泣く子も黙るHarlan Estateのもう一つのプロジェクトBond。Harlanが自社畑のブドウからのみ作られるのに対し,こちらはナパ中で選び抜いた畑からブドウを購入して作っています。だからといって品質が落ちるわけではなく,2007年の「Vecina」がWine Advocate誌で100点を取るなど,本家のHarlanに引けを取らない評価を得ています。

そのBondの中でセカンドワイン的位置付けとして,複数畑のワインをブレンドして作られているのがMatriarch(メイトリアーク)。日本での価格は1万円程度とHarlanファミリーの中でダントツに安いだけでなく,米国の市場価格と比べても遜色ない安さで売られています。

市場に出回り始めた2006年では,いきなり税込みで1万円を切るショップも出ています。

なお,WA誌の評価は2006年が90点。93点取った2005,2004年と比べるとちょっと低めです。ただし,他のBond単一畑が,割と熟成させて飲むことを前提にしているような作りなのに対し,Matriarchは比較的早く飲み頃になるようです。買って1年以内に飲むのであれば,こちらの方がベターな選択ではないかと思います。



こちらは高評価の2005年が残っています。