最初は3選にしようと思っていたのですが、柳屋の福袋は今年は早々に売り切れていました。コロナ禍で宅飲みが増えているからでしょうか。
しあわせワイン倶楽部も初の福袋発売です。定価総額3万3000円以上が1万9800円(税別)と4割以上の割引となっています。中身は伏せられていますが、基本的には普段のラインアップに入っていないワインを使うという柳屋スタイル(一部、売っているワインの大幅値引きもあるそうです)。8種類の中から6本を店側が選ぶ形ですが、白ワイン多めか赤ワイン多めを選べます。
もうひとつのお薦めは、定番のウメムラ。ここは内容が決まっておらず、リクエストに応じて店が選ぶというスタイル。価格帯や本数はかなりたくさん用意されています。もちろんカリフォルニアワインだけというのも可能です。値段的に問題がなければリクエストを具体的に入れることもできます。例えば6本8万8000円の福袋を選んで、1本は3万円台のダイヤモンドクリークにしてもらうといったこともできるはず。2万円の福袋に5万円のワインをリクエストみたいなのはもちろんだめですが。買いたいワインに福袋でおまけが付いてくると考えて頼んでみるのもありでしょう。6本で3万3000円とか2万2000円あたりが最初に試すならよさそうな気がします。
しあわせワイン倶楽部も初の福袋発売です。定価総額3万3000円以上が1万9800円(税別)と4割以上の割引となっています。中身は伏せられていますが、基本的には普段のラインアップに入っていないワインを使うという柳屋スタイル(一部、売っているワインの大幅値引きもあるそうです)。8種類の中から6本を店側が選ぶ形ですが、白ワイン多めか赤ワイン多めを選べます。
もうひとつのお薦めは、定番のウメムラ。ここは内容が決まっておらず、リクエストに応じて店が選ぶというスタイル。価格帯や本数はかなりたくさん用意されています。もちろんカリフォルニアワインだけというのも可能です。値段的に問題がなければリクエストを具体的に入れることもできます。例えば6本8万8000円の福袋を選んで、1本は3万円台のダイヤモンドクリークにしてもらうといったこともできるはず。2万円の福袋に5万円のワインをリクエストみたいなのはもちろんだめですが。買いたいワインに福袋でおまけが付いてくると考えて頼んでみるのもありでしょう。6本で3万3000円とか2万2000円あたりが最初に試すならよさそうな気がします。
UCデーヴィスでワイン造りを学んだ平林園枝さんがカリフォルニアで作るワイン「シックス・クローヴズ」。3ヴィンテージ目の2019年は、前ヴィンテージに続いてのスティーブ・マサイアソンの畑「リンダ・ヴィスタ」のシャルドネに加えて、プリミティーボ(ジンファンデル)とレッド・ブレンドという構成。どれもきれいな酸が特徴のエレガントなワイン。一般的なカリフォルニアワインをイメージして飲むと驚くようなワインです。
シャルドネは柑橘系の風味に酸がきれいに伸びてくる印象のワイン。白い花の香り。たおやかでしなやかなワインです。濃厚系でないシャルドネを求めているなら、非常にオススメです。
プリミティーボは個人的にはこのヴィンテージのイチオシ。全房発酵というのはジンファンデルではかなり珍しいのではないでしょうか。ふくよかで赤系のピュアな果実味があり、酸がしっかりしているのと同時に、味に深みもありバランスもいいです。一般的なジンファンデルの味わいとは大きく異なりますが、非常にレベルの高いワイン。ピノ・ノワール好きな人に飲んでほしい。
レッド・ブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローという、いわゆるボルドーブレンドの構成です。なんと畑はソノマとナパの南端に当たるロス・カーネロス(ソノマ側)にあります。海に近く冷涼なため、ブドウの糖度はあまり上がりません。糖度が22度とカリフォルニアにしては低い状態で収穫しています。冷涼感あふれる味わい。ブラインドで飲んだらカベルネ・ソーヴィニヨンが入っているとは思わないような気がします。むしろ上質なバローロに似ているような気がしました。
どれも園枝さんらしさがしっかりでたワイン。カリフォルニアワインの濃いイメージとは対極的ですが、和食にも合わせやすいですし、おせちにも合いそうです。
シャルドネは柑橘系の風味に酸がきれいに伸びてくる印象のワイン。白い花の香り。たおやかでしなやかなワインです。濃厚系でないシャルドネを求めているなら、非常にオススメです。
