ジンファンデルの由来については、イタリアのプリミティーボに非常に近く、クロアチアが起源であるということがわかっていますが、まだ謎が多いブドウの1つです。そのジンファンデルに新たな名前が加わりました(History underscores Zinfandel)。

その名はTribidrag(トライビドラッグ?)。古くは15世紀に遡る由緒ある品種です。

ジンファンデルのDNAの研究で、上記の由来を発見したのは当時UC Davisの教授だったCarole Meredithですが、彼女は2003年には学術の世界からは引退してナパでLagier-Meredithワイナリをやっています。Caroleは、このTribidragという過去のブドウとのDNAの一致の発見にも貢献しており、ジャンシス・ロビンソンの近著「Wine Grapes」にもジンファンデルのオフィシャルな名前としてTribidragが出ることになりました。

Caroleはこの名前を新しいワインに使うことを申請、まだブドウの品種名としては認められていないため、プロプライエタリな名前として使うことが承認されました。

ジンファンデルは、これまでなんとなく第一級のワインではないようなイメージが作られています。今回、実は由緒あるブドウであることが分かったわけで、イメージ向上につながるのでしょうか? どこの馬の骨かと思ったら、実は高貴な血筋だったというのは、お伽話でよくある話ですが、面白いですね。