スポッツウッドのフラグシップであるエステート・カベルネの日本の価格はときとして安すぎるくらい安いのに,どうしてみんなもっと話題にしないのかと思ってしまうくらいなのですが,きっとみんなこれは大事に置いておいて早飲みしないからなんだろうね,なんてひとり納得している今日この頃です。これまで紹介してきたのは2005年のヴィンテージでしたが,そろそろ2006年に移行してきたようです。

2006年は当初Wine Advocate誌で91-93点というこのワインにしては低い評価だったのですが,2009年末の#186で95点と急激に評価が上がりました。2006年のナパのカベルネは2005年や2007年に比べると男性的で強いワインが多いようですが,反面単調になりがちなのがスポッツウッドでも当初のやや低評価につながったようなのですが,スポッツウッドでは通常よりもボトリングを遅くしたのがよかったのではないかとパーカーは書いています。さらに今回は「ワイン界におけるパリの最高のオートクチュールと考えられる」などとよく分からないコメントも残しています。飲み頃は2034年までと長熟です。米国での価格は110ドル~。これが税込でも1万円以下なのですから,ここはありがたく買っておきましょう。

なお,同ワインの2007年の評価はなんと99点。生産量は2006年の2900ケースから2000ケースに減ります。さすがに1万円以下での販売はないのではないかと思うので,そういう意味でも今年は買っておいた方がよさそうです。