ナパのダックホーン・ヴィンヤーズの共同創設者であるマーガレット・ダックホーンが11月28日、亡くなりました(Margaret L. Duckhorn, the cofounder of The Duckhorn Portfolio, Dies at 83)。83歳でした。
マーガレットは夫のダンと1976年にワイナリーを始め、78年からナパ・ヴァレーのメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを作り始めました。メルローを単独でワインにするのが珍しい時代に、それを中核に据える決断をして、ニューワールドにおけるメルローブームの先駆けとなりました。
ダックホーンではパラダックスやマイグレーションといった派生ブランドの構築にも力を注ぎました。
ナパ・ヴァレーのワイン業界の中でも重鎮となり、ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズの社長やカリフォルニアワイン協会の会長といった要職を務めました。
2007年にダックホーンをGIパートナーズに売却した後もディレクターを続け、2016年にTSGコンシューマーパートナーズがオーナーになったときに引退しました。その後も現場からは離れたものの、ダックホーン・ポートフォリオの上場などを熱心に見守ってきました。
ご冥福をお祈りします。
ロバート・モンダヴィやト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーなど、カリフォルニアのみならず世界最高レベルのカベルネ・ソーヴィニヨンの畑として知られるト・カロン・ヴィンヤード。オーナーのコンステレーション・ブランズがこの畑のオーガニック化をCCOF(California Certified Organic Farmers)に申請したことが明らかになりました。面積は331エーカーになります。
参考:ト・カロンのワインが6本、夢のようなセミナー
コンステレーション・ブランズは2023年に申請が認められることを予想しているとのこと。Organic Wines Uncorkedによると、株式公開している企業でナパに有機栽培のブドウ畑を持つのは初めてになるそうです。コンステレーション・ブランズはこのほか、最近パソ・ロブレスのブッカー(Booker)を買収しており、ここも有機栽培の認証を得ています。コンステレーションにとっては米国内で初の有機栽培のブドウ畑になります。
ト・カロン関連ではオーパス・ワンがト・カロンに保有するブロック100エーカーとHighway29を挟んだ反対側にある自社畑70エーカーを有機化しており、マクドナルド・ワイナリーも15エーカーの畑を有機栽培にしています。なお、ベクストファー・ト・カロンは有機栽培化を表明していません。
ナパの大手ではワシントンのシャトー・サン・ミシェルが保有するスタッグス・リープ・ワインセラーズの畑もオーガニックに転換中で2025年に完了する見込みだとのこと。
有機栽培にすることでワイン造りのコストは間違いなくあがります。自然環境への負荷も小さくなるとは限りません。SDGsの観点からはベストの回答とはいえなさそうですが、この流れには抗えなくなってきているように思います。
参考:ト・カロンのワインが6本、夢のようなセミナー
コンステレーション・ブランズは2023年に申請が認められることを予想しているとのこと。Organic Wines Uncorkedによると、株式公開している企業でナパに有機栽培のブドウ畑を持つのは初めてになるそうです。コンステレーション・ブランズはこのほか、最近パソ・ロブレスのブッカー(Booker)を買収しており、ここも有機栽培の認証を得ています。コンステレーションにとっては米国内で初の有機栽培のブドウ畑になります。
ト・カロン関連ではオーパス・ワンがト・カロンに保有するブロック100エーカーとHighway29を挟んだ反対側にある自社畑70エーカーを有機化しており、マクドナルド・ワイナリーも15エーカーの畑を有機栽培にしています。なお、ベクストファー・ト・カロンは有機栽培化を表明していません。
ナパの大手ではワシントンのシャトー・サン・ミシェルが保有するスタッグス・リープ・ワインセラーズの畑もオーガニックに転換中で2025年に完了する見込みだとのこと。
有機栽培にすることでワイン造りのコストは間違いなくあがります。自然環境への負荷も小さくなるとは限りません。SDGsの観点からはベストの回答とはいえなさそうですが、この流れには抗えなくなってきているように思います。
アサヒヤ・ワインセラーにジャファーズ(Jaffurs)のヴィオニエ2017が特価で入っています。
このワイン、先月布袋ワインズの試飲会で試飲しましたが、とてもエレガントできれいな花の香りがあります。カリフォルニアのヴィオニエとしては素晴らしいワイン。希望小売価格は5000円ですが、今回は税込み3828円と3割ほども安くなっています。
なんといっても畑がサンタ・バーバラを代表する銘醸畑のビエン・ナシードです。ビエン・ナシードのヴィオニエというのも個人的には初めてでしたが、シャルドネやピノ・ノワールでは世界に誇る畑ですからヴィオニエも冷涼系のスタイルに仕上がるのは納得です。
このワイナリーもお初ですが、1990年代からローヌ系品種を中心に作っているワイナリーです。ビエン・ナシードのシラーなども作っています。
このワイン、先月布袋ワインズの試飲会で試飲しましたが、とてもエレガントできれいな花の香りがあります。カリフォルニアのヴィオニエとしては素晴らしいワイン。希望小売価格は5000円ですが、今回は税込み3828円と3割ほども安くなっています。
なんといっても畑がサンタ・バーバラを代表する銘醸畑のビエン・ナシードです。ビエン・ナシードのヴィオニエというのも個人的には初めてでしたが、シャルドネやピノ・ノワールでは世界に誇る畑ですからヴィオニエも冷涼系のスタイルに仕上がるのは納得です。
このワイナリーもお初ですが、1990年代からローヌ系品種を中心に作っているワイナリーです。ビエン・ナシードのシラーなども作っています。
インポーター「フィラディス」のワインショップでマイケル・デーヴィッドのワイン6本セットが4割引とお得です。さらに今は1万円以上で10%オフのクーポンも利用可能です(27日12時まで)。
セット内容は
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー フリークショウ・ジンファンデル』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー フリークショウ・カベルネ・ソーヴィニヨン』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー プティット・プティ』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー フリークショウ・レッド』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー シックス・センス・シラー』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー シャルドネ』
と赤5本に白1本。シラー以外は飲んだことありますが、どれも果実味豊かでいてバランスもよくできている。飲んでいて楽しいワインです。特に、濃厚好きな人にはプティ・シラーメインのプティト・プティはお薦めです。