プリミティーボは個人的にはこのヴィンテージのイチオシ。全房発酵というのはジンファンデルではかなり珍しいのではないでしょうか。ふくよかで赤系のピュアな果実味があり、酸がしっかりしているのと同時に、味に深みもありバランスもいいです。一般的なジンファンデルの味わいとは大きく異なりますが、非常にレベルの高いワイン。ピノ・ノワール好きな人に飲んでほしい。
レッド・ブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローという、いわゆるボルドーブレンドの構成です。なんと畑はソノマとナパの南端に当たるロス・カーネロス(ソノマ側)にあります。海に近く冷涼なため、ブドウの糖度はあまり上がりません。糖度が22度とカリフォルニアにしては低い状態で収穫しています。冷涼感あふれる味わい。ブラインドで飲んだらカベルネ・ソーヴィニヨンが入っているとは思わないような気がします。むしろ上質なバローロに似ているような気がしました。
どれも園枝さんらしさがしっかりでたワイン。カリフォルニアワインの濃いイメージとは対極的ですが、和食にも合わせやすいですし、おせちにも合いそうです。
ワイン・エンスージアスト誌でお買い得な「ベストバイ100」が発表されています(Top 100 Best Buys of 2020 | Wine Enthusiast)。
日本に入っているカリフォルニアワインで最上位は13位に入ったボーグルのオールド・ヴァイン・ジンファンデル2017。個人的にもボーグルならこれか「ファントム」が一押しなので、わかります。レイティングは91点。
ハーンのローヌ系赤ブレンド「GSM」。ハーンもコスパ系で間違いのないブランドです。
ケンダル・ジャクソンのヴィントナーズ・リザーブ・ソーヴィニヨン・ブラン。
クライン・ヴィオニエ2019。クラインもコスパいいワインたくさん作っています。
オレゴンのソーコル・ブロッサーのNo.9というワイン。ラベルもちょっとおしゃれです。
日本に入っているカリフォルニアワインで最上位は13位に入ったボーグルのオールド・ヴァイン・ジンファンデル2017。個人的にもボーグルならこれか「ファントム」が一押しなので、わかります。レイティングは91点。
ハーンのローヌ系赤ブレンド「GSM」。ハーンもコスパ系で間違いのないブランドです。
ケンダル・ジャクソンのヴィントナーズ・リザーブ・ソーヴィニヨン・ブラン。
クライン・ヴィオニエ2019。クラインもコスパいいワインたくさん作っています。
オレゴンのソーコル・ブロッサーのNo.9というワイン。ラベルもちょっとおしゃれです。
しあわせワイン倶楽部にオーベール(Aubert)のピノ・ノワールUVヴィンヤード2018が入荷しています。
今年のワインスペクテーター年間トップ100で2位に入ったワインそのものです。スペクテーターでのレイティングは95ですが、ワイン・アドヴォケイトでは98+とさらに高い評価。オーベールのピノ・ノワールの中でもストラクチャーがあり、しっかりした味わいのようです。
輸入元は完売で、輸入量も少ないので、お早めに。
オーベールにはUV-SLというピノ・ノワールもありますが、こちらは別の畑。どちらもUV(故ユリシス・ヴァルデス)の作った畑でヴァルデス家が管理していますが、UV-SLの方がより冷涼なところにあります。ヴィナスではUV-SLの方が高い評価になっています。
今年のワインスペクテーター年間トップ100で2位に入ったワインそのものです。スペクテーターでのレイティングは95ですが、ワイン・アドヴォケイトでは98+とさらに高い評価。オーベールのピノ・ノワールの中でもストラクチャーがあり、しっかりした味わいのようです。
輸入元は完売で、輸入量も少ないので、お早めに。
ソノマのペタルマ・ギャップはギャップという名前が付いているように谷間を通じて太平洋からの強い風が年中吹き付けるところ。そのため、冷涼な地域でありながら、ストラクチャーのしっかりしたワインができます。
CASA(カーサ)は、ケラー・エステートのややカジュアル・ライン。ケラーの現在日本に入ってきているのはオールド・ヴィンテージで、良質なワインで非常に格安ですが、ペタルマ・ギャップらしさというよりはエレガントさが出ています。それに対してCASAはペタルマ・ギャップらしさがしっかりと出たワイン。
