最近のこのブログの読者はご存知ないかもしれませんが,ピアス氏病というのはフィロキセラ以上の被害を与えるのではないかと恐れられているブドウの病気です。2000年ころから南カリフォルニアを中心に大きな被害を与えました。現状,感染した樹を治療する方法がないため,感染を防ぐことが最大・唯一の防御策となります。
"Agricultural inspectors have discovered glassy-winged sharpshooter egg masses on four separate plant shipments in the past six weeks from Southern California nurseries."

Napa Valley Register Online | LocalNews

この病気の媒介となるのがGlassy-Winged Sharpshooterというイナゴの一種。つまり,感染を防ぐこと=Glassy-Winged Sharpshooterの拡大を防ぐことなのです。そのために,カリフォルニアの苗木販売所では,卵が産み付けられていないかどうか,入荷した木の葉っぱ一つひとつを調べます。

その中で最近4件卵がナパで発見されたというのがニュース。このところ,ピアス氏病の話題はあまりありませんでしたが,これは「知らせがないのはよい知らせ」ということ。油断は禁物です。