マイケル・デーヴィッドはマイケルとデーヴィッドの兄弟によるワイナリー。キリスト教の七つの大罪をもじった「Seven Deadly Zins」というジンファンデルで一世を風靡して、ローダイでトップの人気ワイナリーになりました。その後Seven Deadly Zinsのブランドは売却して、現在はフリークショウなどのブランドに注力しています。ローダイの古木のジンファンデルの畑を多く買い取って守る活動も継続して行っています。
日本でももっと人気が上がっていいワイナリーです。このセットはお得なのでエントリーとしてとてもいいと思います。
セット内容は
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー フリークショウ・ジンファンデル』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー フリークショウ・カベルネ・ソーヴィニヨン』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー プティット・プティ』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー フリークショウ・レッド』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー シックス・センス・シラー』
■『マイケル・デイヴィッド・ワイナリー シャルドネ』
と赤5本に白1本。シラー以外は飲んだことありますが、どれも果実味豊かでいてバランスもよくできている。飲んでいて楽しいワインです。特に、濃厚好きな人にはプティ・シラーメインのプティト・プティはお薦めです。
マイケル・デーヴィッドはマイケルとデーヴィッドの兄弟によるワイナリー。キリスト教の七つの大罪をもじった「Seven Deadly Zins」というジンファンデルで一世を風靡して、ローダイでトップの人気ワイナリーになりました。その後Seven Deadly Zinsのブランドは売却して、現在はフリークショウなどのブランドに注力しています。ローダイの古木のジンファンデルの畑を多く買い取って守る活動も継続して行っています。
日本でももっと人気が上がっていいワイナリーです。このセットはお得なのでエントリーとしてとてもいいと思います。
米国のアルコール・タバコ税貿易局(TTB)が、ワインを含むアルコール飲料のラベル表示について、義務化する項目を大幅に増やす方針であることが明らかになりました。
まだ、正式決定されたわけではありませんが、11月17日付けで、アレルゲンとアルコール含有量の表示に関する規則案を発行し、必須の成分表示に関する規制のプロセスを開始すると表明しています。
ことの発端は約20年前に遡ります。2003年にアルコール飲料のラベルに、ノンアルコールの飲料と同じレベルの透明性を持たせるべきという請願をしたのに対して、それが応じられていないとして2022年10月3日に3つの消費者団体がTTBを訴えました。
具体的には、容器に含まれるアルコールの量や、1杯あたりのアルコールの量、1杯の量、1つの容器から何杯取れるかといった項目を要求しています。例えばワインボトル750mlでアルコール度数が14%、1杯を50mlとすると、アルコールが105g(比重1として)、1ボトルが15杯、1杯に7gといった情報を書くことになるのだと思います。
これらの消費者団体はまた、すべてのアルコール飲料に成分リストを掲載するよう請願しました。これは、他の食品の標準機能になっています。
TTBはこれに対して2023年中に栄養分とアルコール含有量の表示義務、アレルゲン表示の義務化、成分表示の義務化を含む 3 つの規則制定を公表することを約束しました。
ラベル表示の義務の内容は資格試験にも出ることがあるので、2024年以降に資格を受ける人は関係して可能性が高いです。
まだ、正式決定されたわけではありませんが、11月17日付けで、アレルゲンとアルコール含有量の表示に関する規則案を発行し、必須の成分表示に関する規制のプロセスを開始すると表明しています。
ことの発端は約20年前に遡ります。2003年にアルコール飲料のラベルに、ノンアルコールの飲料と同じレベルの透明性を持たせるべきという請願をしたのに対して、それが応じられていないとして2022年10月3日に3つの消費者団体がTTBを訴えました。
具体的には、容器に含まれるアルコールの量や、1杯あたりのアルコールの量、1杯の量、1つの容器から何杯取れるかといった項目を要求しています。例えばワインボトル750mlでアルコール度数が14%、1杯を50mlとすると、アルコールが105g(比重1として)、1ボトルが15杯、1杯に7gといった情報を書くことになるのだと思います。
これらの消費者団体はまた、すべてのアルコール飲料に成分リストを掲載するよう請願しました。これは、他の食品の標準機能になっています。
TTBはこれに対して2023年中に栄養分とアルコール含有量の表示義務、アレルゲン表示の義務化、成分表示の義務化を含む 3 つの規則制定を公表することを約束しました。
ラベル表示の義務の内容は資格試験にも出ることがあるので、2024年以降に資格を受ける人は関係して可能性が高いです。
ナパで相次いでワイナリー関係者、しかも名門における醜聞が発覚しました。
カルロ・トリンチェロはサター・ホームやメナージュ・ア・トロワなどのブランドで知られるトリンチェロ・ファミリーのCEOであるロジャー・トリンチェロの息子。トリンチェロ・ファミリーでは高級ラインのディレクターを勤めています。カルロは6年前にはガールフレンドに暴行を加え、救急救命士にも乱暴したということで180日間服役したことがあります。
今回の容疑は銃器の不法所持。2017年に結婚した妻のステファニーとの間では離婚の争議中ですが、ステファニーは彼が覚醒剤を服用しており、「危険で予測し難い」として接近禁止を申請していました。
逮捕された後、5万ドルを支払って保釈されていますが、これからどうなるのでしょうか。これ以上の醜聞にはならないといいのですが。
もうひとつの醜聞は、ナパ最大の地主であり、ベクストファー・ト・カロンやベクストファー・ドクタークレーンなどのプレミアムな畑を所有するアンディ・ベクストファーの息子のタック・ベクストファーによるもの。タック・ベクストファーは以前は自身の名前のワイナリーとダンシング・ヘア・ヴィンヤードを所有しており、現在はアミュレット・エステート(Amulet Estate)という名称になっています。2016年には畑と農場の購入資金を得るためジェネレーション・キャピタルという会社から1900万ドルの融資を受けてパートナーになってもらっています。
ジェネレーション・キャピタルは2019年、タック・ベクストファーがワイナリーの資金を個人的目的に使用しているとして提訴しました。裁判所の記録によると自宅の造園に約10万ドル、自宅のインテリア デザインに3万4000ドル、フライフィッシング、狩猟遠征、銃の展示会などの個人旅行に16万5980ドル、半自動ライフルと弾薬に3万9000 ドルなどの私的利用があったとのこと。
このほかピックアップトラックをレーシング仕様に改造したり、プライベート・ジェットの使用権などにもワイナリーの費用を使っていたとのこと。
2020年にはワイナリーのCEOから外れることが決まり、ワイナリーが前述のアミュレットに改名しています。
ワイナリービジネスが大きくなると、こういった問題も頻発するような気がします。
カルロ・トリンチェロはサター・ホームやメナージュ・ア・トロワなどのブランドで知られるトリンチェロ・ファミリーのCEOであるロジャー・トリンチェロの息子。トリンチェロ・ファミリーでは高級ラインのディレクターを勤めています。カルロは6年前にはガールフレンドに暴行を加え、救急救命士にも乱暴したということで180日間服役したことがあります。
