられた年のようです。アルコール度数も16度と非常に高いですが、味わいも濃厚。ガツンとくる濃い系のワインを飲みたい人にお薦め。
エド・カーツマンがワインメーカーを務めるオーガスト・ウエスト(August West)のサンタ・ルシア・ハイランズのピノ・ノワール。この品質で6000円は相当安いです。うまみあり、バランスよし。
Daouのレギュラーのシャルドネ(3800円)は非常にコスパ高いシャルドネ。
レイモンドのリザーブ・メルロー。リザーブといっても3000円台と非常にリーズナブル。この価格帯で秀逸なメルローは案外見つかりません。
昨年、入荷するやいなや、あっという間に品切れになってしまった「オッド・ロット」。ユニークなラベルに目が行きがちですが、プティ・シラーとプティ・ヴェルドのユニークなブレンドはカリフォルニアらしい果実味に溢れた美味しさです。
コスパ代表格のランチ32。これもオッド・ロットも冒頭のワインと同じシャイド・ファミリーによるワインです。もし飲んだことない人がいたらぜひ飲んでください。
ボーグルもコスパの代表的ブランド。どれも水準以上ですが、個人的にはオールド・ヴァインのジンファンデルが一押しです。
ウェンテは赤もいいのですが、やはりシャルドネは外せません。モーニング・フォグのシャルドネは2000円台前半のシャルドネとしては出色のでき。
人気急上昇の缶入りワインですが、実は最初に始めたのはコッポラです。最近ダイヤモンド・シリーズも仲間入りしました。
ソノマにあるワイナリー「アントヒル・ファームズ(Anthill Farms)」の2018年ヴィンテージが国内入荷しています。アントヒル・ファームズはアンソニー・フィリベルティ(Anthony Filiberti)とデイヴ・ロー(Dave Low)によるワイナリー。ウイリアムズ・セリエム(Williams-Selyem)で働いているときに出会ってワイナリーを立ち上げました。ソノマやアンダーソン・ヴァレーの冷涼地の畑のピノ・ノワール、シャルドネ、シラーを作っており、本国では大部分のワインがメーリング・リストで売られています。
国内でもAVAものであれば5000円を切る価格、単一畑でも7000円台前後とかなりリーズナブルな価格で入手できます(いずれも税込み)。2018年は火事の影響で入荷数が限られているようですが、評価はかなり高く、ピノ・ノワールの単一畑ではワイン・アドヴォケイトやヴィナスで96点などの点がついたものもあります。大半のワインがアルコール度数13%台となっています。冷涼系のワインが好きな人は買って損がないワイナリーです。
ソノマ・コーストのピノ・ノワールはWA93、Vinous92。非常にコスパ高いです。
シャルドネの畑「ピュー(Peugh)」は1940年代に植えられたと言われています。カリフォルニアで現存しているシャルドネの中でも最も古い樹の一つです。今では珍しいゴブレット型(ヘッド・プルーン)の剪定がされています。18年はWA94+、Vinous93。以下単一畑3本のショップはウメムラです。
キャンベル・ランチはソノマ・コーストの中でも北端のアナポリスの近くの畑。極めて冷涼ですが標高が250mほどあり、霧があまり届かないためブドウが完熟できます。1エーカーあたり2トン程度とかなり少ない収量の畑です。2018年はWA96+、Vinous92-94。
ハーモニー・レーンはソノマのオキシデンタルにある畑。ここもかなり冷涼ですが、やはり霧の届かない標高の畑なので酸が高いが味わいは濃密といったスタイルのワインができます。2018年はWA96、Vinous94-96
国内でもAVAものであれば5000円を切る価格、単一畑でも7000円台前後とかなりリーズナブルな価格で入手できます(いずれも税込み)。2018年は火事の影響で入荷数が限られているようですが、評価はかなり高く、ピノ・ノワールの単一畑ではワイン・アドヴォケイトやヴィナスで96点などの点がついたものもあります。大半のワインがアルコール度数13%台となっています。冷涼系のワインが好きな人は買って損がないワイナリーです。
ソノマ・コーストのピノ・ノワールはWA93、Vinous92。非常にコスパ高いです。
シャルドネの畑「ピュー(Peugh)」は1940年代に植えられたと言われています。カリフォルニアで現存しているシャルドネの中でも最も古い樹の一つです。今では珍しいゴブレット型(ヘッド・プルーン)の剪定がされています。18年はWA94+、Vinous93。以下単一畑3本のショップはウメムラです。
