Kistlerのスティーブ・キスラーが新しいワイナリを始めるらしいという記事(キスラー謎のオーナー変更とスティーブ・キスラーの新ワイナリ)と、その続報(スティーブ・キスラーの新ワイナリは、ちょっとガセっぽかった)を先月書きました。

Kistlerのサイトを見たら、アントニオ・ガッローニのVinousに載った記事が転載されており、そこにこのプロジェクト「Occidental」についてより詳しく書かれていました。Kistler自身による発表ではないですが、わざわざ貼っているのですから、意向に沿ったものと考えていいのでしょう。

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これによると、新プロジェクトはスティーブ・キスラーが将来2人の娘に後を継いでもらうことを考えて作ったものだとのこと。ワイン名のCuvee Catherine(キュベ・キャサリン)とCuvee Elizabeth(キュベ・エリザベス)に、その名前が入っています。

スティーブ・キスラーはこのプロジェクトのためにソノマ・コーストのBodegaにワイナリを建築中。そこには現在20エーカーのピノ・ノワールの畑があり、将来はさらに60エーカーを追加する予定です。

Occidentalは、今後2、3年はKistlerのメーリング・リストで販売しますが、その後は完全に独立したワイナリになります。ピノ・ノワール専業です。

前の記事で書いたようにスティーブ・キスラーはKistlerのCEOとして残っていますが、Occidentalが完全に立ち上がったら、現在のKistlerからは手を引くことも十分にありえるように感じました。