今回の容疑は銃器の不法所持。2017年に結婚した妻のステファニーとの間では離婚の争議中ですが、ステファニーは彼が覚醒剤を服用しており、「危険で予測し難い」として接近禁止を申請していました。
逮捕された後、5万ドルを支払って保釈されていますが、これからどうなるのでしょうか。これ以上の醜聞にはならないといいのですが。
もうひとつの醜聞は、ナパ最大の地主であり、ベクストファー・ト・カロンやベクストファー・ドクタークレーンなどのプレミアムな畑を所有するアンディ・ベクストファーの息子のタック・ベクストファーによるもの。タック・ベクストファーは以前は自身の名前のワイナリーとダンシング・ヘア・ヴィンヤードを所有しており、現在はアミュレット・エステート(Amulet Estate)という名称になっています。2016年には畑と農場の購入資金を得るためジェネレーション・キャピタルという会社から1900万ドルの融資を受けてパートナーになってもらっています。
ジェネレーション・キャピタルは2019年、タック・ベクストファーがワイナリーの資金を個人的目的に使用しているとして提訴しました。裁判所の記録によると自宅の造園に約10万ドル、自宅のインテリア デザインに3万4000ドル、フライフィッシング、狩猟遠征、銃の展示会などの個人旅行に16万5980ドル、半自動ライフルと弾薬に3万9000 ドルなどの私的利用があったとのこと。
このほかピックアップトラックをレーシング仕様に改造したり、プライベート・ジェットの使用権などにもワイナリーの費用を使っていたとのこと。
2020年にはワイナリーのCEOから外れることが決まり、ワイナリーが前述のアミュレットに改名しています。
ワイナリービジネスが大きくなると、こういった問題も頻発するような気がします。
ソノマ・コーストのサブAVAとして新たに誕生したウエスト・ソノマ・コーストは、高級ピノ・ノワールのワイナリーがひしめき合う地域(といっても丘陵地帯で道も少なく、ワイナリーも畑もみなバラバラで実際の距離は遠く離れていますが)。
中でも高級感で抜きんでているのはマーカッシン(Marcassin)。ピノ・ノワールとシャルドネ専門のワイナリーとしては抜きんでた「パーカー100点」10回を取っています(しかも2015年以降はレビューさえされていません)。
このマーカッシンの畑を見下ろすところに畑を作り、その名もボアズ・ビュー(マーカッシンの意味はフランス語で子供のイノシシ、それに対してこちらはイノシシそのもの)と付けたのがナパのシュレーダーで知られるフレッド・シュレーダーとトーマス・リヴァース・ブラウンのコンビです。
こちらもデビューからパーカー95点という高評価で国内価格も4万円前後というかなりの高級ピノ。そもそもほとんど市場に出ないマーカッシンに対して、「買えるピノ」の中ではトップクラスといっていいでしょう。
ワインのスタイルもマーカッシン的なフルボディでパワフルなもの。万人受けはしないかもしれませんが、かなりの迫力があります。
そのボアズ・ビューが2019年からセカンドのピノ「B.D.R.」を作り始めました。BDRという名前は畑のあるBohan Dillon Roadにちなんだものだとのこと。「かって畑を『ボーハン・ディロン・ロードのはずれ』と呼んでいたことから命名」とインポーター資料には書いてあります。
ファーストのピノと比べて、より果実味を重視して早飲みに向くスタイルになっているようです。スタイルとしてもファーストより手に取りやすいかもしれないですね。
柳屋です
Wassysです。
中でも高級感で抜きんでているのはマーカッシン(Marcassin)。ピノ・ノワールとシャルドネ専門のワイナリーとしては抜きんでた「パーカー100点」10回を取っています(しかも2015年以降はレビューさえされていません)。
このマーカッシンの畑を見下ろすところに畑を作り、その名もボアズ・ビュー(マーカッシンの意味はフランス語で子供のイノシシ、それに対してこちらはイノシシそのもの)と付けたのがナパのシュレーダーで知られるフレッド・シュレーダーとトーマス・リヴァース・ブラウンのコンビです。
こちらもデビューからパーカー95点という高評価で国内価格も4万円前後というかなりの高級ピノ。そもそもほとんど市場に出ないマーカッシンに対して、「買えるピノ」の中ではトップクラスといっていいでしょう。
ワインのスタイルもマーカッシン的なフルボディでパワフルなもの。万人受けはしないかもしれませんが、かなりの迫力があります。
そのボアズ・ビューが2019年からセカンドのピノ「B.D.R.」を作り始めました。BDRという名前は畑のあるBohan Dillon Roadにちなんだものだとのこと。「かって畑を『ボーハン・ディロン・ロードのはずれ』と呼んでいたことから命名」とインポーター資料には書いてあります。
ファーストのピノと比べて、より果実味を重視して早飲みに向くスタイルになっているようです。スタイルとしてもファーストより手に取りやすいかもしれないですね。
柳屋です
Wassysです。
この秋はワイン映画が大豊作です。ブルゴーニュワインのドキュメンタリー「ソウル・オブ・ワイン」、シャトー・メルシャンの安蔵光弘さんをモデルにした「シグナチャー 日本を世界の銘醸地に」、日本ワインのドキュメンタリー「Vins Japonais」、ジンバブエから南アフリカに逃れた難民がソムリエになりブラインドテイスティングのコンテストに挑むという「チーム・ジンバブエのソムリエたち」(12月公開)、そして今回紹介する「戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン」。
どれも興味あるものの、メジャーではないワイン映画は上映館数が少なく、地元で気軽に見られないのが難点。今回はソムリエの田邉公一さんが上映の後にトークをするというので、ちょうど都内に出る用事もあり、吉祥寺まで見に行ったのでした。
そもそも私はレバノンワインについての知識はほとんど全くありません。WSETやソムリエ/ワインエキスパートの教本でも扱われていないので、多くの人にとっても同様だと思います。ただ、先日イスラエルワインのセミナーに出たので、政治的には大きな断絶がありますが気候などについては共通するところがあるのではないかと思っていました。あと、カリフォルニアワインとの関係でいうと、パソ・ロブレスのダオ(Daou)を設立したダオ兄弟がレバノン出身だったということくらい。要はほぼ知識ゼロということです。さらに言うと、レバノンの歴史についてもほとんど分かっていません。
以下、ネタバレもあるので、これから見る予定の人はご注意を。
この映画、普通のワイン映画とは大きく違います。テロワールの話も醸造技術の話もなければ、マーケティング的な話も全くありません。レバノンでどんな品種が作られているのか、それすらほとんど映画内では取り上げられていません。
では何が描かれているか… 戦争です。最初から戦闘シーンの映像が続きます。映画のために作られた戦闘シーンではなくリアルの戦争です。ほぼ廃墟と化した市街地や、戦車が火を吹くシーン。後半ではトラックがドローンに爆撃されるシーンも。実際にそこで傷つき、亡くなる人もいる戦闘シーンには胸が痛くなります(もちろん人が傷つくところが直接描かれているわけではないですが)。
レバノンのワイナリーのワインメーカーたちが戦時下で何を思い、どのような苦労をしてワインを作ってきたか、それがこの映画で描かれていることの中心です。天候やブドウの状態と相談しながら収穫時期を決めるのではなく、砲弾下でどう収穫するか悩んだり、収穫したブドウをトラックでワイナリーまで運ぶのに5日もかかったり… 平和な国の民としては、どうしてそこまでしてワインを造らなければいけないのか、と思うようなことばかりです。