2019年のシャルドネは青りんごや洋梨など爽やか系の果実味にクリーム・ブリュレのようなリッチさもある味わい。2018年のピノ・ノワールはレッド・チェリーやレッド・プラム、ストロベリーのきれいな味わい。果実味だけでなくしっかりとしたストラクチャーもあり美味しいです。お薦めです。
CASA(カーサ)は、ケラー・エステートのややカジュアル・ライン。ケラーの現在日本に入ってきているのはオールド・ヴィンテージで、良質なワインで非常に格安ですが、ペタルマ・ギャップらしさというよりはエレガントさが出ています。それに対してCASAはペタルマ・ギャップらしさがしっかりと出たワイン。
2019年のシャルドネは青りんごや洋梨など爽やか系の果実味にクリーム・ブリュレのようなリッチさもある味わい。2018年のピノ・ノワールはレッド・チェリーやレッド・プラム、ストロベリーのきれいな味わい。果実味だけでなくしっかりとしたストラクチャーもあり美味しいです。お薦めです。
今年話題になったカリフォルニアワインの一つがアルタ・マリア(Alta Maria)。全房発酵をしているということで「ロマネ・コンティと同じ作り方」とWeb記事で取り上げられて爆発的に売れました。
まあ、間違ったことは言っていないのですし、アルタ・マリアが美味しいのは確かで私も何度も飲んでいるワインではあり、売れてくれるのは嬉しいのですが、ちょっと微妙な気持ちになったところもないとは言えず……。
ともかく売れたおかげか、リザーブ(レゼルヴァ)版も国内に入ってきています。
アルタ・マリアは元々オンティヴェロス・ヴィンヤードのオーナーであるジェームズ・オンティヴェロスが始めたワイナリーですが、リザーブは、オンティヴェロス・ヴィンヤードの中のマルティニ・クローンを使った「クラーク・アンド・テレフォン・ブロック」のブドウだけを使ったもの。彼のもうひとつのワイナリーがネイティヴ9(カリフォルニアで9世代目になることから付けた名前)で、ここはかつてのIPOB(イン・パースート・オブ・バランス=バランス追求派)に所属していた実力のあるワイナリー。その畑の中でも特定のブロックだけを使っているわけですから位置づけ的にはネイティブ9のピノ・ノワールよりもさらに高級版といってもいいのかもしれません(価格はこちらの方が安いですが)。
こちらは全房発酵していないとのことですが、非常に複雑味がある味わいで、リザーブの名に恥じないワインです。
こちらは通常版。ショップはどちらも「しあわせワイン倶楽部」です。
まあ、間違ったことは言っていないのですし、アルタ・マリアが美味しいのは確かで私も何度も飲んでいるワインではあり、売れてくれるのは嬉しいのですが、ちょっと微妙な気持ちになったところもないとは言えず……。
ともかく売れたおかげか、リザーブ(レゼルヴァ)版も国内に入ってきています。
アルタ・マリアは元々オンティヴェロス・ヴィンヤードのオーナーであるジェームズ・オンティヴェロスが始めたワイナリーですが、リザーブは、オンティヴェロス・ヴィンヤードの中のマルティニ・クローンを使った「クラーク・アンド・テレフォン・ブロック」のブドウだけを使ったもの。彼のもうひとつのワイナリーがネイティヴ9(カリフォルニアで9世代目になることから付けた名前)で、ここはかつてのIPOB(イン・パースート・オブ・バランス=バランス追求派)に所属していた実力のあるワイナリー。その畑の中でも特定のブロックだけを使っているわけですから位置づけ的にはネイティブ9のピノ・ノワールよりもさらに高級版といってもいいのかもしれません(価格はこちらの方が安いですが)。
こちらは全房発酵していないとのことですが、非常に複雑味がある味わいで、リザーブの名に恥じないワインです。
ワイン・スペクテーターで昨年2位、今年も4位と2年連続上位の快挙をなしとげたマヤカマス(Mayacamas)のカベルネ・ソーヴィニヨン。今年4位に入った2016ヴィンテージが入荷しています。昨年2位の2015年もまだありますから、両方買って比べてみるのもいいかもしれいません。
ちなみにどちらも評価は96点。ちなみにヴィナスでは2015が97+で、2016はなんと99点! ヴィナスの2016年のカリフォルニアの評価では100点が10本、99点が9本。アイズリーやプロモントリー、エイブリュー・マドローナ・ランチ、ダラ・ヴァッレ・マヤといったそうそうたるワインと同レベルですが、このなかでは圧倒的に低価格です。
