シェールガス/オイルは、エネルギー産業に大きな影響を与えていますが、ワイン業界にもとばっちりが来るかもしれないという話があります(Fracking Impacts Wine Industry - Central Coast News KION/KCBA)。

カリフォルニアのセントラル・コーストの沿岸のシェール層にも150億ガロンにも上る原油が埋蔵されているとのことで、その開発に期待する向きも多いようです。この埋蔵量は現在シェールガス/オイルの主な産地になっているテキサス州やノースダコタ州を超えて、米国最大のものだとか。

ただ、シェールガス/オイルの発掘で使う「水圧破砕」法は、地下水の汚染につながる懸念があります。実際、シェールガス/オイルを発掘しているところの近くでは水道水にメタンガスが混入するなどの現象が生じているとの話もあります。

カリフォルニアではブドウの生育期に雨がほとんど降らないため、灌漑を行うところも少なくありません。このときに使う水が汚染されると、どういうことになるのか。これまでのところ、影響自体がきちんと評価されていない状況のようです。

拙速に進むのは、怖い感じがします。