キャンベル・ランチはソノマ・コーストの中でも北端のアナポリスの近くの畑。極めて冷涼ですが標高が250mほどあり、霧があまり届かないためブドウが完熟できます。1エーカーあたり2トン程度とかなり少ない収量の畑です。2018年はWA96+、Vinous92-94。
ハーモニー・レーンはソノマのオキシデンタルにある畑。ここもかなり冷涼ですが、やはり霧の届かない標高の畑なので酸が高いが味わいは濃密といったスタイルのワインができます。2018年はWA96、Vinous94-96
英デカンター誌でカリフォルニアの2016年ヴィンテージのトップ・カベルネ・ソーヴィニヨンの記事が掲載されていました。そこでリッジのモンテ・ベッロなどと並んで取り上げられたのがキャノンボールのイレブン・カベルネ・ソーヴィニヨン2016です。リッジのモンテ・ベッロの94点に対して、こちらは93点。もちろんモンテ・ベッロは素晴らしいワインですからその後塵を拝するのは当然としても1点しか違わなかったのは5000円台のワインとしては大健闘です。
現行ヴィンテージは概ね2017年になりつつありますが、そこであえて、やや難しい年の2017よりも、良年の2016から選んだあたりも面白いところです。
キャノンボールは非常にコスパの高いワインブランドの一つですが、「イレブン」のシリーズはその中でも高品質なものになっています。
カリフォルニアワインあとりえには、2016年の同ワインが入っています。
現行ヴィンテージは概ね2017年になりつつありますが、そこであえて、やや難しい年の2017よりも、良年の2016から選んだあたりも面白いところです。
キャノンボールは非常にコスパの高いワインブランドの一つですが、「イレブン」のシリーズはその中でも高品質なものになっています。
カリフォルニアワインあとりえには、2016年の同ワインが入っています。
しあわせワイン倶楽部に「モンターニュ・ルース(Montagne Russe)」のロバーツ・ロード・シャルドネが入荷しています。先日のカリフォルニアワイン・グランドテイスティングで試飲したワインの一つですが、ここのシャルドネやピノ・ノワールはとても秀逸。価格も安くお薦めです。
シャルドネは樽も効いたリッチ系ですが、昔の樽香の強いカリフォルニアのシャルドネではなくもっと上品に効いた感じです。この味わいで税込み5000円台前半はなかなか見つからないレベルです。ワイナリー価格で40ドルですから、さほど変わらない感じです。
シャルドネは樽も効いたリッチ系ですが、昔の樽香の強いカリフォルニアのシャルドネではなくもっと上品に効いた感じです。この味わいで税込み5000円台前半はなかなか見つからないレベルです。ワイナリー価格で40ドルですから、さほど変わらない感じです。
「マスター・ソムリエ協会にはびこるセクハラ、NYタイムズが告発」で紹介したNYタイムズ紙の記事に呼応して、米国のマスター・ソムリエ協会が2回にわたってステートメントを出しています。最初のステートメントは記事のすぐ後に出たもので、告発した女性を讃え、このことを大目に見るようなことはしないと述べています。次のステートメントでは、各人の告発内容について第三者委員会で調べており、ジェフ・クルースはメンバーを退任し、資格を剥奪すること、ギルドソムとの関係は切ることなどを述べています。
また、米国の女性マスター・ソムリエ全員の連名によるコメントも出ています。内容はマスター・ソムリエ協会のメンバーとして、今回告発した女性たちに謝罪し、これから協会を変革していく決意を表明しています。
また、Laura Maniec Fiorvantiというマスター・ソムリエは現状の協会には自浄能力が欠けているとして、会員を一時停止すると表明しています。
これらの動きを受けてNYタイムズも続報を書いています(Elite Wine Group Suspends Master Sommeliers - The New York Times)。
ただ、マスター・ソムリエの狭き門をくぐるには、候補者はマスター・ソムリエと師弟関係を結んで行かざるを得ないという状況があり、それが性的な関係への第一歩となっています。協会のポリシーとしては、それらが問題となって明るみに出ない限りは禁止するつもりはありません。女性の候補者は、そういった関係が避けられないと考えています。
この構造が続く限り、同じようなことは繰り返し起こりそうな気がします。