登場人物の中で一番印象的なのは、冒頭から登場するシャトー・ミュザールのセルジュ・ホシャール。ちょっと人を食ったような飄々とした人柄で惹きつけます。
「爆弾が降り注ぐなか気づいた。人生もゆっくり味わうべきだと」
というセリフが紹介されていますが、人生だけでなくワインも1本を二人で6時間ほどもかけてゆっくり飲んでいくという話が出てきます。一緒に飲んでいた相手(著名作家のエリザベス・ギルバート)が途中で感想を言おうとすると、まだ早いとずっと引き伸ばしていき、ワインの味わいも一口ごとに変わっていくという… どこまで本当なの? と思ってしまうところもありますが、いいワインとか悪いワインとかを超越した変化を楽しむワインというのも、それもありなんだという気がだんだんしてきたから不思議です。
マサヤ・ワイナリーのラムジー・ゴスンによる「毎日を可能な限りいい日にする」というのも印象的でした。
結局、語られているのは人生観なのですね。ワインはそれを媒介するもの。極端なことを言えば、描くのはワイナリーでなくてもよかったのかもしれませんが、ワインには人生を投影しやすい何かがあるのかもしれません。
さて、映画の後は田邉ソムリエのトークショーです。
10年も前からレストランにレバノンのワインをオンリストしていたというから田邉さん、すごいです。実際にレバノンの産地も訪問されているそうです。
レバノンはフランス領だった時期があるため、フランスとの結びつきが強く、ワインもフランス風のクラシックな味わいのものが多いそうです。隣のイスラエルがどちらかというと新世界的なワインを作っているのと対照的です。
また、上映後にレバノンワインをグラスでいただきました。
このワイン「ダー・リヒ・ハナン」はシリア難民のアブダラ・リヒが作るワインだそう。カベルネ・ソーヴィニヨン(60%)、マルベック (29%)、サンジョヴェーゼ(11%)という構成で、柔らかい味わいながら、酸もしっかりとしてバランスのいい作り。なかなかいいワインでした。
どれも興味あるものの、メジャーではないワイン映画は上映館数が少なく、地元で気軽に見られないのが難点。今回はソムリエの田邉公一さんが上映の後にトークをするというので、ちょうど都内に出る用事もあり、吉祥寺まで見に行ったのでした。
そもそも私はレバノンワインについての知識はほとんど全くありません。WSETやソムリエ/ワインエキスパートの教本でも扱われていないので、多くの人にとっても同様だと思います。ただ、先日イスラエルワインのセミナーに出たので、政治的には大きな断絶がありますが気候などについては共通するところがあるのではないかと思っていました。あと、カリフォルニアワインとの関係でいうと、パソ・ロブレスのダオ(Daou)を設立したダオ兄弟がレバノン出身だったということくらい。要はほぼ知識ゼロということです。さらに言うと、レバノンの歴史についてもほとんど分かっていません。
以下、ネタバレもあるので、これから見る予定の人はご注意を。
この映画、普通のワイン映画とは大きく違います。テロワールの話も醸造技術の話もなければ、マーケティング的な話も全くありません。レバノンでどんな品種が作られているのか、それすらほとんど映画内では取り上げられていません。
では何が描かれているか… 戦争です。最初から戦闘シーンの映像が続きます。映画のために作られた戦闘シーンではなくリアルの戦争です。ほぼ廃墟と化した市街地や、戦車が火を吹くシーン。後半ではトラックがドローンに爆撃されるシーンも。実際にそこで傷つき、亡くなる人もいる戦闘シーンには胸が痛くなります(もちろん人が傷つくところが直接描かれているわけではないですが)。
レバノンのワイナリーのワインメーカーたちが戦時下で何を思い、どのような苦労をしてワインを作ってきたか、それがこの映画で描かれていることの中心です。天候やブドウの状態と相談しながら収穫時期を決めるのではなく、砲弾下でどう収穫するか悩んだり、収穫したブドウをトラックでワイナリーまで運ぶのに5日もかかったり… 平和な国の民としては、どうしてそこまでしてワインを造らなければいけないのか、と思うようなことばかりです。
登場人物の中で一番印象的なのは、冒頭から登場するシャトー・ミュザールのセルジュ・ホシャール。ちょっと人を食ったような飄々とした人柄で惹きつけます。
「爆弾が降り注ぐなか気づいた。人生もゆっくり味わうべきだと」
というセリフが紹介されていますが、人生だけでなくワインも1本を二人で6時間ほどもかけてゆっくり飲んでいくという話が出てきます。一緒に飲んでいた相手(著名作家のエリザベス・ギルバート)が途中で感想を言おうとすると、まだ早いとずっと引き伸ばしていき、ワインの味わいも一口ごとに変わっていくという… どこまで本当なの? と思ってしまうところもありますが、いいワインとか悪いワインとかを超越した変化を楽しむワインというのも、それもありなんだという気がだんだんしてきたから不思議です。
マサヤ・ワイナリーのラムジー・ゴスンによる「毎日を可能な限りいい日にする」というのも印象的でした。
結局、語られているのは人生観なのですね。ワインはそれを媒介するもの。極端なことを言えば、描くのはワイナリーでなくてもよかったのかもしれませんが、ワインには人生を投影しやすい何かがあるのかもしれません。
さて、映画の後は田邉ソムリエのトークショーです。
10年も前からレストランにレバノンのワインをオンリストしていたというから田邉さん、すごいです。実際にレバノンの産地も訪問されているそうです。
レバノンはフランス領だった時期があるため、フランスとの結びつきが強く、ワインもフランス風のクラシックな味わいのものが多いそうです。隣のイスラエルがどちらかというと新世界的なワインを作っているのと対照的です。
また、上映後にレバノンワインをグラスでいただきました。
このワイン「ダー・リヒ・ハナン」はシリア難民のアブダラ・リヒが作るワインだそう。カベルネ・ソーヴィニヨン(60%)、マルベック (29%)、サンジョヴェーゼ(11%)という構成で、柔らかい味わいながら、酸もしっかりとしてバランスのいい作り。なかなかいいワインでした。
ジェームズ・サックリングが年間トップ100を公開しています。以前、年間トップにオーパス・ワン(2013だったと思います)を選ぶなど、話題には事欠かないリストの一つですし、40年を超えるキャリアとチームで年間3万本を超えるワインをレーティングしてきたその実績はあなどれません。
個人的には「カベルネが好きな人」というイメージもありますが、リースリングがトップ10に2本入るなど、今回は多様性も大分感じられました。
その中で1位はナパのカベルネ・ソーヴィニヨン。BV(ボーリュー・ヴィンヤード)のジョルジュ・ド・ラトゥール・プライベート・リザーブ2019です。これには大分びっくり。それこそ20年前にはまだナパのトップクラスの一つでしたが、そのころも既に「かつての名門」的な雰囲気は多少ありました。ちなみにかの有名なベクストファー・ト・カロンは元々BVの畑。アンディ・ベクストファーがヒューブレインから独立するときに、せしめた買い取った畑の一つです。そのままBVが持っていれば今も一流間違いなしだったと思いますが…。ともかく、名門復活的な1位(レーティングは100点)、素晴らしいです。残念ながら日本にはまだ前ヴィンテージまでしか入っていないようです。
今回、もう一つ紹介したいのがタイトルにも挙げた年間5位のワイン。ワシントンのKヴィントナーズのグルナッシュです。Kヴィントナーズといえば、シラーのイメージが強く、ロイヤルシティなど垂涎のシラーをいろいろ作っています。その代わり、値段もそこそこするものが多いですが、このグルナッシュ「ザ・ボーイ2019」は税抜きなら7000円台。米国でも50ドルと99点の高評価ワインとしては激安ですし、日本の価格も安めです。こちらはそのものが日本にも入っています(インポーターは売り切れ)。グルナッシュでこれほど高評価なものは個人的にもまだ飲んだことないので、大変気になります。