マヤカマスのワインは典型的な「山カベ」のスタイル。タニックで酸が高く、長熟に耐える作りです。ワイン・スペクテーターでは以前はこのタイプはあまり高く評価されておらず、2010年以前のヴィンテージでは90点を超えたのは2回しかありません(どちらも1970年代のワインが1990年代に評価されたもの)。現在のカリフォルニアワイン担当のジェームズ・モールズワースに変わってから高評価が連発するようになりました。ここのスタイルは以前から変わっていないので、ワインがよくなったというよりも担当者による違いの面が大きそうです。
また、ユーザーの好みも変わってきているといいます。以前のようにビッグなワインばかりがもてはやされるのではなく、酸がしっかりしたようなワインも若者などが好むようになってきているのが評価を押し上げている要素の一つかもしれません。
2013年にオーナーが変わり、以前よりも投資ができるようになったことも全体のレベルを上げています。注目のワイナリーといっていいだろうと思います。
ショップはどちらもカリフォルニアワインあとりえです。
ちなみにどちらも評価は96点。ちなみにヴィナスでは2015が97+で、2016はなんと99点! ヴィナスの2016年のカリフォルニアの評価では100点が10本、99点が9本。アイズリーやプロモントリー、エイブリュー・マドローナ・ランチ、ダラ・ヴァッレ・マヤといったそうそうたるワインと同レベルですが、このなかでは圧倒的に低価格です。
マヤカマスのワインは典型的な「山カベ」のスタイル。タニックで酸が高く、長熟に耐える作りです。ワイン・スペクテーターでは以前はこのタイプはあまり高く評価されておらず、2010年以前のヴィンテージでは90点を超えたのは2回しかありません(どちらも1970年代のワインが1990年代に評価されたもの)。現在のカリフォルニアワイン担当のジェームズ・モールズワースに変わってから高評価が連発するようになりました。ここのスタイルは以前から変わっていないので、ワインがよくなったというよりも担当者による違いの面が大きそうです。
また、ユーザーの好みも変わってきているといいます。以前のようにビッグなワインばかりがもてはやされるのではなく、酸がしっかりしたようなワインも若者などが好むようになってきているのが評価を押し上げている要素の一つかもしれません。
2013年にオーナーが変わり、以前よりも投資ができるようになったことも全体のレベルを上げています。注目のワイナリーといっていいだろうと思います。
ショップはどちらもカリフォルニアワインあとりえです。
セインツベリー(Saintsbury)の10年以上熟成した単一畑ものが、現行のAVAものと変わらないくらいの格安で出ています。
シャルドネとピノ・ノワール、シラーの3種あります。
一番の目玉はシャルドネでしょう。2006年のブラウンランチです。ブラウンランチはセインツベリーのフラッグシップの畑。それが7000円台は安いです。試飲しましたが、洋梨の風味に、濡れた石、熟成によるナッツの風味が加わり、非常に美味しいです。
ピノ・ノワールは2008年のリー・ヴィンヤード。キノコや土、タバコなど熟成による風味が支配的です。非常に複雑な味わい。好き嫌いは分かれると思いますが熟成好きの人にはお薦めです。
シラーは2007年のロジャーズ・クリーク・ヴィンヤード。個人的には3種の中でこれが一番お薦めです。ホワイトペッパーなどのスパイス、皮革、ブルーベリー、ブラックベリー、非常に複雑な味わい。北ローヌ系のシラーです。これ、4000円台はすごくお買い得です。
シャルドネとピノ・ノワール、シラーの3種あります。
一番の目玉はシャルドネでしょう。2006年のブラウンランチです。ブラウンランチはセインツベリーのフラッグシップの畑。それが7000円台は安いです。試飲しましたが、洋梨の風味に、濡れた石、熟成によるナッツの風味が加わり、非常に美味しいです。
ピノ・ノワールは2008年のリー・ヴィンヤード。キノコや土、タバコなど熟成による風味が支配的です。非常に複雑な味わい。好き嫌いは分かれると思いますが熟成好きの人にはお薦めです。
シラーは2007年のロジャーズ・クリーク・ヴィンヤード。個人的には3種の中でこれが一番お薦めです。ホワイトペッパーなどのスパイス、皮革、ブルーベリー、ブラックベリー、非常に複雑な味わい。北ローヌ系のシラーです。これ、4000円台はすごくお買い得です。
