ナパの“カルト”ワインの1つとして知られるBryant Familyの正式輸入が始まりました。輸入元はハーランなども輸入する中川ワインです。Bryantがメーリング・リストの顧客以外に海外向けの出荷をするのはこれが初めてとのことです。

20130626-bryant-bettina.jpg

今回輸入されるのは2010年のBryant Familyカベルネ・ソヴィニョンとBettinaカベルネ・ソヴィニョン。Bryant Familyはプリチャード・ヒルの自社畑、BettinaはBryantの畑の管理者でもあるDavid Abreuの持つ畑のブドウを使ったものです。

Wine Advocate誌の評価で見るとBryantが96+、Bettinaが97+。Bryantは飲み頃が2018年~、Bettinaは2016年~というどちらも長熟型ワインです。

Wine Advocateで当時レビューを書いたAntonio Galloiは「ここのカベルネが毎年ナパでトップ5やトップ10に入らない理由がない」とそのポテンシャルを高く評価していますが、一方でワインメーカーの度重なる交代がマイナスイメージを付けているのも否めないところです。

2010年のこのワインはRoss Wallaceがワインメーカーだったときに作られたようですが、その後2011年はHelen Keplinger、2012年はTodd Alexanderと、またまたワインメーカー交代劇は続いている模様。

ハーランのように安定した体制を築けないのは、すごくもったいないことだと思ってしまうのは僕だけでしょうか。