赤ワインを飲んで頭痛を起こすという人は少なからずいますが、その本当の理由はいまだにはっきりとしていません。亜硫酸塩が原因とされがちですが、一部に亜硫酸塩に対するアレルギーがある人はいますが、その場合の症状は頭痛よりもずっと激しく、逆にアレルギーでない人が亜硫酸塩で頭痛を起こすという証拠はありません。

また、ヒスタミンは頭痛を起こす物質として知られていますが、頭痛を起こしにくいと思われている自然派のワイン、特に亜硫酸塩を加えていないものは、ヒスタミンを多く含んでいることが分かっています。

そこで、UCデーヴィスではこの問題を解くための研究資金を調達するため、クラウドファンディングを開始しました(Red Wine Headaches Under the Microscope | Wine-Searcher News & Features)。

UC Davis
本来は米国国立衛生研究所(NIH)などから資金を調達するところですが、NIHはもっと危険な病気などで忙殺されており、頭痛の研究に対しては協力的ではないのだそうです。そこでクラウドファンディングを使うことにしました。

目標は2万5000ドルと、医学の研究としては慎ましやかなものとなっています。実際にはその倍は必要なのだそうですが、これだけあれば研究に取り掛かることは十分にできるといいます。

募集期間は2月いっぱいとなっています。ただ、現時点では1240ドルとやや低調ではあります。

クラウドファンディングのページはこちら。
UC Davis | Uncovering the Source of Red Wine Headaches

Donor WallでInternationalを見ると国別の寄付件数がわかります。日本がゼロというのもちょっと悲しいのでささやかながら寄付してきました。何ドルからでも寄付できますので、みなさまもぜひ。