ほぼ真っ白なラベルが印象的なワインですが、インポーターには以下の説明があります。
フランスのミュージシャン、セルジュ・ゲンスブールの楽曲「I'm the Boy」から命名。ワインのバックラベルには、「僕は透明人間である事を楽しんでいる」という一節があります。チャールズがこの曲と歌詞に共感したのは、彼がワシントンで有名になり、レストランや買い物に行っても周りに顔を指されてしまう状況に陥った時でした。ラベルの、"The Boy "の文字がほとんど見えないことが、それを物語っています。チャールズは透明人間になりたかったのです。
豪放なイメージのあるチャールズ・スミスの繊細な一面がワインにも出ているのかもしれません。
個人的には「カベルネが好きな人」というイメージもありますが、リースリングがトップ10に2本入るなど、今回は多様性も大分感じられました。
その中で1位はナパのカベルネ・ソーヴィニヨン。BV(ボーリュー・ヴィンヤード)のジョルジュ・ド・ラトゥール・プライベート・リザーブ2019です。これには大分びっくり。それこそ20年前にはまだナパのトップクラスの一つでしたが、そのころも既に「かつての名門」的な雰囲気は多少ありました。ちなみにかの有名なベクストファー・ト・カロンは元々BVの畑。アンディ・ベクストファーがヒューブレインから独立するときに、
今回、もう一つ紹介したいのがタイトルにも挙げた年間5位のワイン。ワシントンのKヴィントナーズのグルナッシュです。Kヴィントナーズといえば、シラーのイメージが強く、ロイヤルシティなど垂涎のシラーをいろいろ作っています。その代わり、値段もそこそこするものが多いですが、このグルナッシュ「ザ・ボーイ2019」は税抜きなら7000円台。米国でも50ドルと99点の高評価ワインとしては激安ですし、日本の価格も安めです。こちらはそのものが日本にも入っています(インポーターは売り切れ)。グルナッシュでこれほど高評価なものは個人的にもまだ飲んだことないので、大変気になります。
ほぼ真っ白なラベルが印象的なワインですが、インポーターには以下の説明があります。
フランスのミュージシャン、セルジュ・ゲンスブールの楽曲「I'm the Boy」から命名。ワインのバックラベルには、「僕は透明人間である事を楽しんでいる」という一節があります。チャールズがこの曲と歌詞に共感したのは、彼がワシントンで有名になり、レストランや買い物に行っても周りに顔を指されてしまう状況に陥った時でした。ラベルの、"The Boy "の文字がほとんど見えないことが、それを物語っています。チャールズは透明人間になりたかったのです。
豪放なイメージのあるチャールズ・スミスの繊細な一面がワインにも出ているのかもしれません。
カリフォルニアワイン協会が2022年の収穫レポートを公表しています。収穫は10月下旬にほぼ終了しました。例年は最後の収穫は11月までずれ込むことが多いのですが、今年はほぼ10月中に終了。「ワインメーカーもハロウィンを楽しめた」といったジョークも出ていました。
干ばつが続き、山火事の危険性が懸念されていましたが、幸いなことにほとんどの山火事はワイン産地への影響がなかったようです。多くの地域で品質は上々。ただし春先の霜や干ばつの影響で、収穫量は例年よりも少なかったところが多くなりました。
今年の収穫での最大のトピックは「熱波」。9月上旬のレイバーデイ前後で1週間近くも華氏で100度(摂氏38度程度)を超えるような高温が続きました。天気予報で熱波が到来することは分かっていましたから、シャルドネやピノ・ノワールなど、収穫時期が早めなブドウはほとんどレイバーデイ前に収穫されました。熱波到来前の駆け込み収穫で、醸造設備が足りなくなるようなワイナリーもあったようです。熱波の後には降雨もありましたが、特に収穫の足かせになるようなものではなかったようです。
ワイナリーによっては同じ品種でもレイバーデイ前とレイバーデイ後に収穫が分かれてしまったところもあります。レイバーデイ前のブドウはタンニンが強く、かなりしっかりした味わいのワインになります。一方、熱波より後に収穫したブドウは芳醇でやわらかな味わい。レイバーデイ前とレイバーデイ後で大きく個性の異なるワインができます。そのため、同じワインで収穫が熱波の前と後に分かれてしまったようなところでは、これらをどうブレンドしていくかもワインメーカーの腕の見せどころになりそうです。
熱波以外では春先の霜が大きな出来事でした。ローダイなどの温暖な地域で、春に霜がおり、収穫量が大幅に減りました。また、干ばつはほとんどの地域で続いており、収穫減につながっています。
以下では各地域についてまとめます。
メンドシーノ:春先は好条件の天候が続き、品質も収穫量も大きく期待されました。ただ、レイバーデイの熱波と干ばつによって、収穫はややチャレンジングになりました。結果的には収穫量はやや多く、完熟したブドウの糖度は例年より少し低いくらいに収まりました。
ナパ:2021年の10月と12月には500mmほどの雨が降りました。2022年の芽吹きは3月で、春は温暖からやや冷涼。9月のレイバーデイの1週間は38℃を超える高温が続き、数日間は43℃~47℃ほどにまで上がりました。幸いなことに、夜は15℃程度まで気温が下がったのでブドウがリフレッシュされました。この熱波でブドウの成熟は早まり、例年より早い収穫になりました。品質は非常に良く、白は完璧な酸を残し、フレーバーとテクスチャーも素晴らしく、赤はストラクチャーがありフレーバーも素晴らしいです。
ソノマ:芽吹きは2月に始まりました。2月と4月には低温の時期があり、夏はややマイルド。収穫は予想より数週間早い7月29日に始まりました。収穫は10月半ばまでに90%終了しました。収量は平均より少なく、品質は素晴らしいものがあります。
ローダイ:春の霜は2008年以来の大きな被害をもたらしました。中には今年の収穫を諦めた生産者もいました。レイバーデイの熱波によって、一部のブドウは脱水して収穫量も少し減りました。熱波の前に収穫した白は素晴らしい品質です。
モントレー:21年秋には降雨があり、干ばつを少し和らげました。春の霜害もまぬがれ、非常に順調に進んでいましたが、レイバーデイの熱波によってブドウが脱水し、ピノ・ノワールは平年より25~40%も少ない収穫になりました。ただ、品質は上々です。
パソ・ロブレス:春先の霜害はほとんどありませんでしたが、晩春に異常な低温が続き、実付きに影響が出ました。8月には約1週間、気温37~40℃の熱波があり、続いて9月には10日ほど40~46℃もの熱波に襲われました。その後には雨が降って生産者をやきもきさせました。この地域には珍しく8月に赤ワイン用のブドウの収穫が始まりました。収穫量は干ばつや春の低温のため30%ほど減りました。味わいは凝縮して素晴らしいものになっています。
サンタ・バーバラ:9月の熱波の前に収穫したブドウは素晴らしい品質でした。春は霜の影響はなかったものの干ばつと低温、強風で最大30%ほど収穫が減ったところがありました。9月の熱波はブドウの状態に大きく影響し、熱波後は通常より糖度が低くなりました。その後の降雨量も多く、さらに糖度が下がりました。畑によって収穫時期も品質も大きく変わる年になりました。
ワインスペクテーターの1位のワインなどを紹介しましたが、100位までのリストが発表になりました。
All Lists of Top 100 Wines | Wine Spectator's Top 100
オレゴンのドルーアン・ローズロック ピノ・ノワール2020が15位。2019年は非常に高評価で本ブログでも紹介していますが、2020も良さそうです。
