Santa BarbaraのFoleyから始まって,ここ数年次々とワイナリを買収しているWilliam FoleyがソノマのChalk Hill Wineryを買収意向であると表明しました(Foley Buys Chalk Hill Winery)。

FoleyがWine Spectator誌に語った内容によると,Chalk Hill AVAにあるワイナリ,在庫,ラベル,機器,278エーカーの畑のほか,Chalk Hill創設者であるFred Furthの持つ家屋と敷地500エーカーも購入,そこに住む予定だそうです。

FoleyはこれまでSonomaではSebastianiを買収済み,この地域では二つ目のワイナリとなります。一方,Chalk Hill創設者のFred Furthは売却後は引退する予定であり「ここはずっと家族経営であり,家族に所有してもらいたかったのがFoleyに売却する理由だ」と語っています。

Chalk Hillは主にシャルドネで知られるワイナリ。AVA名にも使われているように,この地域のパイオニア的存在です。決して過去にあぐらをかいたワイナリではなく,Wine Advocate誌の評価を見ると最も新しい2007年が一番高い評価を得ています。例えば「Chalk Hill Chardonnay Founder's Block」が94点,「Chalk Hill Proprietary Red Estate」が95点を取っています。

これまで,ワイナリを買収してもオペレーションはそのまま残すのがFoleyの通例でしたが,今回は居住地にも使うし,創設者は引退するということですから,これまでよりも力の入れ方が大きくなるかもしれません。