また、米国では映画「SOMM」をきっかけにマスター・ソムリエ志願者が急増したということも背景にありそうですが、他の国では問題がないのか、ということも気になります。日本のソムリエは比較的女性も多く、まだ健全そうに見えますが大丈夫でしょうか。
また、米国の女性マスター・ソムリエ全員の連名によるコメントも出ています。内容はマスター・ソムリエ協会のメンバーとして、今回告発した女性たちに謝罪し、これから協会を変革していく決意を表明しています。
また、Laura Maniec Fiorvantiというマスター・ソムリエは現状の協会には自浄能力が欠けているとして、会員を一時停止すると表明しています。
これらの動きを受けてNYタイムズも続報を書いています(Elite Wine Group Suspends Master Sommeliers - The New York Times)。
ただ、マスター・ソムリエの狭き門をくぐるには、候補者はマスター・ソムリエと師弟関係を結んで行かざるを得ないという状況があり、それが性的な関係への第一歩となっています。協会のポリシーとしては、それらが問題となって明るみに出ない限りは禁止するつもりはありません。女性の候補者は、そういった関係が避けられないと考えています。
この構造が続く限り、同じようなことは繰り返し起こりそうな気がします。
また、米国では映画「SOMM」をきっかけにマスター・ソムリエ志願者が急増したということも背景にありそうですが、他の国では問題がないのか、ということも気になります。日本のソムリエは比較的女性も多く、まだ健全そうに見えますが大丈夫でしょうか。
開けたワインの長期保存を可能にした革命的デバイス「コラヴァン」が、廉価版の製品「ピヴォット(Pivot)」を発表しました。
コラヴァンはコルクに針を突き刺してワインを注ぎますが、ピヴォットはコルクを抜いてそこに独自の栓を装着。その上からピヴォット本体を装着して注ぎます。注ぎ方はコラヴァンとよく似ています。また、アルゴンガスのタンクを使うのも同様です。
99ドルで本体のほかに、ボトルに装着したままにするストッパーが2つ。アルゴンガスのタンクが2つ付属します。
コラヴァンの場合は開けてから年単位で保存が可能ですが、ピヴォットは最長4週間としています。
コラヴァンの普及には価格がネックになっているのは確かなので廉価版が出てくるのはいいと思います。ただ、アルゴンのタンクを使うところが同じなので、ランニングコストとしては変わらない。そこを安くする工夫がないとちょっと魅力は薄いような気もするのですが……。
ブラックスミスのドライ・クリーク・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンがしあわせワイン倶楽部で税込み2497円と激安で売られています。
ブラックスミスのワイン、これまではナパのカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に売られていました。数年前の「ナパ・ハイランズ」のブームから激戦地となった4000円台のナパのカベルネとして、優れたコスパのワインを提供してきました。オーナーのマット・スミスはボーリュー(BV)やダッシュ・セラーズなどで修行して自分のワイナリーを始めた人。自社畑は持たず、優良な畑のブドウを低価格で仕入れてワインを作っています。
数ヶ月前に、未輸入のものを含めてブラックスミスのワインをいくつか試飲する機会があったのですが、どれも品種や地区の特徴をきちんと表現できたもので、良質のワインばかりでした。今回のドライ・クリーク・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンもその一つです。比較的気温の高い地域であり、完熟したブドウの風味が楽しめます。
ナパより少し安くなるのはわかりますが、2500円を切るというのは本当に驚きの価格。お薦めです。
ブラックスミスのワイン、これまではナパのカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に売られていました。数年前の「ナパ・ハイランズ」のブームから激戦地となった4000円台のナパのカベルネとして、優れたコスパのワインを提供してきました。オーナーのマット・スミスはボーリュー(BV)やダッシュ・セラーズなどで修行して自分のワイナリーを始めた人。自社畑は持たず、優良な畑のブドウを低価格で仕入れてワインを作っています。