19位にはシュラムスバーグのBrut Blanc de Blancs 2018。定番のワインですね。
新しいワインで注目は28位に入ったアルマ・デ・カトレアのソーヴィニヨン・ブラン2021です。
このブログでも「今秋の大注目新入荷ワイン「アルマ・デ・カトレア」」で紹介しているワイン。その記事の中でも一番いいのはソーヴィニヨン・ブランと書いています。4000円台はソーヴィニヨン・ブランとしては安くない値段ですが、その価値は十分にあるワインです。
All Lists of Top 100 Wines | Wine Spectator's Top 100
オレゴンのドルーアン・ローズロック ピノ・ノワール2020が15位。2019年は非常に高評価で本ブログでも紹介していますが、2020も良さそうです。
19位にはシュラムスバーグのBrut Blanc de Blancs 2018。定番のワインですね。
新しいワインで注目は28位に入ったアルマ・デ・カトレアのソーヴィニヨン・ブラン2021です。
このブログでも「今秋の大注目新入荷ワイン「アルマ・デ・カトレア」」で紹介しているワイン。その記事の中でも一番いいのはソーヴィニヨン・ブランと書いています。4000円台はソーヴィニヨン・ブランとしては安くない値段ですが、その価値は十分にあるワインです。
先日紹介したワイン・スペクテーターの年間1位に選ばれたシュレーダー ダブル・ダイヤモンド カベルネ・ソーヴィニヨン 2019。いくつかのショップに早速入荷しています。
ちなみに、インポーターの在庫は発表後一瞬でなくなってしまったそうです。本国でも取り合いでしょうから、今後の追加はあるかどうかわかりません。
ちなみに、このワインが1位に選ばれた最大の要素はコスト・パフォーマンスの高さ。ト・カロン(しかもモンダヴィのト・カロンとベクストファー・ト・カロンの両方)のブドウを使っていて80ドルという破格の値段です。日本の値段も税抜きで1万2000円程度ですからかなりお得になっています。そういえば、年間1位でコスパ系のワインが選ばれたのも久しぶりのような気がします(ちゃんと調べてません)。
古い記憶だとシャトー・セント・ジーンのサンク・セパージュが28ドルというのが大ヒットしましたが20年以上前の話です(これは本当に安旨だった)。
かわばた酒店です。
柳屋です。
ちなみに、インポーターの在庫は発表後一瞬でなくなってしまったそうです。本国でも取り合いでしょうから、今後の追加はあるかどうかわかりません。
ちなみに、このワインが1位に選ばれた最大の要素はコスト・パフォーマンスの高さ。ト・カロン(しかもモンダヴィのト・カロンとベクストファー・ト・カロンの両方)のブドウを使っていて80ドルという破格の値段です。日本の値段も税抜きで1万2000円程度ですからかなりお得になっています。そういえば、年間1位でコスパ系のワインが選ばれたのも久しぶりのような気がします(ちゃんと調べてません)。
古い記憶だとシャトー・セント・ジーンのサンク・セパージュが28ドルというのが大ヒットしましたが20年以上前の話です(これは本当に安旨だった)。
かわばた酒店です。
柳屋です。
ワインスペクテーターの年間トップ10が発表されました。昨年の1位はドミナス2018。今年はカリフォルニアは来ないだろうなあと思っていたのですが、6位、3位、1位がカリフォルニア。そして9位にはワシントンのクィルシーダ・クリーク2018(既に日本は売り切れ)が入りました。
そして、1位と6位はなんとこのブログでは同じ記事の中で紹介していたワインでした。
その記事がこちら。
リーズナブルにト・カロンを楽しむならこの4本
あの「ト・カロン」のブドウをふんだんに使って1万円台で飲めるというコスパワインです。
6位はロバート・モンダヴィ オークヴィル カベルネ・ソーヴィニヨン 2019
そして1位は
シュレーダー ダブル・ダイヤモンド 2019です。
モンダヴィのオークヴィルは、オークヴィルというAVA指定でありながら、実はほとんどのブドウがト・カロンという贅沢品。シュレーダーのダブル・ダイヤモンドはモンダヴィのト・カロンの畑に加えてベクストファー・ト・カロンのブドウも使っているという、唯一無二のワイン。
どちらも1万円台としてはすばらしいカベルネ・ソーヴィニヨンですが、まさか同時にトップ10入りとはさすがにびっくりしました。
モンダヴィの方は、売っているところが見つかりませんでしたが、ダブル・ダイヤモンドは現行ヴィンテージで購入可能です。
と、思ったら楽天はすでにマグナムのみでした。
そして、1位と6位はなんとこのブログでは同じ記事の中で紹介していたワインでした。
その記事がこちら。
リーズナブルにト・カロンを楽しむならこの4本
あの「ト・カロン」のブドウをふんだんに使って1万円台で飲めるというコスパワインです。
6位はロバート・モンダヴィ オークヴィル カベルネ・ソーヴィニヨン 2019
そして1位は
シュレーダー ダブル・ダイヤモンド 2019です。
モンダヴィのオークヴィルは、オークヴィルというAVA指定でありながら、実はほとんどのブドウがト・カロンという贅沢品。シュレーダーのダブル・ダイヤモンドはモンダヴィのト・カロンの畑に加えてベクストファー・ト・カロンのブドウも使っているという、唯一無二のワイン。
どちらも1万円台としてはすばらしいカベルネ・ソーヴィニヨンですが、まさか同時にトップ10入りとはさすがにびっくりしました。
モンダヴィの方は、売っているところが見つかりませんでしたが、ダブル・ダイヤモンドは現行ヴィンテージで購入可能です。
と、思ったら楽天はすでにマグナムのみでした。
大手ワイナリーのE&Jガロが、パソ・ロブレスの実力派ワイナリー「デナー(Denner)を買収しました(E. & J. Gallo Acquires Denner Vineyards in Paso Robles | Wine Spectator)。
デナーは1997年に設立されたワイナリー。パソ・ロブレスの中でも注目の地域の一つであるウィロー・クリークに畑を作り、カベルネ・ソーヴィニヨンのほか、シラーなどローヌ系の品種も育てています。特にフラッグシップの「ダート・ワーシッパー」などシラーが高く評価されています。
デナーは今後の発展を考えて、売却先を検討していたようです。近隣のBookerがコンステレーション・ブランズに売却されたことも後押しをしたようです。
ワインメーカーなどは今後ものこるとのこと。
デナーは1997年に設立されたワイナリー。パソ・ロブレスの中でも注目の地域の一つであるウィロー・クリークに畑を作り、カベルネ・ソーヴィニヨンのほか、シラーなどローヌ系の品種も育てています。特にフラッグシップの「ダート・ワーシッパー」などシラーが高く評価されています。
デナーは今後の発展を考えて、売却先を検討していたようです。近隣のBookerがコンステレーション・ブランズに売却されたことも後押しをしたようです。
ワインメーカーなどは今後ものこるとのこと。
カリフォルニアワイン協会は10月31日「グローバル・バイヤーズ・マーケットプレイス」と呼ぶ大規模な商談会を初めて開催しました。会場はナパ・ヴァレーのマリオットです。
150を超えるワイナリーと、26カ国から80名以上のバイヤーが参加しました。日本からの参加者も7人おり、今後新しく輸入されるワイナリーが増えることが期待されます。会場はナパですが、ナパ以外にもカリフォルニアの様々な地域からのワイナリーが参加しています。
また、ワイン・エデュケーターのイレイン・チューカン・ブラウンとケリ・A・ホワイトによるセミナーも開催され、カリフォルニアの現在のトレンドなどが解説されました。ナパでのイベントの後にはグループに分かれてカリフォルニアの各地で生産者を訪問するツアーも開催されました。