カリフォルニアのスパークリング・ワイン、なぜか日本での実売価格が米国よりも安いものがいろいろあります。プレステージなシャンパーニュより美味しいとはいいませんが、普通のシャンパーニュと比べたらカリフォルニアのスパークリング・ワインも十分イケてると思います。泡が欲しくなる季節、どうせ買うならお得に買いたいですね。なお、米国での実売価格はワイン・サーチャーでの平均価格を参照しています。また、これは税抜きですが、国内価格は税込みです。
フランスのルイ・ロデレールがアンダーソン・ヴァレーに作ったロデレール・エステート(Roederer Estate)。
ここの最高峰「エルミタージュ」は米国での実売価格が52ドルに対し、国内では5700円台から。安いです。ロゼも米国72ドルについて国内では7400円台から。こちらのほうがさらに格安になっています。
テタンジェがナパに作ったドメーヌ・カーネロス。ここのロゼ・キュベ・ポンパドールは米国40ドルに対して国内では4500円台から。ほぼ同等価格です。
ここで一番お買い得なのはフラッグシップの「ル・レーヴ」。米国では100ドルを超える高級スパークリングワインなのになぜか国内は7000円台と全然安くなっています。お買い得度ではこれが一番。
グロリア・フェラーのブラン・ド・ブランは米国21ドルが2300円台。ブラン・ド・ノワールも同価格です。個人的にはブラン・ド・ノワールが好きです。さらにここのフラッグシップのロイヤルキュベは米国32ドルが3300円。かなり安いです。
フランスのルイ・ロデレールがアンダーソン・ヴァレーに作ったロデレール・エステート(Roederer Estate)。
ここの最高峰「エルミタージュ」は米国での実売価格が52ドルに対し、国内では5700円台から。安いです。ロゼも米国72ドルについて国内では7400円台から。こちらのほうがさらに格安になっています。
テタンジェがナパに作ったドメーヌ・カーネロス。ここのロゼ・キュベ・ポンパドールは米国40ドルに対して国内では4500円台から。ほぼ同等価格です。
ここで一番お買い得なのはフラッグシップの「ル・レーヴ」。米国では100ドルを超える高級スパークリングワインなのになぜか国内は7000円台と全然安くなっています。お買い得度ではこれが一番。
グロリア・フェラーのブラン・ド・ブランは米国21ドルが2300円台。ブラン・ド・ノワールも同価格です。個人的にはブラン・ド・ノワールが好きです。さらにここのフラッグシップのロイヤルキュベは米国32ドルが3300円。かなり安いです。
タコのラベルで話題を呼んだ「カーボニスト(Carboniste)」から今度はサバのスパークリング(ペットナット)が登場しました(タコラベルは「ゴージャスなピゾーニ・ピゾーニ、華麗なゲイリーズなどを試飲」で紹介しています)。
タコの方がアルバリーニョで、瓶詰め時に糖分と酵母を足して瓶内二次発酵も行っているのに対し、サバはピノ・グリジオで一次発酵の途中で瓶詰めして瓶内で発酵が続くことによって炭酸ガスが生まれる「ペットナット」の方式で作っています。タコも3.5気圧と普通のスパークリングワインと比べると低くなっていましたが、おそらくサバはもっと低いのではないかと思います(実はサバの方が高く4.5気圧だそうです)。どちらもアルコール度数11%台と低いのですっきり飲みやすいワインでしょう。山本昭彦氏はタコのスパークリングを「最高の寿司ワイン」と評しています。
タコの方がアルバリーニョで、瓶詰め時に糖分と酵母を足して瓶内二次発酵も行っているのに対し、サバはピノ・グリジオで一次発酵の途中で瓶詰めして瓶内で発酵が続くことによって炭酸ガスが生まれる「ペットナット」の方式で作っています。タコも3.5気圧と普通のスパークリングワインと比べると低くなっていましたが、おそらくサバはもっと低いのではないかと思います(実はサバの方が高く4.5気圧だそうです)。どちらもアルコール度数11%台と低いのですっきり飲みやすいワインでしょう。山本昭彦氏はタコのスパークリングを「最高の寿司ワイン」と評しています。
ト・カロンと聞くとつい熱くなってしまうアンディです。
銘醸畑ひしめくナパの中でも、もしグラン・クリュの畑を選ぶとしたら100%確実にその中に入るのがオークヴィルのト・カロン・ヴィンヤード。ト・カロンの話を始めると大変なことになる(アカデミー・デュ・ヴァンのクラスでも30分くらいト・カロンについて喋り倒したこともありました)ので、細かいことは「トカロン・ヴィンヤードの謎を解く【保存版】」を読んでいただくとして、ものすごく端折って言うと、今はト・カロンと名の付く畑はコンステレーション・ブランズがオーナーで、ロバート・モンダヴィやオーパス・ワンが使っているト・カロンと、ベクストファー家が管理するベクストファー・ト・カロンの2つだけとなっています。