数ヶ月前に、未輸入のものを含めてブラックスミスのワインをいくつか試飲する機会があったのですが、どれも品種や地区の特徴をきちんと表現できたもので、良質のワインばかりでした。今回のドライ・クリーク・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンもその一つです。比較的気温の高い地域であり、完熟したブドウの風味が楽しめます。
ナパより少し安くなるのはわかりますが、2500円を切るというのは本当に驚きの価格。お薦めです。
マスター・オブ・ワイン(MW)と並ぶワイン業界最高の称号がマスター・ソムリエ(MS)。ドキュメンタリー映画「SOMM」で一般にも知られるようになりましたが、米国で155人しか受かっていないという極めて狭き門です。この米国のマスター・ソムリエ協会でセクハラが横行しているという記事をNYタイムズ紙が公開して業界を震撼させています(The Court of Master Sommeliers Has a Sexual Harassment Problem - The New York Times)。
マスター・ソムリエになるにはその試験を突破しないといけないわけですが、そのための教室や視察旅行などにおいてセクハラが起こっていたと、21人の女性が実名も込みで詳しく証言しています。「性的な攻撃は当たり前過ぎて、避けることなどできず、それとやっていくことを学ぶしかない」と語った人もいます。
記事で特にフィーチャーしているのはジェフ・クルース(Geoff Kruth)。著名なエデュケーターであり、教育機関ギルドソム(GuildSomm)の創設者であり社長でした(前の週にギルドソム社長を辞任しています)。
彼に関しては複数の女性が具体的に受けた被害を語っています。中にはやり取りを残したスマホの画面を公開した人もいます。
このほかに、実名で告発されたマスター・ソムリエには旧リナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)の教授でもあるRobert Bath氏、2005年から2017年にマスター・ソムリエ協会のボードメンバーだったMatthew Citriglia氏、協会の共同創設者で名誉会長のFred Dame氏、米国最大のディストリビューターRepublicのディレクターだったDrew Hendricks氏が含まれています。
また、2018年にマスター・ソムリエの試験問題が漏れた事件のとき、協会の副会長だったMatt Stampが二人の女性候補者と性的関係を結んでいたことも明るみに出ました。
Metooの運動によって、女性たちもようやく重い口を開くようになってきましたが、まだまだ問題は隠れているように感じられます。
マスター・ソムリエになるにはその試験を突破しないといけないわけですが、そのための教室や視察旅行などにおいてセクハラが起こっていたと、21人の女性が実名も込みで詳しく証言しています。「性的な攻撃は当たり前過ぎて、避けることなどできず、それとやっていくことを学ぶしかない」と語った人もいます。
記事で特にフィーチャーしているのはジェフ・クルース(Geoff Kruth)。著名なエデュケーターであり、教育機関ギルドソム(GuildSomm)の創設者であり社長でした(前の週にギルドソム社長を辞任しています)。
彼に関しては複数の女性が具体的に受けた被害を語っています。中にはやり取りを残したスマホの画面を公開した人もいます。
このほかに、実名で告発されたマスター・ソムリエには旧リナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)の教授でもあるRobert Bath氏、2005年から2017年にマスター・ソムリエ協会のボードメンバーだったMatthew Citriglia氏、協会の共同創設者で名誉会長のFred Dame氏、米国最大のディストリビューターRepublicのディレクターだったDrew Hendricks氏が含まれています。
また、2018年にマスター・ソムリエの試験問題が漏れた事件のとき、協会の副会長だったMatt Stampが二人の女性候補者と性的関係を結んでいたことも明るみに出ました。
Metooの運動によって、女性たちもようやく重い口を開くようになってきましたが、まだまだ問題は隠れているように感じられます。