2021年のカリフォルニアワインの輸出は約15億ドル。前年より1割以上の伸長を示しました。カリフォルニアワイン協会はこれを25億ドル以上に引き上げるという目標を持っており、今回のイベントはその一環として開催されました。
参加したインポーターの売上は合計100億ドル以上。「毎年 100 億ドル以上の売上総額を誇る、影響力のあるバイヤーや輸入業者の方々を世界の主要ワイン市場からお迎えできたことをとても嬉しく思います」と、カリフォルニアワイン協会国際部長のオナー・コンフォートは語っています。「私たちは購買者と販売者を互いに繋げるパイプラインを構築し、ワイントレードの皆様が普段味わう機会の少ないカリフォルニアワインを、より深く知っていただくための土台を提供しています」
円安など逆風も多い昨今ですが、輸入増加につながることを期待したいです。
150を超えるワイナリーと、26カ国から80名以上のバイヤーが参加しました。日本からの参加者も7人おり、今後新しく輸入されるワイナリーが増えることが期待されます。会場はナパですが、ナパ以外にもカリフォルニアの様々な地域からのワイナリーが参加しています。
また、ワイン・エデュケーターのイレイン・チューカン・ブラウンとケリ・A・ホワイトによるセミナーも開催され、カリフォルニアの現在のトレンドなどが解説されました。ナパでのイベントの後にはグループに分かれてカリフォルニアの各地で生産者を訪問するツアーも開催されました。
2021年のカリフォルニアワインの輸出は約15億ドル。前年より1割以上の伸長を示しました。カリフォルニアワイン協会はこれを25億ドル以上に引き上げるという目標を持っており、今回のイベントはその一環として開催されました。
参加したインポーターの売上は合計100億ドル以上。「毎年 100 億ドル以上の売上総額を誇る、影響力のあるバイヤーや輸入業者の方々を世界の主要ワイン市場からお迎えできたことをとても嬉しく思います」と、カリフォルニアワイン協会国際部長のオナー・コンフォートは語っています。「私たちは購買者と販売者を互いに繋げるパイプラインを構築し、ワイントレードの皆様が普段味わう機会の少ないカリフォルニアワインを、より深く知っていただくための土台を提供しています」
円安など逆風も多い昨今ですが、輸入増加につながることを期待したいです。
サンタ・バーバラの人気ワイナリー「スター・レーン(Star Lane)」のカベルネ・ソーヴィニヨン2017がうきうきワインの玉手箱で11日1:59までセールになっています。税込み5478円と税抜きならば5000円切る価格。
このワイン、ワイナリー価格で50ドル、米国の小売で安いところでも40ドルしますから、1ドル120円としてもほぼ現地価格の安いところと同じくらい。しかも、ヴィナスのアントニオ・ガッローニは、この2017年を「米国のカベルネの中で読者が出会うことができる最も素晴らしいバリューの一つ」と評しており、92点を付けています。
スター・レーンはサンタ・バーバラのサンタ・イネズ・ヴァレーのサブAVAであるハッピー・キャニオンに位置しています。冷涼なサンタ・リタ・ヒルズから数マイル内陸に入ったところですが、この地域は少し内陸に行くだけで気温が大きく変わるため、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培にも適した土地となっています。2017年は温暖な年だったので、例年よりややリッチな味わいになっているようですが、複雑さもありいいワインです。
このクラスも近い将来7000~8000円くらいになってしまうでしょうから、今のうちに買っておくのが吉だと思います。
このワイン、ワイナリー価格で50ドル、米国の小売で安いところでも40ドルしますから、1ドル120円としてもほぼ現地価格の安いところと同じくらい。しかも、ヴィナスのアントニオ・ガッローニは、この2017年を「米国のカベルネの中で読者が出会うことができる最も素晴らしいバリューの一つ」と評しており、92点を付けています。
スター・レーンはサンタ・バーバラのサンタ・イネズ・ヴァレーのサブAVAであるハッピー・キャニオンに位置しています。冷涼なサンタ・リタ・ヒルズから数マイル内陸に入ったところですが、この地域は少し内陸に行くだけで気温が大きく変わるため、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培にも適した土地となっています。2017年は温暖な年だったので、例年よりややリッチな味わいになっているようですが、複雑さもありいいワインです。
このクラスも近い将来7000~8000円くらいになってしまうでしょうから、今のうちに買っておくのが吉だと思います。
9月に経営破綻が報じられたスプリング・マウンテン・ヴィンヤードですが、売却される可能性が高くなりました(Napa Valley's Spring Mountain Vineyard May Be Sold)。
スプリング・マウンテンには、テレビドラマ「ファルコン・クレスト」で有名になった1885年に建てられたビクトリア様式の家屋「ミラヴァレ」や、約200エーカーのブドウ畑があります。
ワイナリーの借金は2億ドルにも上り、債務返済のためにワイナリーを売却することになりそうです。売却は2023年3月24日までに完了する予定です。
スプリング・マウンテンには、テレビドラマ「ファルコン・クレスト」で有名になった1885年に建てられたビクトリア様式の家屋「ミラヴァレ」や、約200エーカーのブドウ畑があります。
ワイナリーの借金は2億ドルにも上り、債務返済のためにワイナリーを売却することになりそうです。売却は2023年3月24日までに完了する予定です。
カリフォルニアのワイナリーの中でも「変態」という形容詞が一番似合いそうなのがカリン・セラーズ(Kalin Cellars)です。10年以上熟成したワインしか出荷しないという極めてユニークなポリシーで、しかも次に出荷されるのがどのヴィンテージのどのワインなのか、オーナーのテリー・レイトンしか知らないのです。古い順番から出るわけではなく、ヴィンテージは行ったり来たり。畑や品種も様々です。
現行ヴィンテージとして、現在出回っているのは1997年のシャルドネ「キュヴェW」と2000年のピノ・ノワール「キュヴェDD」。
シャルドネのキュヴェWは、リヴァモア・ヴァレーのウェンテ(Wente)のブドウを使ったもの。ウェンテといえば、カリフォルニアのシャルドネのふるさとのようなもの(カリフォルニアで植えられているシャルドネの6割以上はウェンテ・クローンと言われています)。ウェンテ自身が作るシャルドネも非常に美味しく、コスト・パフォーマンスが高いワインでこのブログでも何度も紹介しています。
1997年のキュヴェWは写真でもわかるように色がかなり褐色化しています。上質のシェリーのような味わいですが、酸が非常にきれいに残っているのがちゃんとシャルドネらしさになっています。個人的には「ひねた」味わいが苦手で熟成したシャルドネが美味しい(熟成することによって魅力が増している)と感じることは割と少ないのですが、これは素晴らしいです。
2000年のキュヴェDDはソノマのワイン。インポーター資料には「アレキサンダー・ヴァレーで最も古いピノ・ノワールの単一畑である粘土とシルトに石灰が混じる土壌を持つデモスティニ・ランチのブドウを使用。ロシアン・リヴァーから近いこの畑で灌漑を行わないドライファーミングによって育てられる」と書かれています。
これは「旨味」が素晴らしい。ワインの「旨味」ってこれなんだなと納得するような味わいです。そしてこれも酸がきれい。こちらも「ひねた」感じはありません。