ベクストファー・ト・カロンは、これまでワイン・アドヴォケイトで28本もの満点ワインを輩出した畑。ここを有名にした立役者といっても過言ではないのが、シュレーダーです。シュレーダーはベクストファー・ト・カロンの中でもカベルネ・ソーヴィニヨンのクローンごとに醸造するなど何種類ものワインを作っていずれも超高評価となっていました。
コンステレーションの方のト・カロンはベクストファー・ト・カロンの何倍もの面積がありますが、これまでモンダヴィとオーパス・ワン(オーパス・ワンには専用のブロックがあります)しか使っていませんでした。
しかし、その状況が変わりました。シュレーダーの創設者フレッド・シュレーダーが2017年にワイナリーをコンステレーション・ブランズに売却し、シュレーダーもモンダヴィと同じコンステレーション傘下のワイナリーとなったのです。これでシュレーダーも従来のベクストファー・ト・カロンだけでなく、モンダヴィのト・カロンからもワインを造れるようになったのです。
さらに、コンステレーション・ブランズはト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーというブランドを設立、著名ワインメーカーのアンディ・エリクソンを迎えてト・カロン最高のワインを作ることを狙います。2016年が最初のヴィンテージとなります。
おそらく、コンステレーションとしてはモンダヴィのト・カロンで100点ワインが一つもないのを気にし100点を取りに来た、そんな感じではないかと思います。
長い長い前置きでしたが、この12月、ついにシュレーダーの「モンダヴィ・ト・カロン」を使ったワインと、アンディ・エリクソンのト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーのワイン両方が日本に入ってきたのです。
シュレーダーは「モナスタリー・ブロック」というト・カロンの中でも最上と言われるブロック。2017年が最初のヴィンテージでワイン・アドヴォケイトで97+。ト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーはワイン・スペクテーターで96。これは2017年のナパのカベルネ・ソーヴィニヨンの中ではトップになります。こちらは私も試飲をしましたが、濃厚でありながら非常にバランスのいいワイン。舌を巻きました。ちなみにワイン名の「Highest Beauty」は「To Kalon」を英語にしたものです。
ナパ・カベを極めるなら、これはどちらも飲んでおきたいワインでしょう。特にト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーはデザインもいいし、値段もオーパスワンより安い。お薦めです。
以下2つ、ショップはどちらもカリフォルニアワインあとりえです。
ついでにもう一つご紹介。シュレーダーのセカンド格である「ダブル・ダイヤモンド」も今回日本上陸です。1万円台でシュレーダーの片鱗が味わえるかなりお得なワイン。こちらも今回、ベクストファー・ト・カロンだけでなくモンダヴィ・ト・カロンのブドウが加わっています。こちらも試飲しましたが、リッチで深みのある味わい。価格以上の満足度があります。ショップは柳屋です。
銘醸畑ひしめくナパの中でも、もしグラン・クリュの畑を選ぶとしたら100%確実にその中に入るのがオークヴィルのト・カロン・ヴィンヤード。ト・カロンの話を始めると大変なことになる(アカデミー・デュ・ヴァンのクラスでも30分くらいト・カロンについて喋り倒したこともありました)ので、細かいことは「トカロン・ヴィンヤードの謎を解く【保存版】」を読んでいただくとして、ものすごく端折って言うと、今はト・カロンと名の付く畑はコンステレーション・ブランズがオーナーで、ロバート・モンダヴィやオーパス・ワンが使っているト・カロンと、ベクストファー家が管理するベクストファー・ト・カロンの2つだけとなっています。
ベクストファー・ト・カロンは、これまでワイン・アドヴォケイトで28本もの満点ワインを輩出した畑。ここを有名にした立役者といっても過言ではないのが、シュレーダーです。シュレーダーはベクストファー・ト・カロンの中でもカベルネ・ソーヴィニヨンのクローンごとに醸造するなど何種類ものワインを作っていずれも超高評価となっていました。
