このシリーズ、最終回はIPOBコア・メンバーの一人、ラジャ・パーです。

Rajat Parr

関連記事:
驚! IPOBが年内に活動を終了へ
IPOB解散――メンバーはどう受け止めたか(スティーブ・マサイアソン)
IPOB解散――メンバーはどう受け止めたか(ボブ・ヴァーナー、マット・リックライダー)
IPOB解散――メンバーはどう受け止めたか(ニック・ペイ)
IPOB解散――メンバーはどう受け止めたか(ジム・クレンデネン)
なぜ、このタイミングでIPOBをやめるのか(ジャスミン・ハーシュ)

――IPOBは成功だったと思うか。
IPOBは大いなる成功を収めたと思う。私たちは議論を始め、ほかの人達がついてこれるように道を整備した。同じように私達の先人たちも道を整備したが、1990年代にその道を選ぶ人はほとんどいなかった。IPOBは、その道を再構築し、今や多くの人がそこを通るようになったと思う。

――どうして今がIPOBをやめるタイミングだと思ったのでしょうか。
頂上にいるときにやめるのがベストだと常に信じている。IPOBは議論であって、議題ではない。議論を開始し、あとはそれが業界内を流れるのに任せたい。

――この5年間にバランスが取れたワインを飲む人は増えたのでしょうか。
はい、増えました。多くの新しい生産者がいる。ピノ・ノワールとシャルドネだけでなく、他の品種でもそれが起こっている。

――IPOBに参加した目的は達成できたか。
IPOBを始めたのは何がバランスであるかを議論する手段としてだった。まだ、その正確な解が出ているわけではないが、すべての土地とワイン・グロワ―が彼等自身のバランスを見つけなければいけない。バランスというのは絶対値があるものではないのだ!

――昨年の日本のIPOBツアーのあと、日本での認知は進みましたか。
昨年のイベントがカリフォルニア・ワイン全体への注目を増すのに役立ってほしいと思っている。カリフォルニアで作られるワインが完熟で甘く、オークの香りが付いているものだけではないということを誌sって欲しい。

――IPOBがなくなったあとは「バランス」ついての議論はどこで進めるのがいいのでしょうか。
そういった教育は、ここのワイナリーに続けていってほしい。道は作ったのだから、あとはお願いいたい。