アリエノール (エレノア)と言っても知らない人が多いと思います。ではシャトー・ラトゥールは? これは聞かずもがなですね。ボルドーの5大シャトーの1つとして、君臨しているワイナリです。

では、キャプサンディは? 2003年に設立された新しいワイナリですから、ワインが世に出てからまだ5年ほど。まだまだ国内では無名だと思いますが、既にWine Advocate誌で2回も100点のワインを出した、超注目株です(詳しくはこちら)。

そして、シャトー・ラトゥールの元醸造長で、現在はキャプサンディのコンサルタントなどを務めているのがアリエノール (エレノア)のオーナーであるドニ・マルベックなのです。

アリエノール、畑はLake Countryというから、またちょっと意表をついています。メルローとカベルネ・フランをほぼ半々という構成は、ラトゥールよりもボルドー右岸のワインを意識しているかのようです。

私もまだ飲んだことないワイナリですが、いろいろ興味深いのは間違いありません。白のソヴィニョン・ブランも作っています。赤は1万円、白は5000円を切りますから、既に高嶺の花かつ希少になってしまったキャプサンディと比べても圧倒的に入手しやすいワインです。ドニ・マルベックがカリフォルニアで何をやりたかったのかうかがい知ることができるかもしれません。