コンステレーションの方のト・カロンはベクストファー・ト・カロンの何倍もの面積がありますが、これまでモンダヴィとオーパス・ワン(オーパス・ワンには専用のブロックがあります)しか使っていませんでした。
しかし、その状況が変わりました。シュレーダーの創設者フレッド・シュレーダーが2017年にワイナリーをコンステレーション・ブランズに売却し、シュレーダーもモンダヴィと同じコンステレーション傘下のワイナリーとなったのです。これでシュレーダーも従来のベクストファー・ト・カロンだけでなく、モンダヴィのト・カロンからもワインを造れるようになったのです。
さらに、コンステレーション・ブランズはト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーというブランドを設立、著名ワインメーカーのアンディ・エリクソンを迎えてト・カロン最高のワインを作ることを狙います。2016年が最初のヴィンテージとなります。
おそらく、コンステレーションとしてはモンダヴィのト・カロンで100点ワインが一つもないのを気にし100点を取りに来た、そんな感じではないかと思います。
長い長い前置きでしたが、この12月、ついにシュレーダーの「モンダヴィ・ト・カロン」を使ったワインと、アンディ・エリクソンのト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーのワイン両方が日本に入ってきたのです。
シュレーダーは「モナスタリー・ブロック」というト・カロンの中でも最上と言われるブロック。2017年が最初のヴィンテージでワイン・アドヴォケイトで97+。ト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーはワイン・スペクテーターで96。これは2017年のナパのカベルネ・ソーヴィニヨンの中ではトップになります。こちらは私も試飲をしましたが、濃厚でありながら非常にバランスのいいワイン。舌を巻きました。ちなみにワイン名の「Highest Beauty」は「To Kalon」を英語にしたものです。
ナパ・カベを極めるなら、これはどちらも飲んでおきたいワインでしょう。特にト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーはデザインもいいし、値段もオーパスワンより安い。お薦めです。
以下2つ、ショップはどちらもカリフォルニアワインあとりえです。
ついでにもう一つご紹介。シュレーダーのセカンド格である「ダブル・ダイヤモンド」も今回日本上陸です。1万円台でシュレーダーの片鱗が味わえるかなりお得なワイン。こちらも今回、ベクストファー・ト・カロンだけでなくモンダヴィ・ト・カロンのブドウが加わっています。こちらも試飲しましたが、リッチで深みのある味わい。価格以上の満足度があります。ショップは柳屋です。
「葡萄畑ココス」でケラー・エステートの熟成ピノ・ノワールが2割引のセールになっています。期間は12月11日の1時59分まで。
ケラー・エステートは強風で知られるペタルマ・ギャップで冷涼感あるワインを造るワイナリーです。ピノ・ノワールやシャルドネの掘り出し物が2019年から国内市場に出回っています。冷涼系ピノ・ノワールの中では最もお買い得なワインの一つです。
今回はクローン115とクローン777に限定したワイン。クローン115は香りとストラクチャーに特徴があり、クローン777はフィネスとパワーを併せ持ったクローンだとのこと(ソース:A Wine Geek’s Guide to Pinot Noir Clones Around the World | Wine Enthusiast Magazine)。
ヴィンテージはどちらも2005年。15年熟成したワインがこの価格というのも貴重です。
また、同じく限定セール品にヴィジョン・セラーズのロゼラズ・ピノ・ノワール2002も出ています。ロゼラズのここまで熟成したものは飲んだことありませんが、少なくとも10年くらいは非常にきれいに熟成するワインだと思います。サンタ・ルシア・ハイランズの中でもピゾーニ、ゲイリーズと並ぶ人気の畑。
なお、いずれも数は非常に少ないので売り切れていたらごめんなさい。
こちらはレギュラー版のケラーです。