古いワインゆえ、ボトル差もあるでしょうが、少なくとも試飲したものは、これまで試飲したカリン・セラーズのワインの中でも上位に来ると思います。熟成したワインが好きな方は飲む価値大です。
なお、リコルクされていないので、コルクはかなり脆いです。抜栓は注意してください。コルクの両側から差し込んで抜くタイプのコルク抜きを使うのがいいと思います。
しあわせワイン倶楽部です。
ウェンテの今のワインを飲むなら。
現行ヴィンテージとして、現在出回っているのは1997年のシャルドネ「キュヴェW」と2000年のピノ・ノワール「キュヴェDD」。
シャルドネのキュヴェWは、リヴァモア・ヴァレーのウェンテ(Wente)のブドウを使ったもの。ウェンテといえば、カリフォルニアのシャルドネのふるさとのようなもの(カリフォルニアで植えられているシャルドネの6割以上はウェンテ・クローンと言われています)。ウェンテ自身が作るシャルドネも非常に美味しく、コスト・パフォーマンスが高いワインでこのブログでも何度も紹介しています。
1997年のキュヴェWは写真でもわかるように色がかなり褐色化しています。上質のシェリーのような味わいですが、酸が非常にきれいに残っているのがちゃんとシャルドネらしさになっています。個人的には「ひねた」味わいが苦手で熟成したシャルドネが美味しい(熟成することによって魅力が増している)と感じることは割と少ないのですが、これは素晴らしいです。
2000年のキュヴェDDはソノマのワイン。インポーター資料には「アレキサンダー・ヴァレーで最も古いピノ・ノワールの単一畑である粘土とシルトに石灰が混じる土壌を持つデモスティニ・ランチのブドウを使用。ロシアン・リヴァーから近いこの畑で灌漑を行わないドライファーミングによって育てられる」と書かれています。
これは「旨味」が素晴らしい。ワインの「旨味」ってこれなんだなと納得するような味わいです。そしてこれも酸がきれい。こちらも「ひねた」感じはありません。
古いワインゆえ、ボトル差もあるでしょうが、少なくとも試飲したものは、これまで試飲したカリン・セラーズのワインの中でも上位に来ると思います。熟成したワインが好きな方は飲む価値大です。
なお、リコルクされていないので、コルクはかなり脆いです。抜栓は注意してください。コルクの両側から差し込んで抜くタイプのコルク抜きを使うのがいいと思います。
しあわせワイン倶楽部です。
ウェンテの今のワインを飲むなら。
アカデミー・デュ・ヴァンで開催された、イスラエルワインのマスタークラスを受講しました。講師はイスラエルワインのアンバサダーとして活動しているタル・サンダーランド・コーヘンさん。
これまで見つかっている最も古いブドウの種は紀元前8000年頃のもので、東地中海で発見されています。実際にイスラエルでも紀元前1600年頃のワインセラーが発見されています。紀元前700年から250年頃のヘレニズム時代がイスラエルにおけるワインの黄金時代だったといいます。
ただ、イスラエルは長らくイスラム教徒の住む地域であり700年から1850年までの1000年以上、酒類の製造が禁止されていました。新たなワイナリーができたのは1870年で、そこからイスラエルの近代ワイン史が始まります。つまりイスラエルはワインの起源に近いオールド・ワールドでありながら、ワイン産業という意味ではカリフォルニアとあまり変わらない時期からのスタートなのです。
現在作られているワインを見ても、いくつか土着品種はありますが、メインとなるのはカベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種です。また、EUのようなワイン法はなく、作りたい品種を作りたいように育てて醸造できます。醸造についてもルールはほとんどないようです。
イスラエルワインの品質向上が始まったのは1983年から。この年、UCデーヴィスのコーネリアス・オウがイスラエルを訪問したのをきっかけに、ゴランハイツ・ワイナリーが生まれたのがそのきっかけとなりました。つまりカリフォルニアからイスラエルへの技術の逆輸入的なことが起こっていたのです。
それで思い出したのですが、イスラエルではサスティナブルの認定に、カリフォルニアのローダイで作られたローダイ・ルールズを採用しています。今もそういったイスラエルとカリフォルニアの交流があるのは面白いと思います。
イスラエルの気候は地中海気候。砂漠もあり基本的には暑いところですが、最主要産地であるガリラヤ地方は標高500~800mと標高が高いので涼しくなっているようです。
12種のワインを試飲しました。最初の2種だけ白ワイン、後は赤です。白はソーヴィニヨン・ブランと、ゲヴェルツトラミネールとソーヴィニヨン・ブランのブレンド。アルコール度数はそれぞれ11.5%、12%とかない低く。味わいも酸がキリッとしてエレガント。こんなワインができるんだとかなり驚きました(もしかしたら加水と加酸によるのかもしれませんが)。
上の写真はArgaman(アルガマン)という品種のもの。SouzaoとCarignanの交配品種だそうです。タンニン強く、ブルーベリーやチョコレートの濃厚な風味、腐葉土のような香りもあります。
このワインはジンファンデル85%、シラーズ10%、プティ・シラー5%という構成。ジンファンデルでなで肩ボトルに入れるのも珍しいです。
フローラルな香り、レッドチェリーなど赤果実の風味があり、カリフォルニアのジンファンデルと比べると非常にエレガントな作り。酸がきれいなのも印象的です。こんなジンファンデルがあるのかと驚きました。
カベルネ・ソーヴィニヨン90%とメルロー10%のブレンド。濃厚でリッチだけどバランスがいいワイン。入手困難なワインだそうです。
シラー100%のワイン。アルコール度数は15%もあります。非常に濃厚でスパイシー。濃い系のシラー(シラーズ)が好きな人にははまると思います。とてもおいしい。
イスラエルワインというとヤルデンが有名で、受講生の多くもヤルデンだけは知っているという人が多かったようです。今回試飲したワインは講師が持ってきたもので残念ながら日本では未発売。ちなみに、コストコには結構イスラエルワインがあるそうです。
今回のセミナー、また飲みたいと思うワインも多く、イスラエルワインのレベルの高さもわかりました。また今後に期待したいと思います。
ナパの老舗ワイナリー「ハイツ・セラー(Heitz Cellar)」のオーナーであるローレンス・ファミリー・ワイン・エステーツが、ボルドーのマルゴーにある格付け第2級のワイナリー「シャトー・ラスコンブ」を買収しました。ローレンスにとっては初めての欧州における取り組みです。
ローレンスはハイツのほか、米国ではBurgess Cellars、Ink Grade、Stony Hill Vineyardを保有。老舗のワイナリーを中心にポートフォリオを広げています。
そういう意味ではボルドーの2級ワイナリーを買うというのも筋道が通っているような気がします。今回の買収の詳細は明らかではないですが、2011年に前オーナーのMACSFが購入した際は2億8000万ドルだったそうです。
ローレンスは2018年にハイツ・セラーを購入。その後畑の購入などを行っています。
ローレンスはハイツのほか、米国ではBurgess Cellars、Ink Grade、Stony Hill Vineyardを保有。老舗のワイナリーを中心にポートフォリオを広げています。
そういう意味ではボルドーの2級ワイナリーを買うというのも筋道が通っているような気がします。今回の買収の詳細は明らかではないですが、2011年に前オーナーのMACSFが購入した際は2億8000万ドルだったそうです。
ローレンスは2018年にハイツ・セラーを購入。その後畑の購入などを行っています。