元Wine Advocate誌のアントニオ・ガッローニがナパのレポートを発表しています(2011 Napa Valley Cabernet Sauvignon: Terroir Matters (Nov 2013) | Vinous - Explore All Things Wine)。

記事では2011年から2013年のナパのヴィンテージについて分析しています。

一般に、雨が多く不作だった2011年はあまりいいヴィンテージではなく、コンディションに恵まれた2012年は2007年以来のいいヴィンテージという見方がありますが、ガッローニによると2012年は意外と当たり外れがありそうです。

理由は2010、2011と収穫が少ない年が続き、2012年は質よりも量に走ってしまった生産者がいるため。また、あまりにも豊作だったため、収穫後に醸造に使うタンクが足りなくなって右往左往した生産者もいた模様です。

それに比べると2013年は5月から6月の開花時期に雨がほとんどなかったため、ブドウの実が小さく、収穫量が自然と抑えられたとのこと。その分、安定していい収穫だった生産者が多かったようです。まだ結論を出すには早すぎますが、2013年の方が2012年よりも質的には安定したヴィンテージになっていそうです。

また、ガッローニはヴィンテージでワインを選ぶよりも、生産者で選んだ方がいいとしています。ヴィンテージを選ぶ必要があるというのは、よいヴィンテージが少なく、ひどいヴィンテージが多かった過去の話であり、ほとんどのヴィンテージがそこそこ以上になった現在には当てはまらないとのこと。

それはそうだな、と思います。