ケラー・エステートは強風で知られるペタルマ・ギャップで冷涼感あるワインを造るワイナリーです。ピノ・ノワールやシャルドネの掘り出し物が2019年から国内市場に出回っています。冷涼系ピノ・ノワールの中では最もお買い得なワインの一つです。
今回はクローン115とクローン777に限定したワイン。クローン115は香りとストラクチャーに特徴があり、クローン777はフィネスとパワーを併せ持ったクローンだとのこと(ソース:A Wine Geek’s Guide to Pinot Noir Clones Around the World | Wine Enthusiast Magazine)。
ヴィンテージはどちらも2005年。15年熟成したワインがこの価格というのも貴重です。
また、同じく限定セール品にヴィジョン・セラーズのロゼラズ・ピノ・ノワール2002も出ています。ロゼラズのここまで熟成したものは飲んだことありませんが、少なくとも10年くらいは非常にきれいに熟成するワインだと思います。サンタ・ルシア・ハイランズの中でもピゾーニ、ゲイリーズと並ぶ人気の畑。
なお、いずれも数は非常に少ないので売り切れていたらごめんなさい。
こちらはレギュラー版のケラーです。
X JapanのYoshikiがプロデュースする「Y by Yoshiki」のニューリリースが3日、解禁になりました。
カリフォルニア名のカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネは引き続きありますが、今回はそれにロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールとシャルドネが加わっています。また、ナパのオークヴィルのカベルネ・ソーヴィニョンもあります。ピノ・ノワールは楽天ではすべて売り切れのようですが…
こちらは、記事執筆時点ではまだ在庫あります。
2017 ( Y by YOSHIKI )ワイ・バイ・ヨシキ ピノ・ノワール ロシアンリヴァーヴァレー|ワイン通販のワイン蔵オンラインストア|カリフォルニアワイン専門店
RRVのシャルドネはまだあるようですが、ショップごとの割当がかなり少ないので、お早めに。
カリフォルニア名のカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネは引き続きありますが、今回はそれにロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールとシャルドネが加わっています。また、ナパのオークヴィルのカベルネ・ソーヴィニョンもあります。ピノ・ノワールは楽天ではすべて売り切れのようですが…
こちらは、記事執筆時点ではまだ在庫あります。
2017 ( Y by YOSHIKI )ワイ・バイ・ヨシキ ピノ・ノワール ロシアンリヴァーヴァレー|ワイン通販のワイン蔵オンラインストア|カリフォルニアワイン専門店
RRVのシャルドネはまだあるようですが、ショップごとの割当がかなり少ないので、お早めに。
柳屋で毎年恒例の年末福袋の販売が始まっています。
・余り物は入れない
・銘柄は非公開
でニューワールド5本で9999円のセット。希望小売価格合計は1万6800円ですから、約4割引きとかなり頑張った価格です。
もちろん内容は毎年変わりますが、今回は
4500円のナパ・カベ
4000円のソノマ・ピノ
3500円のアルゼンチンマルベック
2300円のジンファンデル
2500円の新樽100%シャルドネ
となっています。マルベック以外はすべてカリフォルニアからです。かなりいい感じのセレクションですね。個人的には普段飲まないマルベックが惹かれます。
ちなみに、こちらのワインを2本買うと全部で12本まで送料無料。福袋2セット買って、これ2本というのもありかも。
・余り物は入れない
・銘柄は非公開
でニューワールド5本で9999円のセット。希望小売価格合計は1万6800円ですから、約4割引きとかなり頑張った価格です。
もちろん内容は毎年変わりますが、今回は
4500円のナパ・カベ
4000円のソノマ・ピノ
3500円のアルゼンチンマルベック
2300円のジンファンデル
2500円の新樽100%シャルドネ
となっています。マルベック以外はすべてカリフォルニアからです。かなりいい感じのセレクションですね。個人的には普段飲まないマルベックが惹かれます。
ちなみに、こちらのワインを2本買うと全部で12本まで送料無料。福袋2セット買って、これ2本というのもありかも。